Dunlop Tripsometer を用いて, NR, SBRおよびNBR加硫物のレジリエンスにおよぼす軟化剤および可塑剤配合因子の影響を推計学的に検討し, 次の結果を得た.
1) 軟化剤及び可塑剤の配合量を増してゆくとレジリエンスは小さくなる.
2) レジリエンスの低下は充填剤よりもカーボンブラック配合の場合に著しく, 軟化剤間の差がはっきりあらわれる.
3) 石油系軟化剤は高いレジリエンスを与え, 特にSBRに良い.
4) 軟化剤および可塑剤母集団の母標準偏差, 変動係数等を求めた. NR-カーボン配合物では軟化剤5部配合の際の分布の母標準偏差は加硫促進剤の場合と同程度であるが, SBRの場合には非常に大きい.
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