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クエリ検索: "シートベルト"
2,145件中 1-20の結果を表示しています
  • 田口 宏一, 湊 正意, 中西 一彰, 相木 総良
    日本臨床外科学会雑誌
    2000年 61 巻 5 号 1217-1222
    発行日: 2000/05/25
    公開日: 2009/02/10
    ジャーナル フリー
    平成9年1月から平成11年6月までに
    シートベルト
    に起因する小腸破裂の6例を経験した.年齢は7歳から65歳までで,男性2例,女性4例であった.受傷時運転者は2例で,他は助手席に乗車していた.受傷から手術までの時間は3例が即日手術をしたが,他の3例は1から3日を要した.これは受診時腹膜刺激症状がはっきりせず,絶食,点滴等の保存的治療により,症状が軽減し診断が遅れたためであった.破裂部位は5例が空腸で,そのうち2例は腸間膜損傷を合併していた.回腸の1例は,盲腸の漿筋層の裂創を合併していた.手術は全例腸管破裂部の縫合閉鎖とドレナージ術を施行した.全例元気に退院したが, 7歳の症例はイレウスを併発して再手術をした.
    シートベルト
    は腹部の外傷の予防には有効ではなく,改良の必要がある.
    シートベルト
    を着用した腹部外傷症例は,入院の上慎重な経過観察をして,手術の時期を逸することがないよう注意が必要である.
  • 浅倉 敏明, 宮城 恒夫, 今里 博司, 井上 博
    整形外科と災害外科
    1988年 37 巻 2 号 729-731
    発行日: 1988/10/25
    公開日: 2010/02/25
    ジャーナル フリー
    We reported two cases of the seat-belt injuries in an automobile. Two cases were transverse fractures at the center of the sternum. The mechanism of these fractures was direct force to the sternum due to the shoulder belt in a three-point seat-belt.
    We considered that it was necessary to improve the seat-belt in the future.
  • 岡村 明, 八木 雅春, 百田 耕, 山下 寿
    整形外科と災害外科
    1991年 40 巻 2 号 769-773
    発行日: 1991/11/25
    公開日: 2010/02/25
    ジャーナル フリー
    Four cases of fracture of the body of the sternum associated with use of three-point seat-belt are reported.
    All cases complained of pain over the sternum, but showed no overlying skin abrasin or bruising.
    Radiographs of the cases 1, 2, 3 revealed an undisplaced fracture of the body of the sternum, but case 4 showed a displaced transverse fracture of the body of the sternum, combined with left 6-9th rib fractures and renal injury.
    We described four cases in which the body of the sternum was fractured by the shoulder belt of an ELR (emargency locking reforactor)-type.
    We considered that it was necessary to improve the belt to prevent the fracture.
  • 久米田 茂喜, 巾 芳昭, 岩浅 武彦, 井之川 孝一, 堀 利雄, 牧内 正夫
    医療
    1991年 45 巻 1 号 32-35
    発行日: 1991/01/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    1984年4月から1989年3月の5年間に, 国立松本病院外科において,
    シートベルト
    による腸管破裂症例7例を経験したので, その臨床的検討を加えて報告する. 小腸および大腸の破裂が主で, 腹部単純X線写真では, 腹腔内遊離ガスを認めないことが多く, 過去に腹部外科手術の既往がある場合に腸管破裂に結びつきやすいといった傾向がみられた.
  • 土原 一哉, 桝谷 博孝, 野手 雅幸, 澤崎 邦廣, 巴陵 宣彦, 藤田 秀春
    日本臨床外科医学会雑誌
    1995年 56 巻 9 号 1834-1837
    発行日: 1995/09/25
    公開日: 2009/01/22
    ジャーナル フリー
    シートベルト
    損傷による胃破裂はまれであるが,今回純粋な内圧性と考えられ,本症の成因論的に興味深い1例を経験したので報告する.症例は40歳女性,乗用車運転中対向車と衝突し,装着していた
    シートベルト
    により下腹部を強く圧迫された.事故後次第に腹腹刺激症状があきらかとなり,腹部CTで胃下面,脾との間に低吸収域を認めたが,胸腹部単純X線像では遊離ガス像を認めなかった.開腹所見では網嚢内に多量の食物残渣が貯留し,胃体部大轡に直角な長さ6cmの裂創を認めた.創は漿膜筋層より粘膜に及び胃壁は完全に離開していた.創縁は鋭く,他の漿膜面に損傷を認めなかったため胃切除は行わず離開部の縫合閉鎖のみ行った.本例はシートペルトによる下部腸管の圧迫の結果,機能的閉鎖腔を形成した胃において内圧が急激に上昇し,もっとも強い抗力が働いた大轡側で破裂したものと考えられた.
  • 石井 亘, 飯塚 亮二, 一杉 正仁
    日本交通科学学会誌
    2020年 19 巻 2 号 35-41
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/04/02
    ジャーナル オープンアクセス
    自動車乗車中の
    シートベルト
    着用が義務化されてから、
    シートベルト
    による胸腹部損傷が顕著になってきた。
    シートベルト
    による損傷の形態と受傷機転を明らかにするために後方視的検討を行った。2013年4月〜2018年3月に京都第二赤十字病院(以下、当院)に入院した外傷患者の中で、
    シートベルト痕がありシートベルト
    に起因したと考えられる体幹部外傷例14症例を対象とした。各例で受傷機転、損傷、病院搬入時のバイタルサイン、治療法などを比較した。平均年齢は49歳で10例が運転者、3例が助手席乗員であった。胸腹部の
    シートベルト
    損傷のみを認めるのが8例、四肢や頭頸部に合併損傷を認めるのが6例であった。これらの間で平均ISS(Injury Severity Score)に有意差はなかった。また、明らかに
    シートベルト
    の着用位置が不適切であったのが4例あり、
    シートベルト
    が腹部にかかることで生じた小腸腸間膜損傷、腹壁筋膜下血腫、肩ベルトが頸部にかかることで生じた頸部の皮下血腫などが生じていた。自動車乗員の交通外傷診療では、
    シートベルト
    着用の有無を確認することがまず重要である。そして、
    シートベルト
    が正しい位置に着用されているかを確認する必要もある。
    シートベルト
    痕を認める症例では、経過とともに症状が現れて重症化することがあり、慎重な管理が必要と考える。
  • 原之村 博, 田中 親彦, 内橋 裕, 横井 時敏, 川北 博明, 裏川 公章, 斎藤 洋一
    日本臨床外科医学会雑誌
    1989年 50 巻 7 号 1397-1401
    発行日: 1989/07/25
    公開日: 2009/04/21
    ジャーナル フリー
    S状結腸被覆穿孔後に狭窄症状をきたした
    シートベルト
    外傷の1例を経験したので報告する.症例は22歳の男性.運転中ガードレールに激突し受傷,某病院に入院.3点式
    シートベルト
    を着用していたために著明な外傷はなかったが,受傷後3日目より時々左下腹部に鈍痛を自覚するようになった.腹部は平坦・軟で他覚的検査でも異常を認めず受傷後第18病日に軽快退院した.しかし,その後も同症状が次第に増強するために当院を受診し,逆行性腸透視及び大腸内視鏡にてS状結腸の狭窄を認め受傷後第53病日に手術を施行した.S状結腸の被覆穿孔と狭窄(約5cm)を認め同部を切除した.
    シートベルト外傷はその症状発現の時期により急性期シートベルト
    外傷と本症例のような受傷後比較的長い日数を経た後に開腹に至る遷延性
    シートベルト
    外傷の2つのタイプに区別できる.遷延性
    シートベルト
    外傷を中心に文献的考察を加え報告した.
  • 定政 信猛, 稲田 拓, 山名 則和, 滝 和郎
    神経外傷
    2020年 43 巻 2 号 65-69
    発行日: 2020/12/20
    公開日: 2020/12/20
    ジャーナル フリー

    We report a case of internal carotid artery dissection caused by seat belt injury, successfully treated with endovascular surgery. A man in his 50s was involved in accidents when he was driving his car. His right mandible, neck and shoulder were compressed by the seatbelt at that time. He felt continuous pain in his mandible, neck and shoulder, then consulted an orthopedic surgeon but no abnormal finding was pointed out. Four days later, in the morning he transferred to our hospital due to headache. Head computed tomography (CT) showed no intracranial traumatic lesion, then he returned to home. However, in the evening he was again transferred to our hospital due to left hemiparesis. Magnetic resonance imaging (MRI) demonstrated acute ischemic lesion on right cerebral hemisphere, and MR angio­graphy (MRA) revealed right internal carotid artery occlusion. Emergent cerebral angiography showed right internal carotid artery dissection and right middle cerebral artery occlusion. Endovascular thrombectomy and carotid artery stenting was performed. Postoperative course was uneventful. He discharged with no abnormal neurological deficit. Delayed presentation of seat belt injury is rare, but we should keep in mind that serial follow–up by MRI or CTA would reveal eventual change of carotid artery even if it is asymptomatic.

  • 増尾 仁志, 久保 直樹, 古澤 徳彦
    日本腹部救急医学会雑誌
    2019年 39 巻 7 号 1317-1321
    発行日: 2019/11/30
    公開日: 2020/08/29
    ジャーナル フリー

    症例は18歳女性。軽自動車右後部座席に搭乗中,対向車と正面衝突し受傷した。受傷時は3点式

    シートベルト
    を着用しており,右頸部から前胸部と中腹部に
    シートベルト
    痕を認めた。腹部は平坦,軟で右側腹部に圧痛を認めた。造影CT検査で十二指腸下行脚腸管壁の造影不良と同部位外側のfree air,液体貯留を認めたため十二指腸穿孔と診断した。その他,肝損傷と肺挫傷,肋骨骨折,左脛骨骨幹部骨折を認めた。緊急手術を施行したところ,十二指腸下行脚の亜全周性の腸管損傷と水平脚にかけて挫滅していたため,十二指腸部分切除術,十二指腸空腸端側吻合による再建と胆囊摘出術,C-tube留置術を行った。十二指腸損傷に対する手術後に,脛骨骨折に対しては髄内釘固定を行った。経過良好で術後21日目に退院となった。
    シートベルト
    による十二指腸損傷は比較的まれであり,文献的考察を加えて報告する。

  • 小川 元, 島田 公雄, 高橋 雅也, 高田 英一, 大友 一, 三宮 将典, 角谷 隆史, 間野 正之, 大谷 裕
    中国・四国整形外科学会雑誌
    1999年 11 巻 1 号 99-102
    発行日: 1999/04/20
    公開日: 2009/03/31
    ジャーナル フリー
    A case of lumbar spine fracture and visceral injury associated with a lap-type seat belt is discussed. A 23-year-old man was a passenger in the rear seat of a vehicle and was wearing a lap-type seat belt. He was injured when the car hit a telegraph pole. The pre-impact speed was estimated to have been 40 kilometers per hour. In the emergency room, he complained of back pain without any neurological deficits, and X-ray films showed slight compression fracture of the first and second lumbar vertebrae. Abdominal CT scans showed no abnormalities. Ten hours after injury, the patient started to complain of abdominal pain and fullness. Repeat CT scans revealed abnormalities around the right kidney which suggested hematoma and free air. Laparotomy was performed fifteen hours after injury, revealing perforation of the duodenum and a jejunal hematoma. This case was interesting in that the patient had injuries to the abdominal viscera although the trauma and bony injuries were minor. We should pay more attention to the possibility of viscerai injury after car accidents, because many authors have suggested that a high rate of abdominal visceral injury is associated with lap-type seat belts.
  • 水本 一生, 松石 頼明, 峠 哲哉
    日本腹部救急医学会雑誌
    2004年 24 巻 3 号 681-684
    発行日: 2004/03/31
    公開日: 2010/09/24
    ジャーナル フリー
    エアバッグ損傷による腸間膜断裂の1例を経験した。症例は44歳, 男性。軽自動車運転中, 対向車と正面衝突した。受傷時
    シートベルト
    を着用し, エアバッグも作動していた。入院時, 軽い腹痛を認めるのみであったが, 入院後24時間頃より激しい腹痛を訴え, 腹部CT検査で腹腔内に液体貯留を認めたため, 小腸穿孔を疑い開腹術を施行した。開腹所見ではTreitz靱帯より220cm肛門側の回腸が40cmにわたって壊死に陥っていたため, この部を切除し, 一期的に端々吻合を施行した。われわれは他に2例
    シートベルト
    装着時のエアバッグ損傷による腸間膜裂傷を経験している。腸間膜裂傷による血行障害では遅発性の腸管壊死に至る可能性があるので, 身体所見を繰り返し観察し, 同時に血液検査および画像検査を施行することが重要と考えられた。
  • 里村 仁志, 佐々木 欣郎, 室井 大人, 高橋 雅一, 勝又 大輔, 山口 悟, 中島 政信, 加藤 広行
    日本腹部救急医学会雑誌
    2014年 34 巻 4 号 837-840
    発行日: 2014/05/31
    公開日: 2014/12/19
    ジャーナル フリー
    2010年4月から2013年3月までに
    シートベルト
    に起因する鈍的腸管・腸間膜損傷を6例経験した。損傷部位は十二指腸が2例,小腸間膜損傷に小腸損傷を伴うものが2例,小腸間膜損傷のみのものが2例であった。十二指腸穿孔の2例はいずれもBMIが低いため,
    シートベルト
    と脊椎に十二指腸水平脚が圧迫されて,内圧が急激に上昇したため穿孔したものと考えられた。腸間膜のみの損傷であった2例は
    シートベルト
    に直接圧挫されて間膜が裂傷を負ったものと思われた。腸間膜損傷に腸管の離断や穿孔が伴っていた2例は前述したメカニズムの複合による受傷と類推された。3例に開腹歴を認め腹腔内での癒着,組織の硬化が腸管・腸間膜損傷に影響した可能性が示唆された。
    シートベルト
    損傷はベルト痕を含めた腹部の視触診やFAST,CTなどの画像診断に加えて,開腹歴やBMI等も考慮して慎重に診断する必要があると思われる。
  • 太田 智之, 加納 宣康, 草薙 洋, 大橋 正樹, 葛西 猛
    日本腹部救急医学会雑誌
    2012年 32 巻 7 号 1201-1207
    発行日: 2012/11/30
    公開日: 2013/03/08
    ジャーナル フリー
    シートベルト
    着用率の向上と共に致死的外傷は減少している。一方で
    シートベルト
    損傷(以下,本症)と称される,鈍的外傷が増加した。本症はサブマリン現象により,
    シートベルト
    が骨盤から腹部にずれ,腹部と椎体が挟まれ発生すると考えられる。本稿では,当院で経験した
    シートベルト
    による鈍的外傷2例を提示し,本症について考察を加える。本症の発生機序,
    シートベルト
    の種類による損傷の違い,本邦における
    シートベルト
    関連の法律についても解説する。本症に対する治療戦略としては,腸管損傷を見逃さないこと,さらに,遅発性に腸管穿孔や腸管狭窄をきたす場合があることを理解することが重要である。本症は,腸管損傷以外に複数の臓器の損傷を招くこともある。特に十二指腸損傷,膵損傷,横隔膜損傷は見逃しやすく,治療に難渋しやすいため,日頃から諸臓器の外傷手術方法について理解を深めておくべきである。
  • 真柴 久実, 萬木 聡, 飯岡 弘至, 新妻 克宜, 桑原 理充
    皮膚の科学
    2006年 5 巻 4 号 303-306
    発行日: 2006年
    公開日: 2011/02/18
    ジャーナル 認証あり
    エアバッグは現在広く普及し,
    シートベルト
    着用下においてその効果をあげている。しかしその一方でエアバッグによる外傷の例も報告されている。われわれは
    シートベルト
    非着用時のエアバッグによる顔面外傷の症例を経験した。症例は22歳の女性で,頬部から鼻部に軽度の熱傷を受傷し,保存的治療により軽快した。エアバッグの作動メカニズム,および外傷の発生機転について若干の文献的考察を加えて報告する。
  • 津田 政明, 萩原 一郎
    日本機械学会論文集 A編
    1998年 64 巻 622 号 1548-1555
    発行日: 1998/06/25
    公開日: 2008/02/21
    ジャーナル フリー
    There are many experiments of quasi-static strength in vehicle development, such as roof intrusion, seat belt anchor strength, etc. Recently, explicit dynamic codes are used for quasi-static large deformation analysis. In this paper three explicit dynamic methods are applied to (1) panel strength analysis with large deformation and (2) buckling analysis of shallow arch and (3) collapsed analysis of spot welded thin-walled hat shape columns subjected to axial crushing. The system damping method is the quasi-static analysis that in the dynamic FEM equation we use large damping vector, which is obtained by multiplying the first eiginvalue to mass matrix. and 2nd is dynamic relaxation method, and 3rd is mass-scaling method. First, we point out that the system damping method is superior to conventional static FEM from the viewpoint of accuracy and efficiency only with the eigenvalue in which the eigen mode is similar to the first generated static buckling mode. Second, we point out that the dynamic relaxation method is the best analytical method for the (1) problem and for the (2) problem, system damping method is the best one and mass-scaling method is the best one for the (3) problem.
  • 森松 嘉孝, 川嶋 隆久, 仲摩 憲次郎, 石川 律子, 高松 学文, 廣橋 伸之, 加来 信雄
    日本救急医学会雑誌
    2003年 14 巻 4 号 220-224
    発行日: 2003/04/15
    公開日: 2009/03/27
    ジャーナル フリー
    We report a very rare case of cervical spinal cord injury in connection with thoracic vertebra arthrodesis following a motor vehicle accident involving a 3-point seat belt. A 36-year-old man napping in the passenger seat was injured by the seat belt when his car ran into a traffic pole. He was diagnosed with anterodislocation of the fifth cervical vertebra and cervical spinal cord injury. Steroid pulse therapy and halo traction therapy moderately improved his neurological abnormality. There was ecchymosis due to shoulder seat belt pressure on the left neck, which was at a higher level than usual. We concluded that the shoulder seat belt injured him directly due to submarining, because he was drowsy at the accident. His history of thoracic vertebra arthrodesis would also be related to the cervical spinal cord injury.
  • 前川 武男, 巾 尊宣, 矢吹 清隆, 佐藤 浩一, 津村 秀憲, 渡部 洋三
    日本臨床外科医学会雑誌
    1996年 57 巻 8 号 1867-1871
    発行日: 1996/08/25
    公開日: 2009/02/10
    ジャーナル フリー
    自動車事故による消化管や腸間膜損傷の死亡率はシートべルト装着を義務づけられてから着実に減少している.しかし,
    シートベルト
    装着の有無により消化管や腸間膜に対する損傷程度が異なる.過去6年間に経験した交通事故による消化管および腸間膜の損傷症例20例について
    シートベルト
    装着の有無より臨床的に検討した. 1)
    シートベルト
    装着ありでは腸間膜損傷よりも消化管損傷が有意に多かった. 2)腹腔内出血量では,
    シートベルト
    装着ありの方が有意に少なかった. 3)腸間膜損傷が認められる症例では消化管のみの症例より出血量が有意に多かった.以上の成績から,自動車事故による鈍的腹部外傷の診断には
    シートベルト
    装着の有無を念頭におくことが大切である.また,
    シートベルト
    装着の必要性を痛感した.
  • 萩田 賢司, 嶋村 宗正, 萩原 亨
    土木学会論文集D3(土木計画学)
    2020年 75 巻 6 号 I_615-I_623
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/04/08
    ジャーナル フリー

    20086月に改正道路交通法が施行されて,四輪車の後席乗員にも

    シートベルト
    が着用義務化され,高速道路上での後席
    シートベルト
    非着用は,行政処分が課されるようになった.
    JAF/警察庁の路側調査によると,道路交通法改正直後は高速道路,一般道とも後席乗員の
    シートベルト
    着用率が大きく増加しているが,その後は,着用率があまり上昇していなかった.交通事故統計データを分析したところ,後席
    シートベルト
    の着用者率の上昇により,年間
    500人程度の死亡重傷者が減少したことが推定された.属性別に後席
    シートベルト
    の着用者率を分析したところ,若年層,男性は着用者率がやや低かった.運転者が
    シートベルト
    非着用や第一当事者の場合,タクシー・ハイヤー,普通貨物車などは後席乗員の
    シートベルト
    着用者率が非常に低かった.

  • 酒井 清祥, 宮本 正俊, 古河 浩之, 中村 慶史, 北川 裕久, 谷 卓, 藤村 隆, 太田 哲生
    日本小児外科学会雑誌
    2012年 48 巻 5 号 844-848
    発行日: 2012/08/20
    公開日: 2017/01/01
    ジャーナル フリー
    症例は9歳女児.3点式
    シートベルト
    着用にて助手席後部に乗車中,正面より電柱に衝突し救急搬送された.精査にて膵挫滅と十二指腸水平脚の損傷が疑われた.明らかな主膵管の損傷や消化管穿孔の所見はなく,保存的治療を行い,第40病日に退院した.本症例は膵鉤部,十二指腸水平脚の限局性の損傷であり,受傷機転は,
    シートベルト
    と椎体間の圧迫によるものと考えられた.小児外傷性膵損傷の受傷機転は自転車のhandle bar injuryが特徴的とされ,
    シートベルト
    に起因する報告例は稀である.本症例ではジュニアシートではなく,大人用の
    シートベルト
    を装着していた事で,適切な位置に
    シートベルト
    が装着されていなかった可能性があり,受傷原因と考えられた.
    シートベルト
    の適切な使用を警鐘するという点においても貴重な症例と考えられたため,報告した.
  • 瓜園 泰之, 勝井 錬太, 上山 直人
    日本臨床外科学会雑誌
    2005年 66 巻 7 号 1634-1638
    発行日: 2005/07/25
    公開日: 2009/01/22
    ジャーナル フリー
    シートベルト
    は,頭部,胸部の重篤な外傷を予防するために必要であるが,
    シートベルト
    による腹腔内臓器損傷の報告も増加している.今回,
    シートベルト
    に起因すると思われた小腸損傷の4症例を経験したので報告する.男性3例,女性1例で,全例,トラック,乗用車および軽四自動車の運転者であった. 3症例は搬入時には,腹膜刺激症状がはっきりせず,画像検査上も異常は認めなかった.治療は手術により,小腸部分切除か損傷部の縫合閉鎖を施行し,術後の経過は順調であった.
    腹部をハンドルなどで直接打撲していない場合においても
    シートベルト
    痕を認めれば,時間の経過とともに消化管損傷による腹膜刺激症状や画像所見での異常がはっきりしてくるので,慎重に観察することが重要であると考える.
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