本研究は,コロナ禍において,愛媛大学とヒューマンホールディングス株式会社並びにヒューマン
スターチャイルド
株式会社が連携し,インドネシアのデイケア・学習センターの幼年児を対象に,大学生がオンラインでSTEAM教育実践を行った事例報告である.「野菜(Vegetables)」をテーマに,2001年3月1日から5日までの5日間,毎日約40分,現地の教員によるサポートを得ながら,子どもたちにオンライン(Zoom)にて保育を実践した.野菜のシルエットクイズや観察,歌,折り紙創作などのオンライン保育活動を通して,幼児期のSTEAM教育の可能性が示唆された.同時に,オンラインでの英語コミュニケーションの難しさや,モニター前での活動による制約の課題もわかった.事後アンケートの結果から,参加した大学生の参加度に関する自己評価は高く,90%以上の回答者が今後またこのような海外の幼稚園などでの保育実践の機会があれば参加したいと回答した.
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