ウェルキャットは、1981年の11月にバーコードリーダの設計開発会社として設立した。今日まで工業用バーコードリーダのパイオニアとして、時代を先取りした新商品を開発してきた。現在、資本金5千万円、売上高約15億円 (2005.4月期) 、従業員約80名の規模の会社である。設立から25年以上たった今でも競争力のある技術で市場をリードしている。「気が付いてみると市場を見つけたのではなく、バーコードシステムという市場を作っていたのだ」が、振り返ってみての実感である。
「私たちは、顧客のニーズに基づき、独自のアイデアを駆使し、性能、品質等すべてに誇れる製品を提供し、顧客満足を得られるよう努力していきます」、「私たちは、パートナーシップを大切にし、Win-Winの考えに基づき相互の利益と成長を実現していきます」、「私たちは、常に高い目標を掲げ、挑戦していくバイタリティーあふれるプロフェッショナル集団を目指していきます」という“Welcat's Statement”を掲げてバーコード業界をリードしている。
今回は、工業用バーコードリーダで市場のパイオニアであり続ける、ウェルキャットの市場作りの源泉とは何かを考えてみる。
抄録全体を表示