無包装貯蔵および密封包装貯蔵による
タモギタケ
子実体の炭水化物の変化について検討した。
(1) 鮮度保持期間 (商品性限界時までの期間) は, 無包装貯蔵区では, 30℃で2日, 20℃で3日, 10℃で6~7日, 5℃で7日, 0℃で8~9日であり, 貯蔵温度の低下に伴い鮮度保持期間は延長された。密封包装 (PE100) 貯蔵では, 30℃で3日, 20℃で5~6日, 10℃で8~9日, 5℃で12日, 0℃で14~15日であり, 無包装貯蔵区に比較して鮮度保持期間は延長された。
(2) 子実体よりトレハロース, グルコース, マンニトール, アラビトールおよびグリセロールが検出された。主成分はトレハロースとマンニトールであり, これら2成分は貯蔵中に減少し, 主要な呼吸基質であることが示唆された。マンニトールおよびトレハロースの減少は貯蔵温度の低下に伴い緩慢になった。
(3) 酢酸可溶多糖 (グリコーゲン様多糖) 含量は貯蔵日数の経過に伴い減少し, その減少は貯蔵温度の低下に伴い緩慢となった。
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