【背景】東京都教育委員会は2016年に高等学校の授業においても飛び込みスタートの実施を禁止した。しかし部活動においてはその競技規則上実施している。【目的】水泳部員におけるスタートの失敗経験とその程度、プールの構造を調査し、失敗の程度や状況から事故防止の在り方を探る。【方法】東京都高体連主催の水泳大会参加生徒1922名にスタート練習中の失敗経験に関するアンケートを実施。その分析から事故防止の方途を考える。【結果】アンケート回答者の35%の生徒が練習中に身体の一部をプールの水底にぶつけていることが分かった。その要因には、プールの構造、生徒の体型等にも関与していることが明らかになった。【考察】
スタート事故
は技術練習だけでは防ぎきれない。水深の確保された環境での練習が要請される。
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