本研究では, ドライビングシミュレータを用いた室内実験により運転挙動データを収集し, 現在垂水JCTで使用されている案内標識を評価するとともに, 記号, 文字高, 色などの案内標識の構成要素を変更した場合の効果を分析する. また事前に被験者の属性を調査し, 対象となるJCTの利用経験によって・3つのグループを構成した. このグループごとの結果を比較することで, JCTの利用経験が標識判読に及ぼす影響を把握した. また, 事前情報の提供によってJCTの利用経験を疑似的に向上させることができるのではないかと考え, 利用経験の無い被験者に, ホームページ上でJCT進入方向の動画を提示し, その結果を他のグループと比較することで効果を分析した. さらに案内標識に対する評価構造をAHPを適用することで表現し, その結果に基づき現状の標識と, それに対する代替案の総合的な評価を試みた.
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