現像器構成部材にバイアス電圧を印加する非磁性一成分現像プロセスの現像ローラ上
トナー層の特性とそのトナー
層による現像特性について研究した.現像器には現像ローラ,
トナー
供給ローラ,規制ブレードにそれぞれバイアス電圧が印加できる非磁性一成分現像器を用いた.
トナー
供給ローラと規制ブレードに印加するバイアス電圧が現像ローラ上
トナー
層の特性や現像特性に与える影響について実験より評価した.
トナー層特性については供給量とトナー
比電荷を測定した.現像特性については
トナー層に接触させた金属プレートと現像ローラ間に現像電界を形成しトナー
層を剥離することで評価した.
トナー
供給ローラに印加するバイアス電圧によって供給量が変化し,規制ブレードに印加するバイアス電圧で現像ローラに対するブレード圧力が変化した.規制ブレードヘのバイアス電圧印加は,
トナー層への電荷注入とトナー層内のトナー
比電荷分布に影響を与え,その結果
トナー
層の特性と現像特性が変化した.また規制ブレードに印加したバイアス電圧の変化による
トナー
比電荷の変化は,
トナー層表面のトナーがトナー層の現像ローラに近いところのトナー
より大きかった.規制ブレードに高バイアス電圧を印加したとき,
トナー層内を均一トナー
比電荷と仮定した理論的現像特性に近づいた.
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