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クエリ検索: "ジェスタージェン"
20件中 1-20の結果を表示しています
  • 木仁, 楠田 哲士, 柴田 枝梨, 土井 守
    日本野生動物医学会誌
    2014年 19 巻 2 号 49-56
    発行日: 2014/06/30
    公開日: 2014/08/21
    ジャーナル フリー
     雌ソマリノロバの生殖状態を非侵襲的にモニタリングする内分泌学的手法の確立を目的とした。プロジェステロン(P4),エストラジオール-17β(E2)およびエストロン(E1)抗体を用いた酵素免疫測定(EIA)法により糞中のプロ
    ジェスタージェン
    とエストロジェンを測定した。また,高速液体クロマトグラフィー(HPLC)と EIA法を併用し,妊娠の各ステージの糞中に排泄されるこれらの性ステロイドホルモン代謝物の同定を行った。非妊娠期のソマリノロバの糞中プロ
    ジェスタージェン
    含量の変化は卵巣周期を示したが,エストロジェンでは周期的な変動が認められなかった。糞中のプロ
    ジェスタージェン
    含量の動態から算出した卵巣周期(±SD)は 22.2±2.9日間であった。妊娠期を通して糞中プロ
    ジェスタージェン
    含量が変化し,特に妊娠 67日と 347日に 2回の急激な増加が認められ,出産(死産)の直前にピーク値を示した。この動態によって算出した妊娠期間は 390日間であった。糞中エストロジェン含量は妊娠 95日から急激な増加を開始し,妊娠中期にピークが認められ,その後出産(死産)までに徐々に減少した。妊娠各ステージの糞中から主に5α-pregnane-3β-ol-20-one,5α-pregnan-3,20-dione,E2および E1が検出された。これらのことから,糞中 5α-pregnane-3β-ol-20-oneまたは 5α-pregnan-3,20-dioneの測定は,卵巣周期と妊娠期のモニタリングに有用であり,糞中 E2または E1の測定は,胎盤内分泌能を捉えるのに有用であると考えられた。
  • 中田 健, 安達 有紀, 森好 政晴, 中尾 敏彦
    日本獣医師会雑誌
    2000年 53 巻 11 号 747-751
    発行日: 2000/11/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    発情前期から発情期の犬の血漿中
    ジェスタージェン
    濃度を市販の牛血液用プロジェステロン測定キット (EIAキット) を用いて測定し,
    ジェスタージェン
    濃度とLHサージとの関係を明らかにするとともに, 交配適期の予測を行い, その実用性について検討した. その結果, EIAキットによる犬の血漿中
    ジェスタージェン
    濃度の測定により, LHサージをモニターできることが明らかとなった. また, 今回作成した交配適期のガイドラインに従って発情期に1回交配を行い, 良好な繁殖成績が得られた. 以上の結果から, EIAキットを用いて犬の交配適期を予測することは可能であり, 本法を用いた交配適期の予測は臨床的応用価値が高いことが示された.
  • 橋爪 力, 岩根 和夫, 兼松 重任
    日本畜産学会報
    1990年 61 巻 8 号 754-756
    発行日: 1990/08/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
  • *安保 信周, 髙木 諒, 手塚 雅文
    日本繁殖生物学会 講演要旨集
    2015年 108 巻 OR1-33
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/09/15
    会議録・要旨集 フリー
    【背景】排卵に向けてウシ卵丘卵母細胞複合体(COC)ではプロジェステロン(P4)合成が亢進することが知られている。また本研究室では同時期にウシ卵丘で糖質コルチコイド変換酵素であるHSD11B1の発現が増加し,活性型糖質コルチコイド(コルチゾル)の産生が上昇することを明らかにした。しかし卵丘局所で濃度が上昇するこれらのC21ステロイドが自己または相互のホルモン合成に対し影響を及ぼすかについてはわかってない。本研究では,成熟時のウシCOCにおいてP4およびコルチゾルが各々のホルモン合成に関与する遺伝子(P4;StARCYP11A1HSD3B1 コルチゾル; HSD11B1)の発現に与える影響を検証した。【材料と方法】畜産公社由来のウシ卵巣の直径2~5mmの卵胞からCOCを吸引採取し体外成熟培養を行った。実験区にはトリロスタン(P4合成阻害剤),ノメゲステロール(合成プロ
    ジェスタージェン
    ),コルチゾルの添加/非添加区を設けて成熟培養を行った。培養後COCからtotal RNAを抽出し作成したcDNAを用いて,real-time PCRにより各遺伝子の発現量を測定した。【結果】トリロスタンによりCOCからのP4合成が抑制された。トリロスタン添加区でCYP11A1の発現が増加し,HSD11B1の発現が減少した。ノメゲステロール単独あるいはトリロスタンとの同時添加区でCYP11A1の発現は減少し,HSD11B1の発現は上昇した。StARHSD3B1の発現はどの区画においても大きな差はなく,またコルチゾル添加による明確な影響は確認できなかった。以上の結果より,成熟時ウシCOCで合成されるP4がCYP11A1の発現を調節することで自己の合成を調節している可能性が示唆された。またHSD11B1の発現上昇にはP4が必要であることが明らかとなった。
  • 総蛋白質量およびディスク電気泳動による蛋白質分画像に対するエストロジェンとジェスタージェンの影響
    長谷 川喜久, 菅原 七郎, 竹内 三郎
    家畜繁殖研究會誌
    1973年 19 巻 2 号 73-77
    発行日: 1973/09/30
    公開日: 2008/05/15
    ジャーナル フリー
    ラット子宮液の蛋白質量およびそのディスク電気泳動による蛋白質分画像の変化と卵巣ホルモンとの関連を検索した。
    1.AUFはE20区から認められ,エストロンの投与回数に伴いその液量は増加した。E40P4区では,AUFの液量の変化は見られなかったが,E40P8区では,急激に減少した結果AUFは認められなかった。
    2.AUFの蛋白質濃度は,E20区およびE30区では約1mg/mlであったが,E40区のそれは約3倍に増加していた。しかしながらプロジェステロンによりAUFの蛋白質濃度は減少することが明らかになった。
    3. UFの蛋白質量はエストロンの投与回数の増加に伴い増加しプロジェステロソ投与により減少した。
    4.エストロソの投与回数の増加に伴いUFの蛋白質分画像のB分画は急激に減少し,H分画は逆に増加した。またそれらのUFは多くの糖蛋白質を含んでいた。
    5.種々の卵巣ホルモンの処理時のUFの蛋白質量および蛋白質分画像の変化は性周期におけるそれらの変化と関連性のあることが認められた。
  • 福井 豊, 小林 正之, 武中 慎治, 木村 朋子, 栄田 耕一, 小野 斉
    日本緬羊研究会誌
    1984年 1983 巻 20 号 1-7
    発行日: 1984/02/01
    公開日: 2011/04/22
    ジャーナル フリー
    めん羊の季節外繁殖における受胎率を向上させる目的で合成黄体ホルモンを含む膣内スポンジ (MAPスポンジ) と併用するPMSGの投与時期, および発情時における抗PMSGまたはGnRH注射の効果を検討した。使用しためん羊はサフォーク種で, 未経産羊34頭, 経産羊11頭の計45頭である。MAPスポンジ9日間膣深部挿入後除去時に750 IU・PMSGを投与した25頭をI群, MAPスポンジ除去の2日前にPMSGを投与した20頭をII群とした。そして, 発情発見時に生理食塩水 (対照区), 150μg GnRHまたは750 IU.PMSGに対応する抗PMSGを筋肉内注射し, 発情発見後9時間目に新鮮原精液で人工授精し齢受胎率は妊娠率および分娩率で表わし, 処置群間における成績を比較検討した。得られた結果は次のとおりである。
    1) MAPスポンジ挿入期間中にスポンジを紛失した2頭を除き, 43頭が処置後5日以内に発情を示した。I群の25頭中22頭の発情はMAPスポンジ除去後18~42時間の範囲に集中しており, II群よりも艮好の発情同期化率であった。また, II群はI群よりも, 未経産羊は経産羊よりも発情の出現が早い傾向にあった。
    2) 妊娠率および分娩率ともに, II群の方が高い成績 (I群 : ともに375%, II群 : ともに63.2%) であったが, 有意差は認められなかった。また, I群ではGnRHを投与した場合にのみ良好な受胎率 (62.5%) が得られたのに対して, 丑群では併用ホルモンの種類に関係なく対照区で71.4%, GnRH投与区で57.1%, そして抗PMSG投与区で600%と受胎率は良好であった。
    3) 分娩後の経産羊を季節外繁殖に供するには少くとも, 50日以降過ぎていること, 生存子羊率は娩出子羊率に比べて低下した (1.33, 2.00) こと, から多胎妊娠雌羊の飼養管理が重要であることが示唆された。
  • 日本獣医師会雑誌
    1999年 52 巻 Supplement 号 1-14
    発行日: 1999/08/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 三宅 陽一, 金田 義宏, 井関 尚子, 笠井 裕明, 山手 寛嗣, 川畑 享子
    日本獣医師会雑誌
    1993年 46 巻 3 号 231-235
    発行日: 1993/03/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    合成
    ジェスタージェン
    製剤であるプロリゲストン (S-C-39)(20mg/kg) を雌犬58頭の頸部皮下に1回から7回以上投与して, 発情抑制効果, 血中プロジェステロン (P) 濃度の変化と最終投与後の発情の発現状況を調べた. その結果, 4回以上投与した38頭中35頭 (92.1%) では一般臨床所見およびP濃度の変化から投与期間中は発情が抑制されたものと判断された.効果が不十分であった3頭 (7.9%) 中2頭では4回目の投与直前に発情徴候を示した. 残りの1頭は明瞭な発情徴候を示さなかったが, 投与期間中にP濃度が一時上昇した. また, 投与期間中に胎子浸漬 (1頭), 流産 (1頭) および投与中止後の避妊手術時に子宮畜膿症様の所見を示したもの (1頭) があった. 最終投与後5ヵ月以上発情が発現しなかったものは30/40頭であり, 10頭の発情発現までの月数は平均7.6ヵ月であった. 試験の結果, 本製剤は雌犬の発情抑制に十分な効果があるものと思われた.
  • 美濃 成憲, 三宅 陽一, 金田 義宏
    日本獣医師会雑誌
    1997年 50 巻 12 号 717-721
    発行日: 1997/12/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    酢酸クロルマジノン (CMA) インプラント剤 (20mg含有) を1年間にわたる雌猫の皮下に移植して発情抑制効果および摘出後の発情回帰と受胎性を調べるとともに, 臨床内分泌学的検討を行った. CMA剤を移植した30頭中29頭 (96.7%) で発情抑制効果が認められ, 移植期間中の血中estradiol-17β濃度は全頭とも低値で推移したが若干の増減が認められ, 小卵胞の発育が示唆された. また, 血中progesterone濃度は, 約1ng/ml以下で推移した. CMA剤摘出後113~172日 (平均141.8日) には発情が回帰し, 6頭中4頭が受胎・分娩した.
  • 筒井 真理子, 寺井 禎貴, 山田 由香理, 竹下 剛, 森好 政晴
    日本養豚学会誌
    2007年 44 巻 3 号 141-143
    発行日: 2007/09/25
    公開日: 2008/01/08
    ジャーナル フリー
  • 浅尾 常久
    日本獣医師会雑誌
    1969年 22 巻 2 号 58-59
    発行日: 1969/02/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 佐藤 淳, 石川 潤, 池田 和弘, 富沢 舜, 佐藤 れえ子, 三宅 陽一
    日本獣医師会雑誌
    1999年 52 巻 6 号 371-373
    発行日: 1999/06/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    避妊手術後に発情徴候を示した雌猫4例について, 発情時および発情徴候消失後に血中エストラジオールー17β値とプロジェステロン値をRIA法で測定したところ, 全例とも正常雌猫の発情前後値と同様に推移した.ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン (hCG) 製剤投与と酢酸クロルマジノン (CMA) 製剤皮下移植を行った1例では, 発情徴候が抑制された.
  • I. 繁殖生理関係
    入谷 明
    日本畜産学会報
    1974年 45 巻 kinen 号 13-19
    発行日: 1974年
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
  • 楠田 哲士, 森角 興起, 小泉 純一, 内田 多衣子, 園田 豊, 甲斐 藏, 村田 浩一
    日本野生動物医学会誌
    2002年 7 巻 2 号 109-115
    発行日: 2002年
    公開日: 2018/05/04
    ジャーナル フリー
    飼育下ブラジルバク(Tapirus terrestris)雌2頭から週1回の採血を行い,エンザイムイムノアッセイ(EIA)法により血漿中プロジェステロン(P4)濃度を測定した。P4濃度の周期性から発情周期は約4週間であることが推察された。また,国内の動物園におけるこれまでのブラジルバク出産例を調査した結果,出産は年間を通して見られたが,3月から6月にかけてピークが存在した。P4動態からは明確な繁殖季節は存在せず,周年繁殖が可能であると考えられたが,年間の出産数に偏りが見られることを考え合わせると,気候的要因によって繁殖が影響を受けていることが示唆された。
  • 福井 豊, 上田 博行, 赤池 政彦, 安西 浩, 小野 斉
    日本緬羊研究会誌
    1989年 1988 巻 25 号 13-17
    発行日: 1989/03/01
    公開日: 2011/04/22
    ジャーナル フリー
    非繁殖季節における雄羊の精液性状の改善を目的として, 非繁殖季節においてGnRH (150μg) を1週間隔で4回注射した場合の精液性状の変化および非繁殖季節と繁殖季節における精液性状の変化について検討した。供試期間は1987年6-7月の非繁殖季節と10月の繁殖季節で, ブールーラドーセツト種雄羊4頭, サフォーク種雄羊1頭の計5頭を供試した。精液性状の検査項目は, 精液量, 精子濃度, 総射精精子数 (総精子数), 精子活力, 精子生存率および精子奇形率の6項目である。また, 血漿中テストステロン値 (T値) と陰のう周径についても検討した。得られた成績は次のとおりであった。
    1) 精液検査の6項目の内, 精液量 (p<0.01), 総精子数 (p<0.05) および精L子活力 (p<0.05) において, 雄羊の個体差が認められた。非繁殖季節と繁殖季節における精液量, 精子濃度, 総精子数および精子生存率には有意差は認められなかったが, 前者において精子活力は有意 (p<0.01) に低く, 精子奇形率は有意 (p<0.05) に高かった。
    2) 非繁殖季節におけるGnRH注射により, 精子活力と精子奇形率は改善され, 繁殖季節における精液性状と有意差は認められなかった。
    3) 陰のう周径は雄羊の個体間で有意差 (p<0.05) が認められた。非繁殖季節におけるGnRH注射により, 陰のう周径および血漿中T値は高い傾向が見られたが, 有意差は認められなかった。
  • 中村 孝雄, 田名部 雄一
    日本家禽学会誌
    1978年 15 巻 3 号 108-113
    発行日: 1978/05/15
    公開日: 2008/11/12
    ジャーナル フリー
    産卵鶏の卵管膨大部における各種のステロイドホルモンの代謝経路を in vitro の方法で調べ, さらにそれらのステロイド代謝に関与する酵素活性の細胞内分布を明らかにしようとした。プロジェステロンからは3種類の3α-プレグナン誘導体がみとめられたが, 3β-プレグナン誘導体や17α-ヒドロキシプロジェステロンは生成しなかった。アンドロステンジオンとテストステロン相互間には互換反応がみとめられた。またその他に少量の5β-アンドロスタン誘導体がみとめられたがアンドロジェン効力の強い5α-ジヒドロテストステロンは生成しなかった。
    エストロンとエストラジオール相互間にも互換反応がみられたが, その間の代謝平衡はエストラジオール側にあった。一方プロジェステロンを基質にした時のΔ4-5α-水素添加酵素, アンドロステンジオン, テストステロンならびにエストロンを基質にした時のステロイドー17β-水酸基•脱水素酵素のそれぞれの細胞内活性は主として可溶性分画と核分画に局在していた。しかしニワトリ卵管では17α-水酸化酵素とC17-20側鎖切断酵素活性はみとめられなかった。
  • 斉藤 咲弥香, 永井 淸亮, 黒岩 武信, 遠藤 なつ美, 田中 知己, 加茂前 秀夫
    日本獣医師会雑誌
    2022年 75 巻 8 号 e165-e173
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/08/18
    ジャーナル フリー

    牛の発情・排卵同期化に複数のホルモン剤を用いる方法は経費と労力を要する.プロジェステロン(P4)1.55gを含有するP4単味腟内徐放剤(PRID−E)をホルスタイン種経産乳牛3頭に排卵後2日(D2群:排卵日を0日),別の3頭に排卵後15日(D15群)からそれぞれ20日間処置し,発情・排卵の同期化について検討した.その結果,排卵が両群の全頭において抜去後3~4日に起こった.卵胞発育波数はD2群が2~3波,D15群が3~4波であった.排卵卵胞の優位日数は両群各2頭では7日,残る両群各1頭では13~14日,最大直径は5頭では14.1~17.9mm,残るD2群の1頭では20.5mmであった.発情徴候は全頭において抜去翌日に最も明瞭となった.排卵後2日及び15日からPRID−Eの20日間処置を行うと当該徐放剤抜去後3〜4日に排卵を同期化できることが明らかになった.

  • 楠 比呂志, 木下 こづえ, 佐々木 春菜, 荒蒔 祐輔
    日本野生動物医学会誌
    2009年 14 巻 1 号 37-50
    発行日: 2009年
    公開日: 2018/05/04
    ジャーナル フリー
    人間活動に起因する全球レベルでの自然改変や環境破壊により,地球史上過去に類をみない速度で,完新世の大量絶滅が進行中であり,その回避は我々人類の急務であると筆者らは考えている。そこで我々は,国内各地の動物園や水族館などと共同して,希少動物の生息域外保全を補完する目的で,それらの繁殖生理の解明とそれに基づいた自然繁殖の工夫や人工繁殖技術の開発に関する研究を展開している。本稿では,我々のこうした保全繁殖研究の内容について概説する。
  • 山村 慶紹, 高嶺 浩
    家畜繁殖研究會誌
    1973年 19 巻 2 号 78-84
    発行日: 1973/09/30
    公開日: 2008/05/15
    ジャーナル フリー
    ホソドイタチの繁殖生理に関し,次のことがらを明らかにした。
    1.雄における造精機能は,2月中旬に始まり,6月中旬まで存続し,特に3月下旬から5月中旬に亘る間が活発であった。また,精巣の大きさと組織所見の関連を明らかにし,精巣の定期的形態測定により造精機能の進行が察知された。
    2.雌におけるvulval swellingは4月中旬~5月中旬から開始され,約2週間後にfull estrusに達した。この時期に交配させない場合は,約48日後に再び発情がみられた。swellingは7月中旬から8月初旬に至れば消失した。
    3.繁殖期推移に伴う膣スメアーの所見が明らかにされ,雌の繁殖機能の示標とできる知見が得られた。
    4.雌に対してhCGを投与することによって交尾排卵後と類似する発情徴候の変化を認め,誘起排卵の可能性が考えられた。
    5.長日処理によって雌雄ともに繁殖活動の開始を4週間早め,また繁殖期を延長することができ,イタチの積極的増殖に有効な方法の1つであると認められた。
    6.雌雄の生殖器の解剖学的所見ならびに精液•精子性状について新しい知見が得られた。また,人工授精を試み,妊娠を得るには至らなかったが,今後応用の可能性を見出した。
  • 日本内分泌学会雑誌
    1979年 55 巻 4 号 12-637
    発行日: 1979/04/20
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
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