詳細検索結果
以下の条件での結果を表示する: 検索条件を変更
クエリ検索: "トップクラフト"
2件中 1-2の結果を表示しています
  • ―原作漫画版との対比から―
    大喜多 紀明
    人間生活文化研究
    2016年 2016 巻 26 号 518-528
    発行日: 2016/01/01
    公開日: 2020/03/18
    ジャーナル フリー

     近年,宮崎によるいくつかのアニメーション映画作品に裏返し構造が使用されていることが確認された.アニメ版『風の谷のナウシカ』は,合計6対の対応を持つ裏返し構造からなる[1].本稿では,宮崎駿がアニメーション映画を創作する際に駆使した表現技法を明らかにすることを目的とし,[1]で示されたアニメ版『風の谷のナウシカ』の裏返し構造に関する知見に基づき,アニメ版の原作に相当する漫画版『風の谷のナウシカ』との対比を行った.その結果,アニメ版の裏返し構造は,漫画版がアニメ化される際に生成されたものであることが確認できた.

  • 有吉 末充
    アニメーション研究
    2016年 17 巻 2 号 23-34
    発行日: 2016/03/01
    公開日: 2023/02/18
    ジャーナル フリー

    白雪姫に始まるディズニーのヒロインたちは、美貌を備え、従順で王子様に救済されるのを待ち続け、運命を自ら切り開こうとしないという意味で、常に受動的な存在であり、また、家事をよくこなす良妻賢母予備軍であり、旧来の家父長制の枠内に都合よく収まるヒロインたちであった。翻って今日の日本の劇場用長編アニメであるジブリ作品を見てみると、際立つのはヒロインの能動性であるが、それは必ずしも単純に日本の現代の作家が女性の自立を肯定しているということにはつながらない。詳細に検討していくと、特に宮崎駿監督作品では、能動的な少女と、地母神的な「Big Mother」との両面が異なるキャラクターとして登場し、二者の間に大きな断層があるように見られるなど、作者のジェンダー観に捻れがあるように感じられ極めて興味深い。

    本論では、ディズニーのジェンダー観の検討から出発して、主に宮崎駿監督作品に見られるジェンダー観について検討し、今日のアニメーション映画におけるジェンダーのあり方についての考察を試みる。

feedback
Top