コロナ禍の生活においてマスク着用が常となり,それに連動する形で化粧行動が影響を受けている。特にメイクの変容にともない,得られるはずの心理的効用が減じ,それが生活満足感の低下に影響している可能性がある。本研究の参加者は20代から60代の成人女性579名であった。多くの人が,マスク着用によって化粧行動が変化し,部分的にまたは全体的にメイクが減じていることが確認された。そして,それにともない,化粧時の感情が減じていること,その感情の低下によって,化粧の満足度が低下し最終的には生活満足感が低下していることが確認された。
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