背景:スポーツ
チャンバラ
は、子供から大人まで楽しめるレクリエーションスポーツである。スポーツ
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の運動特性を検証した研究は少ない。その生理学的負荷特性に関する知見を得ることには大きな意義がある。方法:被験者には10名の健常な成人男性を用いた。実験① 1分× 10ラウンドの1対1の自由乱取りを行い、その際の酸素摂取量等を測定した。実験②
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の代表的な攻撃動作・よけ動作を行い、その際の床反力・筋活動レベルの評価を行った。実験③
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での反りよけ動作を行いその際の体幹伸展角度の評価を行った。また、実験①-③すべてにおいて比較対象として
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以外の動作での測定を行った。結果:実験① 10ラウンドの
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の乱取りでの平均酸素摂取量は31.5 ± 5.9ml/min/kgであり、時速8kmの走行をやや上回る程度であった。実験②
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の攻撃動作の上下肢の筋活動レベルおよびよけ動作の下肢の筋活動レベルはテニスのスイングと同程度であった。実験③
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の反りよけ動作の最大体幹伸展角度は95.6 ± 22.0°であり、ラジオ体操の後屈動作と同程度であった。
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