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クエリ検索: "チアミン"
3,650件中 1-20の結果を表示しています
  • 西野 輔翼, 十倉 保宣, 岩島 昭夫, 能勢 善嗣
    医療
    1975年 29 巻 7 号 703-707
    発行日: 1975/07/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    ラツト脳切片を, 37℃, 好気条件にて, グルコースを含むKrebs-Ringer bicarbonate溶液中で, インキユベートすると, 14C-
    チアミン
    の外液濃度が低い場合, 14C-
    チアミン
    を蓄積する. 低温条件, 嫌気条件, グルコース除去, DNPやKCNのような代謝阻害剤の添加により, 14C-
    チアミン
    の取り込みは減少する. ピリ
    チアミンやクロルエチルチアミン
    は著明に取り込み阻害を示し, 一方オキシ
    チアミン
    はあまり阻害を示さなかつた. ウワバィンは著明な阻害を示したが, アセチルコリンあるいは電気刺激によつてはあまり影響がなかつた. また種々のカチオンめ存在するか, しないかによつては14C-
    チアミン
    取り込みに著明な変動はなかつた. 脳切片への
    チアミン
    取り込み機構, 及び
    チアミン
    と神経機能との関係について考察した.
  • 井上 貢, 前田 英三
    日本作物学会紀事
    1980年 49 巻 1 号 1-7
    発行日: 1980/03/30
    公開日: 2008/02/14
    ジャーナル フリー
    継代培養に
    チアミン
    を要求しないイネカルスの系統を2品種のイネから得ることができた. ここでは品種,愛知旭から生じた
    チアミン
    要求性および非要求性カルスについて検討した. 抗
    チアミン
    物質を用いた実験から,このカルスは
    チアミン
    を自己生産するために,外部からの
    チアミン
    供給を必要としないことが示唆された. 肉眼あるいは光学顕微鏡または走査電子顕微鏡などによる観察結果から,これらのカルスでは茎葉と不定根の分化の決定因子として
    チアミン
    が重要な役割をもつことが示唆された. また,カイネチンによるイネカルスの分化制御に
    チアミン
    が関与することが示された.
  • I 雛のチアミン要求量とその生物学的作用
    松澤 利明, 鈴木 善雄
    日本畜産学会報
    1970年 41 巻 8 号 389-394
    発行日: 1970/08/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    白色レグホン種初生雛雄を用い,
    チアミン
    要求量とその生物学的作用を検討した.
    吉田らの方法を応用し,
    チアミン欠乏飼料にチアミン
    塩酸塩を0,0.5,1.0,1.5,2.5および25.0mg/kgをそれぞれ添加し,雛の生長試験を行ない,つぎの結果
    を得た.
    雛の生長に必要な
    チアミン
    は飼料中2.38mg/kgであると推定した.
    雛の
    チアミン欠乏による多発性神経炎はチアミン
    欠乏飼料を連続10日以上給与すると現われた.
    雛の臓器中の
    チアミン
    含量は肝臓が最も高かった.
    チアミン
    の過剰投与により,組織中の含量はある程度上昇した.
    チアミン
    欠乏によって,心臓および肝臓の重量の体重に対する割合が変化した.脳の重量は
    チアミン
    欠乏によって変化しなかった。
    チアミン
    添加濃度のちがいによって血清蛋白質量に差異を生じ,
    チアミン
    が蛋白質代謝に関与することがわかった.
    チアミン
    欠乏によって血清乳酸脱水素酵素の活性値が変化し,
    チアミン
    欠乏は心臓および肝臓に障害を与えることが推察された。
  • 渡邊(石田) 志穂, 田中 敬子, 村山(田鶴谷) 恵子, 山田 和子
    ビタミン
    2004年 78 巻 10 号 485-493
    発行日: 2004/10/25
    公開日: 2017/10/10
    ジャーナル フリー
    チアミン
    生合成の最終段階である4-アミノ-5-ヒドロキシメチル-2-メチルピリミジン(OMP)と4-メチル-5-ヒドロキシエチルチアゾール(Th)の縮合の過程(図1)は1960年に確立している. OMPとThから
    チアミン
    に至る過程の酵素生成に関与する遺伝子については, 中山ら, 野坂らによって明らかにされて来た. OMPの生合成経路に関して, 我々はその生合成経路が原核生物と真核生物で異なることを明らかにし, さらに, 原核生物, 真核生物におけるそれぞれの生合成経路について, 図2に示す経路を確立した. Thについて, 我々はその窒素原子の起源を研究し, 真核生物, 好気性生物と通性嫌気性生物とで生合成経路が異なることを明らかにした.
    チアミン
    は生物が呼吸でエネルギー代謝を行うとき不可欠な補酵素となるため, 今まで報告されたその生合成経路の研究は, すべて好気条件で行われて来た. しかし,
    チアミン
    ピロリン酸(TPP)は発酵においても補酵素として関与する. その生合成経路が嫌気条件下でも好気条件下と同じであるのかを明らかにするため, 好気条件下で前駆体となる化合物について, 嫌気条件下で検討し, OMPの生合成の前駆体は好気条件と若干異なることを, またThに関しては同じであることをすでに明らかにした.
  • 山田 和子, 田鶴谷 惠子
    ビタミン
    1999年 73 巻 7 号 406-408
    発行日: 1999/07/25
    公開日: 2017/12/26
    ジャーナル フリー
  • 上東 治彦, 加藤 麗奈, 森山 洋憲, 近森 麻矢, 甫木 嘉朗, 内山 貴雄, 永田 信治, 伊藤 伸一, 神谷 昌宏
    日本醸造協会誌
    2015年 110 巻 12 号 865-873
    発行日: 2015年
    公開日: 2018/05/23
    ジャーナル フリー
     前報に続き吟醸仕込みの際の
    チアミン
    添加効果を検討した。
    1.40~70%精米歩合では
    チアミン
    の添加効果は若干異なるところもあったが,概ね同様な
    チアミン
    の添加効果が認められた。
    2.添時,留時,留後3日目,6日目,9日目に
    チアミン
    を添加した仕込み試験を行った結果,添加時期が早いほど日本酒度がよく切れ,ピルビン酸,酸度,アミノ酸度は減少した。酢酸エステル系は
    チアミン
    の添時添加により,更にその生成量が高くなった。
    3.
    チアミン
    添加によりピルビン酸が減少することを利用して低アルコール酒の試験醸造を行った結果,ダイアセチルが発生しにくく香りの高い低アルコール酒を醸造することが出来た。
    4.酵母の培養時に
    チアミンを添加しても清酒モロミへのチアミン
    の添加と同様な発酵への効果が見られた。
    5.ワイン酵母を用いて清酒醸造を行う際にも
    チアミン
    を添加することにより発酵改善効果が認められた。
  • 永田 雄三, 中島 剛
    日本中央競馬会競走馬保健研究所報告
    1965年 1965 巻 3 号 49-53
    発行日: 1965/12/20
    公開日: 2011/02/23
    ジャーナル フリー
    1)燕麦に
    チアミン
    を強化する実験を試みた。その方法としては浸漬法と噴霧法の2通りを採用した。効率がよいのは濃度の濃い
    チアミン
    溶液を短時間噴霧する方法である。2)
    チアミン強化した燕麦を経口投与して経時的に血中チアミン
    含量を測定した。馬では投与後5~6時間目にピークがあるようである。 強化燕麦は遅効性であるが,馬の体力維持を目的とする場合には十分に有効である。
  • 山上 雅子
    日本栄養・食糧学会誌
    2001年 54 巻 1 号 9-17
    発行日: 2001/02/10
    公開日: 2009/12/10
    ジャーナル フリー
    脱脂米糠の
    チアミン
    を菌体内に集積したパン酵母を用いて製造した,
    チアミン
    含有量の高いパンのビタミンB1源としての有効性を検討した。健康な成人19人に連続3または4日間, 上記のパンを給与し,
    チアミン
    尿中排泄量および血中濃度の変化と, その間の食物摂取状況を調査した。パン中の
    チアミン
    給与量は0.45-1.25mg/人・日であった。尿中
    チアミン
    排泄量はすべての被験者で増加し, 血中
    チアミン
    濃度の平均値も有意に上昇した。供試パン中の
    チアミン
    は吸収され, ビタミンB1としての有効性をもっていたと考えられる。重回帰分析により, パン摂取後の血中
    チアミン
    濃度に対して, パン摂取前の血中
    チアミン
    濃度, 食事の動物性タンパク質比率および1,000kcal当りの
    チアミン
    摂取量が関連をもつことが示された。
  • 山田 和子, 田鶴谷 惠子
    ビタミン
    2000年 74 巻 7 号 361-363
    発行日: 2000/07/25
    公開日: 2017/12/26
    ジャーナル フリー
  • 加藤 勝, 三浦 克己
    日本応用動物昆虫学会誌
    1959年 3 巻 4 号 266-271
    発行日: 1959/12/30
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    -S-S-型であるアリ
    チアミン
    がSH基によって還元され,
    チアミン
    (ビタミンB1)を遊離する原理を応用し,体液中にみられるSH基を定量した。したがって対照区にみられる遊離型
    チアミン量よりもアリチアミンの添加によって得られた実験区のチアミン
    量が多い場合,この差異をもって体液中のSH基の量とした(
    チアミン
    の定量はイオン交換樹脂を用いるチオクローム法によった)。この方法に従って,カイコの3品種とエリサンとの変態時における体液中の遊離型SH化合物ならびにタンパク中のSH基の消長を調べた。
    その結果,もともと体液中に存在している遊離型
    チアミン
    量はカイコに多く,エリサンに少なく,SH基はカイコに少なく,エリサンに多いことが判明した。この原因については不明であるが,少なくとも変態期のSH基と
    チアミン
    に関しては,種的特異性があるように思われる。またエリサンでは,PCMBと特異的に反応するSH基とそうでないSH基とがこの期の体液に存在することが判明したが,これはR-SHのR部分の立体的構造の相違に基づいているものと推定される。
  • 野坂 和人, 小野塚 真理, 川崎 祐子
    ビタミン
    2008年 82 巻 7 号 377-385
    発行日: 2008/07/25
    公開日: 2017/10/10
    ジャーナル フリー
    The physiological significance of thiaminase II, which catalyzes the hydrolysis of thiamin, has remained elusive for several decades. The expression of THI20 gene family (THI20/21/22) and PET18 gene of Saccharomyces cerevisiae is induced when the supply of thiamin is limited. The N-terminal domain of THI20 encodes 2-methyl-4-amino-5-hydroxymethylpyrimidine (HMP) kinase and HMP-phosphate kinase involved in the thiamin synthetic pathway. On the other hand, the C-terminal domains of THI20 family proteins and the whole region of PET18 gene product are homologous to bacterial thiaminase II. We demonstrated that yeast thiaminase II activity is exclusively encoded by THI20. The THI20 gene product was found to effectively hydrolyze 2-methyl-4-amino-5-aminomethylpyrimidine, a presumed naturally occurring thiamin precursor, and phosphorylate the resultant HMP to give HMP pyrophosphate. We propose that the thiaminase II activity encoded by THI20 is involved in the thiamin salvage pathway by catalyzing the hydrolysis of HMP precursors in S. cerevisiae.
  • 堀野 理恵子
    日本家畜臨床学会誌
    2001年 24 巻 2 号 45-54
    発行日: 2001/10/20
    公開日: 2009/04/22
    ジャーナル フリー
    反芻動物の
    チアミン
    欠乏症、特に大脳皮質壊死症(CCN)の病態を明らかにするために、子牛およびめん羊に
    チアミン
    拮抗薬のアンプロリウムを投与し、.実験的にCCNを作出して、臨床病理学的な研究を行った。また、CCN野外発症子牛について検索した。
    アンプロリウムを投与した子牛およびめん羊は、異常脳波と神経症状を呈して死亡した。大脳皮質にCCNの特徴である壊死病変と自家蛍光を認めた。組織中の
    チアミン
    含量は低く、
    チアミン
    欠乏が明らかであった。異常脳波の発現する2週間前から、血中
    チアミン濃度およびチアミン
    依存性酵素活性の低下を認めた。
    病徴の経過において実験的CCNのめん羊を剖検した。組織中
    チアミン
    含量には、病徴の経過に伴う有意な変化は認めなかった。脳の壊死病変および自家蛍光は、病徴の経過に伴い、重度になる傾向を認めた。
    実験的CCNめん羊に対するフルスル
    チアミン
    (TTFD)の投与効果を検討した。血液中の生化学パラメータの異常値は,TTFD投与直前の病徴の程度に関連なく,投与後6時間以内に正常値に回復した。臨床的な回復および投与後の脳病変の程度は,TTFD投与直前の病徴によって異なっていた。CCN野外発症子牛の血中および組織中
    チアミン
    濃度は,その他の疾病子牛および健常子牛の値に比べて有意に低かった。また,CCN野外発症子牛の糞便中に,
    チアミン
    分解酵素であるチアミナーゼの高い活性を検出した。
  • 光永 俊郎, 奄田 良子, 井上 淳子, 清水 まゆみ, 岩島 昭夫
    日本栄養・食糧学会誌
    1984年 37 巻 2 号 139-143
    発行日: 1984/04/10
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    1) 31種類の植物性食品材料中, 23種類に平衡透析法により
    チアミン
    結合能が認められた。このうち, そばなど12種類の結合物質は熱に対して不安定であり, 大根など11種類の結合物質は安定であった。
    2) 熱に不安定な結合物質はプロナーゼ処理で失活し,
    チアミン
    結合能はタンパク質濃度依存性を示したことより,
    チアミン
    結合タンパク質と推定した。
    3)
    チアミン結合タンパク質とチアミンとの結合はチアミン
    誘導体により影響を受けないことから, 反応の特異性が高いことが推定された。
    4) そば種子について発芽時におけるタンパク性
    チアミン
    結合能の変化を調べると, 発芽に伴って失活することがわかった。
    5) 植物性食品中に含まれる熱に安定な
    チアミン
    結合物質はプロナーゼ処理による活性の変化が認められないことより, 非タソパク性の物質であると推定した。
  • 松澤 利明, 山崎 光郎, 佐々木 正明, 北野 訓敏, 鈴木 善雄
    日本家禽学会誌
    1971年 8 巻 3 号 144-149
    発行日: 1971/07/30
    公開日: 2008/11/12
    ジャーナル フリー
    白色レグホン種の初生雛雄にベクロ
    チアミン
    を125ppm, 500ppm, 1000ppmおよび
    チアミン
    を125ppm, 1000ppmの濃度で飼料添加し8週間連続給与した結果次のごとき結果を得た。
    1) ベクロ
    チアミン
    は大量投与した場合でも特に組織に蓄積することもなく, 投与を中止すれば直ちに体外に排泄される。また肝臓中の
    チアミン
    含量を低下させることはない。
    2) ベクロ
    チアミンおよびチアミン
    を長期大量使用してもヒナの生長に悪影響を与えることなく, 無添加対照より良好な生長を示した。
    3)
    チアミンおよびベクロチアミン
    長期大量連用しても主要臓器の脳, 肝臓, 心臓脾臓, 副腎, 腎臓および精巣の重量に悪影響はなく, また肝小葉および肝細胞に著変を与えなかった。
    4) 血清の生化学的検査において, 酸性フォスファターゼ, アルカリ性フォスファターゼ, トランスアミナーゼの各活性値, 総蛋白量, 総コレステロール量およびグルコース量のいずれも正常域内にあり,
    チアミンおよびベクロチアミン
    大量長期投与による悪影響は見られなかった。
  • 田中 敬子, 田鶴谷 惠子, 山田 和子, 熊岡 煕
    ビタミン
    1999年 73 巻 12 号 721-726
    発行日: 1999/12/25
    公開日: 2017/12/26
    ジャーナル フリー
    There are different biosynthetic pathways of the pyrimidine moiety of thiamin in Saccharomyces cerevisiae and Escherichia coli under aerobic and anaerobic conditions. The precursors of the pyrimi dine under anaerobic conditions have not been established. To elucidate the precursors of the pyrim dine under anaerobic conditions, the incorporation of the labels of following compounds, [2,2,3,3-D] succinate, [1-^<13>C]glycine and [2-^<13>C]glycine, into the pyrimidine was studied. The labels of [2,2,3,3-D]succinate were not incorporated into the pyrimidine under anaerobic con ditions in E. coli and S. cerevisiae. These results suggested that succinate had no relation to the bio synthesis of the pyrimidine. The labels of[1-^<13>C]glycine and [2-^<13>C]glycine were incorporated into C-4 and C-6 of the pyrimi dine respectively under anaerobic conditions as well as aerobic conditions in E. coli. We already reported that N atom of glycine, the precursor of N-1 of the pyrimidine under aerobic conditions, was incorporated into it under anaerobic conditions. These results showed that glycine was the precursor of the pyrimidine under anaerobic conditions as well as aerobic conditions.
  • 上東 治彦, 加藤 麗奈, 森山 洋憲, 甫木 嘉朗, 永田 信二, 伊藤 伸一, 神谷 昌宏
    日本醸造協会誌
    2014年 109 巻 4 号 310-317
    発行日: 2014年
    公開日: 2018/03/12
    ジャーナル フリー
    発酵促進効果のある
    チアミン
    を用いた吟醸酒小仕込み試験を行い,さらに実地醸造での
    チアミン
    添加試験を行った結果,以下のような知見を得た。
    1.ピルビン酸の残存しやすいAC-95株を用いた小仕込み試験において,
    チアミン
    を原料米1トン当たり1 g添加することにより発酵が促進され,ピルビン酸もピーク時で約1/7まで減少した。また,酸度やアミノ酸度は減少し,香気成分は増加した。
    2.酒質を大きく変えることなくピルビン酸を低減させるためには
    チアミン
    添加量は0.1~0.3 g/トン程度が適当であった。
    3.
    チアミン
    を含む発酵助成剤フェルメイドKの添加によりピルビン酸が減少するとともにアルコール収量は増加した。
    4.実地醸造において
    チアミン
    を0.1~0.3 g/トン添加した結果,対照に比べモロミ中のピルビン酸が約半分に低下した。
  • 田中 景子, 西岡 有佳, 香西 佑美, 山口 敬子, 藤田 芳一
    分析化学
    2008年 57 巻 8 号 643-649
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/11/07
    ジャーナル フリー
    今回,
    チアミン
    の錯生成能に着目し[(
    チアミン
    -パラジウム)(エリスロシン)]のイオン会合型三元錯体の生成反応を利用し,更に高感度化を達成する目的でメンブランフィルター前処理操作を併用した,
    チアミン
    のメンブランフィルター前濃縮分析法を用いる{会合体溶解法,会合体色差法}の二方法について検討した.本
    チアミン
    分析法は,それぞれ0.5~7.0 ng/mL,1.3~11 ng/mL濃度範囲の
    チアミン
    が定量可能であった.会合体溶解法の定量感度は,見掛けのモル吸光係数ε=4.0×107 L mol-1 cm-1を示し,また,
    チアミン
    濃度2.7 ng/mL定量時における相対標準偏差は,4.11%(n=6)であった.本法を市販製剤中の
    チアミン
    の分析に応用した結果も良好で,実試料中の
    チアミン及びチアミン
    関連化合物の定量にも十分適応できることが示唆された.呈色体の結合様式は,n=8.6,K=9.9×103 M-1であり,van't Hoffプロットを用いて熱力学的パラメーターを算出した結果,ΔG0=-4.68 kJ mol-1ΔH0=-18.28 J mol-1ΔS0=15.37 J mol-1 K-1という結果が得られた.
  • II. 飼料へのテレフタール酸添加量と血漿内チアミン濃度の関係
    星 昭夫, 矢内 玲子, 榑谷 和男
    日本畜産学会報
    1967年 38 巻 1 号 1-4
    発行日: 1967/01/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    テレフタール酸(TPA)を添加した飼料を与えると,血漿内
    チアミン
    濃度増加が促進されることがわかつたので,飼料への添加量を段階的に減らし,
    チアミン
    濃度の増加がどうかわるかをしらべた.
    80羽のニワトリ(ホワイトコーニッシュ(♀)とニユーハンプシヤー(♂)の交配種)を用い,
    チアミン
    塩酸塩(1mg/kg)を投与した後,6時間目の血漿内濃度を定量した.
    TPA群における
    チアミン
    濃度の増加は,0.1,0.2および0.4%群において,対照群の3.2,2.2および3.3倍の増加がみられた.その結果,ニワトリでは,血漿内
    チアミン
    濃度の増加を促進するためには,TPAを0.1%添加することで,充分効果が期待できるものと思われる.
    更に,TPAを添加した飼料を与えると,それだけで血漿内
    チアミン
    濃度が変化することがわかつた.0.1%群では増加し,0.4%群では,減少を示した.この0.4%群での血漿内濃度の減少は,投与
    チアミン
    による血漿内濃度増加が促進されることからみて,消化管からの吸収が抑制された結果と考えるよりも,体内での
    チアミン
    消費が増加したためか,あるいは,臓器内蓄積が増加した結果として起るものと考えられる
  • 熊井 英水, 今村 儀佐, 中村 元二
    水産増殖
    1983年 30 巻 4 号 211-218
    発行日: 1983/03/25
    公開日: 2010/09/07
    ジャーナル フリー
    マイワシ単一餌料を給与したハマチに対するDBT-HClの投与効果をみるため, 実験Iでは対照群の他に硝酸
    チアミン
    5mg, DBT-HCl2mg, 5mgを投与した合計4群を, 実験IIでは対照群の他に
    チアミン
    無添加のビタミン混合物投与群更にDBT-HCl2mg, 5mg, ビタミン混合物+DBT-HCl2mg, ビタミン混合物+DBT-HCl5mgの6群を設定し60日間飼育し次の結果を得た。
    1) DBT-HCl投与群の組織中
    チアミン
    濃度は投与量に対応した濃度を示した。
    2) DBT-HCl2mgあるいは5mgの単独投与群は実験Iおよび実験IIいずれにおいても顕著な効果を認めなかった。
    3)
    チアミン
    無添加のビタミン混合物の投与はへい死を予防した。
    4)
    チアミン
    無添加のビタミン混合物にDBT-HClを2mgまたは5mg併用すれば増体重が著明に向上した。
    5) マイワシ単一餌料の連続給与は
    チアミン
    欠乏症の他にそれ以外の餌料性疾患を併発すると判断した。
  • 山上 雅子, 高野 克己, 鴨居 郁三, 小原 哲二郎
    日本栄養・食糧学会誌
    1991年 44 巻 5 号 411-415
    発行日: 1991/12/19
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    パン酵母に通常の含有量の約200倍の量に当る6mg/g湿潤菌体の
    チアミン
    を集積させ, 菌体内における
    チアミンおよびチアミン
    ピロリン酸エステルの存在部位を, プロトプラストを調製して, 細胞分画および蛍光顕微鏡観察によって検討した。得られた知見は以下のとおりである。
    1)
    チアミン
    集積酵母からプロトプラストを調製した際に, 半分以上の
    チアミン
    がプロトプラストに残留した。また, プロトプラスト標本をフェリシアン化カリウムで処理して蛍光顕微鏡によって観察すると, 明らかな蛍光がみられる。これらのことから, 集積された
    チアミン
    の少なくとも半分以上が原形質膜内に存在すると考えられる。
    2) プロトプラストをホモジナイズし, 分画したところ, 遊離の
    チアミン
    も,
    チアミン
    ピロリン酸エステルも, 大部分が細胞質ゾルの分画に検出された。しかし少量は顆粒の分画にも見いだされた。この結果は, 蛍光顕微鏡による観察結果とも一致する。
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