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クエリ検索: "ドウガネブイブイ"
250件中 1-20の結果を表示しています
  • 岩田 淳, 坂本 えみ子
    日本応用動物昆虫学会誌
    2012年 56 巻 3 号 89-94
    発行日: 2012/08/25
    公開日: 2012/09/20
    ジャーナル フリー
    ネオニコチノイド系殺虫剤の一種であるクロチアニジンについて
    ドウガネブイブイ
    Anomala cuprea (Hope)に対する作用特性を検討した.土壌中のクロチアニジンの
    ドウガネブイブイ
    幼虫に対する殺虫効果,食害抑制効果,発育抑制効果および行動抑制効果を室内試験にて検討した.
    ドウガネブイブイ
    幼虫に対する殺虫効果は齢期により大きく変動し,LC50は1齢幼虫で0.0075 mg a.i./kg soil,2齢幼虫で0.21 mg a.i./kg soilであった.3齢幼虫に対する殺虫効果はさらに低下した.しかし,クロチアニジンを0.10 mg a.i./kg soilの濃度で3齢幼虫に施用した場合,殺虫効果は認められないものの,食害抑制効果と発育抑制効果が認められた.また,クロチアニジンを0.50 mg a.i./kg soilの濃度で含む土壌は3齢幼虫の行動を抑制することが明らかとなった.これらの結果は,クロチアニジンを用いた本種防除法を構築する上での基礎的知見になると考えられた.
  • 吉田 正義
    芝草研究
    1975年 4 巻 1 号 47-54
    発行日: 1975/05/25
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
    成虫は芝草を摂食しないがその幼虫が芝草の根部を食害するコガネムシ類の芝草地における防除法を明らかにするため, 他方においては静岡県西部の畑作地帯のカンシヨ畑でドウガネが異常発生する原因を明確にする目的をもって, 浜松シーサイドゴルフ場およびドウガネの異常発生地に植栽されている各種の植物の葉で成虫を飼育して, その死亡率, 不摂食虫数および摂食量を測定して, その防除対策を検討した。
    (1) 成虫の死亡率, 不摂食虫数から考察すれば, 成虫が好んで摂食し死亡率の少ない餌植物はブドウ, オナムラサキ, イヌタデ, イヌマキ, アカメヤナギ, ネズミモチ, ギンヨウアカシヤの7種で, モリシマアカシヤ, モモ, カンシヨ, ノシバでは飼育できなかった。ナンキンハゼ, クワ, ミカンでは飼育中軟糞や白色の粘液糞を排出して, 成虫の餌植物としては不適当であった。
    (2) 摂食量の最も多いのはイヌタデで, 次はブドウ, イヌマキ, ナオムラサキ, ギンヨウアカシヤ, アカメヤナギ, ネズミモチ, ナンキンハゼ, ミカンの順であった。イヌタデの摂食量の多いのは, 供試虫としてイヌタデを摂食していた個体を使用したためではなかろうか。摂食量の平均値で比較すればイヌマキはブドウより大きい数値を示し, 成虫の餌植物として非常に好適なものと推察された。また, 幼虫によるカンシヨの被害地ではイヌマキの分布が特に顕著であった。
    (3) 1日の摂食量の変化からみれば, 成虫の餌植物として好適なものは摂食量がほぼ一定して多いか, 飼育日数が進むにつれて増加する傾向がみられた。ナンキンハゼ, ミカンの場合では減少の傾向がみられた。また飼育できなかったモリシマアカシヤ, クワ, モモ, カンシヨでも極めて僅少ではあるが摂食したが, ノシバでは食痕すら認められなかった。
    (4) 芝草地における重要な害虫はチピサクラコガネのように成虫幼虫共に芝草で繁殖できるものであった。また芝草地ではドウガネのように成虫は芝草を摂食できないコガネムシ類の被害は極めて軽微で, 被害も成虫の餌植物の分布する場所に限られていた。ゴルフ場のような広大な面積の芝草を容する所では, 成虫の餌植物となるような緑化樹を植栽しないという「生態的防除」の考想を取り入れる必要があろう。このような場所では幼虫防除より成虫防除の方が極めて有効と考えられる。
    (5) 成虫がカンシヨ, ラツカセイでは飼育できないドウガネが, カンシヨ, ラツカセイ畑で異常発生する重要な原因として, 成虫の餌植物が増加したことが考察される。したがってこのような場所では幼虫の防除を行なうとともに, 成虫の防除を併せ行なう必要がある。
  • 三蔭 外茂治, 西谷 健, 米川 努, 木村 正一, 今田 貴之
    芝草研究
    2000年 29 巻 1 号 32-37
    発行日: 2000/10/15
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
    土壌中に生息するコガネムシ類幼虫を薬剤を用いて効率的に防除する為には, 薬剤を土壌中に処理することが必要である。本報告では, ゴルフ場で一般的に行われているコアリング作業の直後にダイアジノンマイクロカプセル剤 (ダイアジノンSLゾル) を散布し, 薬剤を効率的に土壌中に処理することができる方法を検討したので, その結果について報告する。
    コアリング作業後に各種条件を変え薬剤を処理し, 処理80日後に
    ドウガネブイブイ
    幼虫を接種してその防除効果を調査した。その結果, コアリング径12mm区が6mm区に比べ高い防除効果を示し, 散布液量2l区が1l区に比べ効果が高く, 散布角度は芝に対して直角の場合が水平の場合に比べ高い効果を示した。また, 散布前あるいは散布後の散水区 (3l/m2) はいずれも, 散水を行わない場合に比べ高い防除効果を示した。
    さらに, 上記の各試験区においてダイアジノンの土壌残存量を分析した結果, 上記の条件において高い防除効果を示した区では
    ドウガネブイブイ
    が生息する1cm以下の土壌中のダイアジノン濃度が高かった。
    これらのことから, コアリング作業後に上記の方法を組み合わせることにより, 6月上中旬にダイアジノンマイクロカプセル剤を処理すれば1年を通じてコガネムシ類の幼虫を防除できるものと考察された。
  • III. 初期幼虫密度の生存におよぼす影響
    西垣 定治郎
    日本応用動物昆虫学会誌
    1974年 18 巻 2 号 59-64
    発行日: 1974/06/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    ドウガネブイブイ
    のふ化直後の幼虫の密度を変え,屋外の植木鉢中でほとんど全幼虫期間にわたって飼育を行なった。その間,定期的に幼虫の個体数の変化を調査した。その結果,初期幼虫密度がその後の幼虫の生存に大きな影響をあたえることが明らかになった。
    すなわち,幼虫生存率の経時的変化を見ると,初期密度の低い区では直線状にゆるやかに低下し,実験終了時にも高い生存率を維持していたのに対し,高密度区では実験の初期に急激な生存率の低下が見られ,最終的な値も非常に低かった。
    幼虫密度も同様の変化を示したが,実験終了時にはいずれの密度区もほぼ一定の密度に収れんする傾向が認められたことから,幼虫生存限界密度が存在するように思われた。さらに最終時の幼虫密度を最大にする最適初期密度の存在も推測された。
    このような生存率,密度の低下を引き起こした最大の死亡要因は幼虫初期にみられる密度依存性の強いものであって,具体的には幼虫間の共食いによるものと考えられた。
  • 廿日出 正美, 山田 幸一, 飯塚 安彦
    日本応用動物昆虫学会誌
    1984年 28 巻 1 号 14-19
    発行日: 1984/02/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    ドウガネの累代飼育を行うため,3齢幼虫のある時期を一定期間低温処理したところ,卵から成虫までの発育期間は大幅に短縮された。なかでも,3齢になってから30日後に20°Cで30日間処理したものでは,発育期間は181日であり,無処理区より約70日間短縮した。この結果,年2回の成虫を発生させることが示唆された。
    ドウガネを周年を通して飼育する場合,冬期の成虫の餌が必要となった。そこで人工飼料を作製したところ,A飼料は成虫の寿命,産卵数,ふ化率ともに他の餌より優れていた。
    この幼虫飼育法と成虫に対する人工飼料Aを組み合わせれば,周年を通して累代飼育が可能である。
  • 本間 健平, 多田 茂男, 中筋 房夫
    茶業研究報告
    1994年 1994 巻 79 号 37-39
    発行日: 1994/08/15
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    The larvae of a scarabaeid, Heptophylla picea MOTSCHULSKY, just after hatching were divided into four groups and each group (30 individuals) was reared under following conditions. The groups 1 and 2 were supplied with peat moss and a piece of carrot. The group 3 was supplied with only peat moss and group 4 was supplied with leaf mold. The group 1 was kept at 25°C and the others were kept at 18°C. Each group was kept in the dark.
    All larvae of the groups 3 and 4 died within the 1st or 2nd instar. Twenty-three larvae of the group 2, and 9 larvae of the group 1 developed up to the 3rd (last) instar, respectively. The period of the 2nd instar of the group 1 was twice as long as that of the group 2.
    In the result of present experiment, the most favorable condition for rearing the larvae of H. picea was the following requirements : use of peat moss as medium and of carrot as food and maintenance of temperature at 18°C.
  • 林川 修二, 福田 健, 大保 勝宏
    九州病害虫研究会報
    2017年 63 巻 96-101
    発行日: 2017/11/28
    公開日: 2019/02/13
    ジャーナル フリー

    ピーマン促成栽培では,アオドウガネや

    ドウガネブイブイ
    などのコガネムシ類幼虫の根系への食害による生育不良が問題となっている。しかし,成虫侵入期が不明で,定植前に薬剤処理した圃場においても,被害が発生している事例がある。現在,生産性安定のために深耕や心土破砕などに取り組んでいるが,作土層の深耕化の影響で防除がさらに困難になることが危惧される。このため,産卵期と幼虫の分布位置が重要と考えられ,まず,アオドウガネの産卵位置と幼虫の発育を調査した。産卵数は土壌深度の影響を受けず,雌成虫は地表面から耕盤まで移動して産卵することが示唆された。また,相対位置間の差も認められなかったことから,産卵位置は作土層に影響され,作土層が深くなると産卵位置も深くなると考えられる。従って薬剤は作土層の深さに応じて処理することで効果が高まる可能性が考えられる。ピーマン促成栽培ハウス内では冬期でも幼虫は発育した。9月上旬の産下卵から孵化した幼虫の発育パターンにより,3齢幼虫の発生盛期となる11月下旬以降にピーマン根系への加害が最大になると推定された。この加害予測は現地の被害発生時期と程度にほぼ一致した。

  • 山下 琢也, 瀬戸口 脩, 上和田 秀美, 櫛下町 鉦敏
    九州病害虫研究会報
    1996年 42 巻 75-78
    発行日: 1996/11/15
    公開日: 2009/05/22
    ジャーナル フリー
    1995年5月から11月にかけて鹿児島県川辺郡知覧町の青果用サツマイモ栽培地帯で誘殺灯とフェロモントラップによるコガネムシ類の誘殺消長調査を行った。
    1. 誘殺された主要なコガネムシ類は,アオドウガネ,
    ドウガネブイブイ
    ,ヒメコガネの3種であった。
    2. 主要3種の誘殺灯での誘殺開始時期はアオドウガネが6月下旬,
    ドウガネブイブイ
    が5月下旬,ヒメコガネが7月上旬であった.誘殺ピーク時期はフェロモントラップ,誘殺灯の順にアオドウガネが7月中旬,9月上旬,
    ドウガネブイブイ
    が6月下旬,8月下旬,ヒメコガネが8月上旬,8月中旬であった。3種とも性フェロモントラップの方が誘殺灯に比べて早く誘殺され,
    ドウガネブイブイ
    では明確にできなかったが,アオドウガネで約2週間,ヒメコガネで約3週間早い誘殺となった。また,誘殺ピーク3種ともフェロモントラップのほうが早い傾向が認められた。
  • 廿日出 正美, 八木 雅久
    芝草研究
    1990年 19 巻 1 号 5-14
    発行日: 1990/10/31
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
    ヒメコガネの室内での大量累代飼育法について実験を行なった。その結果は以下の如くである。
    1) 卵の飼育では, シャーレの底に腐葉土粉末を敷くことにより, 99.4%のふ化率が得られ, また, ふ化直後の幼虫の噛み合いを防ぐことができた。
    2) ふ化幼虫の餌への食いっきを良くする目的で, 腐葉土を乾燥粉末にし, 適度な水分を与え使用したが, 高い生存率は得られなかった。腐葉土を湿ったまま細かくしたものを与えたときは, ふ化後15日目の生存率が82.6%と高い値を示した。
    3) 幼虫期間を短縮させる目的で, 2, 3令幼虫時に10℃で低温処理を行った。3令化後30日目に30~40日間処理したとき, 幼虫期間は約170日で, 無処理のときより約60日間短縮した。3令化直後での低温処理は, 幼虫の成育において悪影響をおよぼした。さらに, 2令化後15日目に処理した区は, 幼虫期間が大幅に短縮したが, 処理中および処理直後の死亡率が非常に高くなった。
    4) 成虫の飼育の際, 人工飼料を与えると, 生葉に比べ寿命は2倍近くに伸び, 産卵数は3倍になった。また, この人工飼料は, いっでも容易に供給することができるので, 極めて有効と考えられる。
    5) 飼育における空間利用, 労力, 経費などを考えた場合, 労力, 経費の面で, 飼育容器としての, プラスチックカップの利用は, スチロール箱よりも優れていた。
  • 藤山 静雄
    日本応用動物昆虫学会誌
    1997年 41 巻 3 号 121-131
    発行日: 1997/08/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    温度の異なった環境下での
    ドウガネブイブイ
    の生活環の調節を調べるために,比叡山の標高の異なる4地点(標高120m, 300m, 580m, 820m)で飼育実験を行い成長過程を調べ,これとFUJIYAMA and TAKAHASHI (1973a)による本種の各発育段階の有効積算温度に関する資料および地表下10cmの推定地温から求められた生活環とを比較検討した。
    実験個体の発育経過は有効積算温度法則に基づいて理論的に推定された生活環とかなりよく一致した。化性については実験地の標高に関係なく越冬時までに3齢摂食期以降の成長段階に到達しているか否かにより,年1化の生活環と2年1化の生活環に分化した。実験個体群はその性質のままで標高580m付近までは進出でき,この範囲内では野外で生活環を予測することは可能であると思われた。しかし,820mの高標高地では,成虫の羽化季節が適期より後方にずれ,分布は不可能と思われた。
    しかし,この最高の実験地の標高とそれに相当する緯度よりさらに寒冷地に実際には本種は生息しているので,これらは実験個体群とは異なった休眠反応または有効積算温度の定数,耐性限界のいずれか,またはその複数を持つように遺伝的に分化した個体群であると考えられた。
  • VII. 成虫の性比,蔵卵数の季節的変動,とくに植物上個体群と灯火飛来個体群との比較
    西垣 定治郎
    日本応用動物昆虫学会誌
    1976年 20 巻 3 号 164-166
    発行日: 1976/09/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
  • 海岸に造成された芝草に発生するコガネムシの種類
    吉田 正義, 梅村 孝志
    芝草研究
    1973年 2 巻 1 号 19-25
    発行日: 1973/05/25
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
    ゴルフ場の芝草を加害するコガネムシの種類と被害場所を探索する方法を明らかにするため、予察灯を設置してコガネムシ類を採集するとともに、場内における成虫の食餌植物の調査、およびグリーンに昼間と夜間に飛来するコガネムシ類の採集を行なった。
    (1) このゴルフ場の芝草を加害する最も重要なコガネムシはチビサクラコガネで、成虫は夜間活動性の昆虫であり、その発生の多いのは6月中旬から7月上旬の期間である。
    この虫の分布は南部の砂土地帯に多く、9番グリーン東の芝山および15番グリーン東西のラフで、その異常発生の現象が確認された。
    また、これらの生息環境では芝草以外の植物がまったくないことから、成虫も幼虫と同様に芝草を食害することが推察される。
    (2) 成虫は日没直後 (午後7時頃) 芝草から地上に現われ、次第に密度を増加し暗闇の空中を飛翔した。飛翔の最も盛んな時刻は7時20分頃で8時頃まで続いた。8時頃を過ぎると、成虫は芝草の上に降りて交尾したり、雌雄集まって団子状にかたまり、40頭を越える集団になる場合があった。その後時間の経過とともに芝草の中に潜土した。
    (3) 予察灯に最も多く飛来したのはヒメコガネで次はアカビロウドコガネ、
    ドウガネブイブイ
    、ヒメサクラコガネ、チビサクラコガネ、オオサカスジコガネ、ハンノヒメコガネ、コガネムシの順で、その他15種のコガネムシが採集された。マメコガネは誘殺することができなかった。
    (4) コガネムシ類の成虫の食餌植物として16科29種の植物が発見され、マメコガネ、ヒメコガネ、
    ドウガネブイブイ
    、コフキコガネ、コガネムシ、ハンノヒメコガネ、ヒメサクラコガネの7種の加害が確認された。また、これらの幼虫は芝草の根を食害することが推察された。アカビロウドコガネ、チビサクラコガネ、オオサカスジコガネの加害をみることはできなかつた。
    (5) 日中最も多く飛来したのはマメコガネで夜間はまったく採集されなかった。夜間飛来したのはチビサクラコガネとオオサカスジコガネで、日中の活動はまったくみられなかった。ドウガネとヒメコガネは日中飛来する個体もみられたが、夜間の活動がやや強い傾向がみられた。
  • 増田 俊雄
    北日本病害虫研究会報
    2000年 2000 巻 51 号 201-204
    発行日: 2000/11/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    プラスチック製コンテナ (60×40×15cm) に深さが10cmになるように黒ボク土を入れ, そのコンテナ内に直径12cm, 深さ10cmの円柱状の腐葉土トラップを1カ所設置した。これに
    ドウガネブイブイ
    の幼虫を放飼した結果, 1齢幼虫, 2齢幼虫および3齢幼虫は, 腐葉土トラップに強く誘引された。触角を切除した幼虫を同様の方法で放飼した場合, 腐葉土トラップへの誘引性は切除しない健全幼虫に比べて明らかに低くなり,
    ドウガネブイブイ
    幼虫の餌探索行動には触角が重要な役割を果たしている可能性が示唆された。
  • 藤家 梓, 横山 とも子, 藤方 正浩, 澤田 正明, 長谷川 誠
    日本応用動物昆虫学会誌
    1993年 37 巻 2 号 53-60
    発行日: 1993/05/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    畑作物(落花生,サツマイモ等)や芝草の大害虫である
    ドウガネブイブイ
    に対するS. kushidaiの殺虫性と増殖力,感染態幼虫(JIII)の水中・土壌中での生存および生存に及ぼす化学農薬・太陽光・Metarhizium anisopliaeの影響を調査した。JIIIは,
    ドウガネブイブイ
    の1, 2齢幼虫より3齢幼虫に高い殺虫性を示した。
    ドウガネブイブイ
    の3齢幼虫体内でS. kushidaiはよく増殖し,幼虫1頭あたり平均で29,890頭のJIIIが分離された。JIIIの増殖数は,幼虫の体重が重いほど多かった。懸濁液中でのJIIIの生存率は15°Cで最も高く,3か月後でも50%以上であった。しかし,4, 10, 20,および25°Cでは1か月後に生存率は50%以下になり,4°Cでは10%以下となった。JIIIを接種して15°Cで保存した土壌中では3齢幼虫に対するJIIIの殺虫性が6か月間高く保たれた。JIIIを接種した野外の落化生圃場でも高い殺虫性が8か月間保たれたが,冬を越すと殺虫性は低下した。殺虫剤(ダイアジノン,MPP)はJIIIの生存率を著しく減少させたが,殺菌剤(チオファネートメチル)や除草剤(CAT,グリホサート)のJIIIへの影響は小さかった。JIIIを太陽光へ20分以上暴露すると,生存率は低下した。M. anisopliaeは,JIIIの生存率へ影響を与えなかった。
  • 廿日出 正美, 三嶋 公明, 杉山 日出男
    芝草研究
    1984年 13 巻 2 号 175-180
    発行日: 1984/11/30
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
    1983年わが国の19か所のゴルフ場を任意に選び, マメコガネの発生消長を誘引トラップを用いて調べた。その結果, マメコガネの多発地域は東北, 信州, 東海地方に多く集中し, 中国, 四国, 九州地方ではその発生量はきわめて少なかった。次に発生時期と気温の関係について調査したところ, 発生初期, 発生最盛期では, 緯度による発生時期は異なるが, 平均気温とかなり密接な関係がみられることが示唆された。さらに, この誘引トラップはマメコガネの発生予察や防除試験の判定に十分利用することができた。また, 1トラップ。に1シーズンで3000~10000頭近く捕獲できることから, 農薬散布とトラップ数を増やすことにより, 相当の防除効果が期待されるだろう。
  • 阿久津 四良
    関東東山病害虫研究会年報
    1991年 1991 巻 38 号 225-227
    発行日: 1991/11/01
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    ドウガネブイブイ
    3齢幼虫は, 牛糞堆肥よりも牛糞を選好し, 更に牛糞よりも植物成分 (クヌギ葉粉末) に対する嗜好性が高かった。またアスコルビン酸・グルコース・カゼイン混合物は, 3齢幼虫に対して摂食刺激作用を有した。
  • 廣森 創, 廿日出 正美, 西垣 定治郎
    芝草研究
    1998年 26 巻 2 号 143-148
    発行日: 1998/03/31
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
    芝地において発生するコガネムシ類幼虫は土壌中に生息するために, これまでの有機リン剤などによる防除法ではその効果が不十分であることが多い。そこで昆虫病原性糸状菌を有効に利用するために殺虫剤との混用に着目した。
    本研究では昆虫病原性糸状菌M.anisopliaeと殺虫剤を混用処理した場合に生じる,
    ドウガネブイブイ
    M.anisopliaeに対する感受性の変化について, 低濃度の殺虫剤または他の昆虫病原菌をストレス源として処理する方法により検討を行った。
    フェンチオン (1ppm) をストレス源として用いた場合M.anisopliaeに対する感受性の変化が認められた。このことは死亡率のみならず, M.anisopliae感染死亡虫出現までの時間の短縮によっても確認された。しかしながらテフルベンズロンやフルフェノクスロンなどのIGR剤ではM.anisopliaeに対する感受性の変化に有意差は認められなかった。また
    ドウガネブイブイ
    に対して病原性の低いP.fumosoroseusB.bassianaをストレス源として処理したところ, B.bassianaではその影響が認められた。
    ストレス源を処理し, 所定時間後にM.anisopliaeを接種したところ, フェンチオンをストレス源として用いた区においては, フェンチオン処理12時間後にM.anisopliaeを処理した区において死亡率が高くなった。
    これらの結果から有機リン系殺虫剤のフェンチオンなどによってストレス効果が生じ, このことにより
    ドウガネブイブイ
    幼虫のM.anisopliaeに対する感受性が高まる可能性が示唆された。よって
    ドウガネブイブイ
    幼虫に対してM.anisopliaeを殺虫剤と混用することは, 有効な防除法となり得ると推測された。
  • 横山 とも子, 田中 正男, 長谷川 誠
    芝草研究
    2004年 33 巻 supplement1 号 32-33
    発行日: 2004/06/04
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
  • 荒川 昭弘, 岡崎 一博
    北日本病害虫研究会報
    2003年 2003 巻 54 号 185-188
    発行日: 2003/11/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    福島県県北地方のモモで
    ドウガネブイブイ
    による果実被害が多発傾向にあるので, その防除方法を検討した. 成虫の性フェロモントラップへの誘殺消長はモモ早生品種収穫期の7月中旬にピークとなり, 果実被害の発生時期と一致した. 周囲に発生源のない圃場とその周囲に生息する幼虫の防除を試みたが, 翌年の被害軽減にはつながらなかった. これに対し, 飛来する成虫に対する薬剤散布の効果は高く, 現状ではこの方法が効果的であると判断される.
  • 菊地 淳志, 持田 作
    関東東山病害虫研究会年報
    1993年 1993 巻 40 号 199-202
    発行日: 1993/11/01
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    A comparison of diets for A. cuprea and A. rufocuprea was made between young leaves of Japanese chestnut, Castanea crenata and an artificial diet. The total numbers of eggs produced with these two diets and without them were 86, 18, and 35/female in A. cuprea and 74, 5, and 1/female in A. rufocuprea, respectively. Adult emergence under rearing condition of three larval densities 1, 3, and 5 initial larvae/200ml plastic icecream cup containing commercial leaf mold diet was 78, 33, and 23% in A. cuprea and 74, 5, and 15% in A. rufocuprea, respectively. It is concluded that the artificial diet with Japanese cherry leaves was suit for adults, and larvae should be reared individually in 200ml icecream cup.
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