IT
セキュリティ
の国際規格と第三者評価および認証制度は多数あるが,その中で筆者が10年間評価実務を行ってきた製品の
セキュリティ
規格であるISO/IEC 15408 IT
セキュリティ
評価認証制度を中心に,第三者評価の実際を述べる.汎用規格の下にはスマートカード(ICカード),デジタル複合機等の分野別の基準がつくられている.IT
セキュリティ
評価は,
セキュリティ
仕様書,設計書,ガイダンス文書,ライフサイクル,テスト,脆弱性分析などを評価することにより行われる.評価の最終目的は,対象製品が脅威に対抗でき,
セキュリティ
上の脆弱性が許容できる範囲かどうか判断することである.IT
セキュリティ
評価は,類似製品の評価,サーベイランス,保証の維持,脆弱性分析の方法,国際規格と独自制度の関係など,公式,非公式にさまざまな仕組みがつくられていて,時代の
セキュリティ
ニーズに合わせて変化している反面,課題も多く抱えている.今後,誰もがクリエイターになる時代に合わせて,IT
セキュリティ
と第三者評価はさらに変化していかなければならない.ベンチャーや個人クリエイター,一般消費者もIT
セキュリティ
に対する認識と共に,利用しやすいIT
セキュリティ
第三者評価および認証制度も必要と考えられる.
抄録全体を表示