米国研究製薬工業協会(PhRMA)は,米国で事業を行っている主要な研究開発志向型製薬企業とバイオ
テクノロジー企業
を代表する団体である.患者がより長く,健康で活動的な人生を送れるよう,革新的な医薬品の推進に取り組んでいる.1958年に業界団体として発足し,1994年に研究開発志向型であることを明確に表現するため,現在の名称Pharmaceutical Research and Manufacturers of America(米国研究製薬工業協会,PhRMA)に変更した.イノベーションの促進,臨床試験の期間短縮,慢性疾患の分野を中心とした予防医療の推進,政府に対する医療制度改革への提言など,様々な活動を行っている.PhRMAの本部は米国ワシントンD.C.にあり,日本および欧州の製薬企業の米国法人を含む50を超える企業・団体が加盟している.
PhRMAの日本オフィスは1987年1月の開設以来,在日加盟企業10社(2013年7月現在)を代表し様々な活動を積極的に展開している.行政,医療政策担当者,医師をはじめとする医療従事者,報道関係者,そして患者団体等,関係するすべての団体と直接対話を重視した活動を推進している.日本のヘルスケア分野において積極的に貢献していくため,PhRMAは在日執行委員会の下に加盟企業の専門家からなる委員会を設置している.在日執行委員会は米国の研究開発志向型製薬企業の日本法人の役員で構成され,PhRMA日本代表と緊密に連携し,イノベーションの促進,ならびに日本の医療制度に貢献する政策立案を推進している.PhRMAは,日本製薬団体連合会,日本製薬工業協会,欧州製薬団体連合会と協力して活動を展開している.
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