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8,110件中 1-20の結果を表示しています
  • 中村 一成, 與儀 ヤス子
    日本らい学会雑誌
    1988年 57 巻 4 号 186-190
    発行日: 1988/12/30
    公開日: 2008/02/26
    ジャーナル フリー
    ヌード
    マウスの遺伝的背景の遺伝子が異なるとらい腫らい病巣の形成能も異なることを始めて明らかにし得た。すなわち,スイス系で純系であるNFS/N
    ヌード
    マウスはoutbredのN: NIH(s)
    ヌード
    マウスと同様,らい腫らい病巣の形成が高く,感受性能が良好であったのに対し,同様にスイス系であるoutbredのJcl:1CR
    ヌード
    マウスおよびCrj: CD-1
    ヌード
    マウスはいずれもらい腫らいの形成能は軽度でらい菌に対し"抵抗性"であった。しかしながら,Jcl: ICRより分離・系統化されたNODマウスにCrj: CD-1(1CR)の
    ヌード遺伝子を導入した雑種ヌード
    マウスはらい菌に高い感受性能を有することを明らかにし得た。
    そこで本報では,NFS/NおよびN: NIH(s)
    ヌードマウスの雄を用いてのクロスインタークロス方式により雑種ヌード
    マウス(M1)を作出した。一方,クレアではJcl: ICRマウスより分離・系統化したIAIと雄のNFS/N
    ヌードマウスとの雑種ヌード
    マウスJcl:AF-nuを開発市販しているので購入し,らい菌に対する感受性能をそれぞれ検討したところ,らい腫らい病巣の形成能が高いことが判明した。この知見は,既報のICRラザットマウスを作出する過程で得られた同胞
    ヌード
    マウスが,らい菌感受性能がよいこと,さらに
    ヌード
    ラットでも遺伝的背景が同じウイスター系であるのにSHR雑種
    ヌード
    ラットはらい菌感受性能が高いのに対し,WKY, WM,あるいはLOU/N雑種
    ヌード
    ラットでは感受性能が低いことを解明し得たことを考え合せると興味ある免疫遺伝学的知見と考えられる。従って,今後さらにらい菌感受性能あるいは"抵抗性"の遺伝的解析を続行し,その生体防御の機能を究明してみたい。
  • 第3報 ヌードマウス移植ヒト前立腺癌株の基礎的検討ならびに数種プラチナ化合物の治療実験
    秋元 成太, 坪井 成美, 川村 直樹, 中島 均, 由井 康雄, 吉田 和弘, 西村 泰司, 富田 勝, 川井 博
    日本泌尿器科學會雑誌
    1982年 73 巻 2 号 143-154
    発行日: 1982年
    公開日: 2010/07/23
    ジャーナル フリー
    ヌード
    マウス移植ヒト前立腺癌株 (Pro-1) に対する基礎的検討とプラチナ化合物の感受性テストをおこないつぎの結果をえた.
    (1) この株の継代移植中の生着率はほぼ100%で, 増殖状態にも変化はみられなかつた.
    (2) また, ホルモンレセプターも認められず Estrogen に対する感受性も低く, ホルモン依存性がきわめてすくない癌であると考えられた.
    (3) プラチナ化合物の投与方式は, すべて腹腔内投与としたが, 投与日を, (1) 移植翌日, すなわち day 1, さらに day 5, 9としたのと, (2) 腫瘍での血管新生が確実となる day 8, 12, 16との方式との間には, 腫瘍増殖曲線上でのプラチナ化合物の感受性の差違は認めなかつた. (4) 継代を重ねても, 抗癌剤感受性に変化がみられないことを証明しえた. (5) プラチナ化合物の感受性テストでは, (i) 腫瘍増殖曲線による判定, (ii) 病理組織像による判定, の2方式にしたがつた.
    (I) われわれの判定規準では, CDDPは, 5mg/kg, 2.5mg/kg, 1.25mg/kgの3群で有効であつた.
    (II) 1-GHPは, 25mg/kg, 12.5mg/kgの2群で有効.
    (III) d-GHPは, 50mg/kg, 25mg/kgの2群で有効.
    (III) DBCPは, 有効群は認められなかつた.
    (V) 1-OHPは, 20mg/kg群のみ有効であつた.
    安全治療域としては, CDDPがもつともよく, ついでd-GHP, 1-GHPである. 腫瘍増殖抑制効果と病理組織学的変化との密接な関連が認められた.
  • ヌードマウス皮下移植100症例の移植成績および腫瘍重量倍加時間の検討
    宮城 信行, 中谷 勝紀, 江崎 友通, 酒本 和則, 白鳥 常男, 高橋 精一, 丸山 博司, 江見 葉子, 小西 陽一
    日本消化器病学会雑誌
    1983年 80 巻 12 号 2512-2519
    発行日: 1983年
    公開日: 2007/12/26
    ジャーナル フリー
    ヒト胃癌100症例を
    ヌード
    マウス皮下に移植し生着率および重量倍加時間について検討した. 生着 率は51% (51/100例) であつた. 組織型別の生着率は乳頭腺癌 (pap) が57% (8/14例), 管状腺癌 (tub) が59% (16/27例) 低分化腺癌 (por) が40% (19/47例) 膠様腺癌 (muc) が86% (6/7例), 印環細胞癌 (sig) が40% (2/5例) であつた. 倍加時間は生着51例中24例が算出でき5.6日から26.6日で平均13.5±5.6 日であつた. 組織型別の倍加時間は pap が7.9±2.6日, tub が16.8±6.6日, por が14.0±3.3日, muc が 13.9±2.8日, sig が12.8日であつた. 性, 年齢, Borrmann 型, 組織型の生着率および倍加時間におよ ぼす影響について多変量解析により分析した. その結果, これらは統計学的に有意な要因ではなかつた. 長期継代13例の初代の平均倍加時間は13.1±2.7日であり10代目のそれは9.4±2.5日であつた.
  • 中村 一成, 與儀 ヤス子
    日本らい学会雑誌
    1988年 57 巻 3 号 129-136
    発行日: 1988/09/30
    公開日: 2008/02/26
    ジャーナル フリー
    NFS/N,CBA/N,C3H/HeN+MTV,C57BL/6およびBALB/cA
    ヌード
    マウスの右上唇内あるいは右後肢足内にらい菌を接種して,それぞれの
    ヌード
    マウス間のらい菌感受性能について比較を行った。スイス系由来のヒスタミン感受性によって選抜されたNFS/Nとの交配により得られた
    ヌード
    マウスは,上唇内接種法および後肢足内接種法のいずれにおいてもらい菌に対して高い感受性を示し重篤ならい腫らい病変を形成した。X染色体に連鎖したB細胞機能に欠陥があるCBA/Nとの交配により作出された
    ヌード
    マウス,マウス乳癌ウイルスを保有しているC3H/HeN+MTV
    ヌード
    マウスでは,らい菌接種後後期にNFS/N
    ヌード
    マウスのような重篤な全身性のらい腫らい病変の進展をみたが,C57BL/6,BALB/cA
    ヌード
    マウスは,全般を通して低感受性であった。それぞれに固有の遺伝的素因をもつ近交系マウスに
    ヌード遺伝子を導入して作出された各系統ヌード
    マウスにらい菌を接種して得られた以上の所見から,
    ヌードマウスにおけるらい症の発症には細胞性免疫不全を引き起こすヌード
    遺伝子に加えて,らいに罹患しやすい別の遺伝的因子(遺伝的背景)も加わってより重篤ならい腫らい病変が形成されることが示唆された。
  • 石原 和之, 小出 勉, 小松 輝夫
    Skin Cancer
    1991年 6 巻 2 号 345-358
    発行日: 1991/10/20
    公開日: 2010/08/05
    ジャーナル フリー
    IL-1β誘導体 (OCT-43) による腫瘍増殖抑制効果を
    ヌード
    マウス可移植性ヒト悪性黒色腫 (SK-14株) および腎癌 (RCC-1株) について検討した。投与方法はいずれも腫瘍内投与と皮下投与で, 投与間隔は2投5休で, これを2クール施行して判定した。肉眼的な腫瘍の縮小は腎癌の皮下投与を除いて濃度と相関しなかった。しかし, 病理組織学的所見では一般的に濃度に相関して空胞変性, 細胞の壊死などが観察されたが, 最も顕著であったのが悪性黒色腫の腫瘍内投与であった。以上での実験でばIL-1β誘導体は肉眼的所見より病理組織学的所見によって抗腫瘍効果を判定すべきであると思われる。また, 悪性黒色腫の腫瘍内投与では高濃度群にて腫瘍細胞の壊死像が著明であることより臨床面での有効性が期待できることが示唆された。
  • 乾 真登可, 田川 俊郎, 鎌谷 義人, 大瀬 周作, 古田 正彦, 村田 睦男
    日本口腔科学会雑誌
    1985年 34 巻 2 号 364-373
    発行日: 1985/04/10
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
  • 投与方法を中心に
    乾 真登可, 田川 俊郎, 大瀬 周作, 北川 弘二, 西岡 秀穂, 橋本 敏, 村田 睦男
    日本口腔科学会雑誌
    1985年 34 巻 1 号 116-123
    発行日: 1985/01/10
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
  • ヌードマウス可移植性ヒトAFP産生睾丸腫瘍の確立
    町田 豊平, 三木 誠, 柳沢 宗利
    日本泌尿器科學會雑誌
    1981年 72 巻 12 号 1527-1533
    発行日: 1981/12/20
    公開日: 2010/07/23
    ジャーナル フリー
    ヒト睾丸腫瘍の
    ヌード
    マウスへの移植を試み, AFP産生腫瘍系 (JTG-1系) を確立し, 継代を行つている. このJTG-1系の確立とその特徴について報告する.
    BALB/Cを遺伝的背景にもつ4~8週齢のオス,
    ヌード
    マウスを用い, Specific phatogen free の条件下で実験を行つた. ヒト睾丸腫瘍由来の5×5×3mmの腫瘍片を
    ヌード
    マウスの両側腹部皮下に移植し, 週1回, 腫瘍サイズ (長径×短径) を測定した. 血清および嚢腫液中AFPを移植後8週目まで, 週1回, radio-immunoassay 法で測定した. さらに継代のたびに移植腫瘍の組織学的変化について検討した.
    腫瘍の生着率は100%で, 局所発育を示し, 移植後3週で嚢腫様腫瘤を形成, その後の発育は急速で, 移植後8週目には, 最大腫瘍サイズが8,000mm2にもなつた.
    血清AFPは急速に上昇し, 第18代継代移植後7週目では42,000±14,800ng/mlを示した. 嚢腫液中AFPも著しく上昇し, 第18代継代移植後8週目では345,000±187,000ng/mlを示した.
    移植原腫瘍 (ヒト睾丸腫瘍) には endodermal sinus tumor (EST) の形態は認められなかつたが, JTG-1はEST pattern の優位な yolk sac tumor であつた. このことから組織学的および生化学的に EST pattern の優位な yolk sac tumor に変化したと考えた. しかしJTG-1は, 繰返し継代を行つても組織学的および生化学的性格は変化しないことを確認した.
  • 大瀬 周作, 田川 俊郎, 乾 真登可, 平野 吉雄, 大市 尚司, 村田 睦男
    日本口腔科学会雑誌
    1986年 35 巻 1 号 202-209
    発行日: 1986/01/10
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
  • 第VIII報: ヌードマウス可移植性ヒト Wilms 腫瘍に対する化学療法
    山田 晋介
    日本泌尿器科學會雑誌
    1987年 78 巻 7 号 1232-1239
    発行日: 1987/07/20
    公開日: 2010/07/23
    ジャーナル フリー
    ヌード
    マウス可移植性ヒト Wilms 腫瘍を用いて制癌剤による治療効果について検討した. 腫瘍片を
    ヌード
    マウス皮下に移植し, 移植した腫瘍が推定重量100~300mgに達した時点より4日に1回, 計3回薬剤を単独投与した. 実験に使用した薬剤は Actinomycin D (ACTD), Vincristine (VCR), Cyclophosphamide (CPA), Cisplatin (CDDP), Carboplatin (CBDCA) で総投与量がマウスのLD50, 1/2LD50, 1/4LD50, 1/8LD50になるように3分割して投与した. 治療効果の判定は腫瘍増殖抑制状態および組織学的所見により行った. 有意な腫瘍増殖抑制効果はすべての薬剤においてLD50, 1/2LD50投与群でみられ, ACTD, VCR, CPAでは1/4LD50投与群でも効果がみられた. 組織学的効果はACTD, VCR, CPA, CDDPにおいてLD50投与群でみられ, CPAでは1/2LD50投与群でも効果がみられた. 以上より組織学的効果は必ずしも腫瘍増殖抑制効果と一致しなかった.
  • 與儀 ヤス子, 中村 一成
    日本らい学会雑誌
    1988年 57 巻 2 号 108-115
    発行日: 1988/06/30
    公開日: 2008/02/26
    ジャーナル フリー
    ヘアレスマウスと
    ヌード
    マウスの交雑第2代において皮膚に異常なしわを呈するマウスが得られた。このマウスは,ヘアレス遺伝子座と
    ヌード
    遺伝子座をホモ接合体に持っ先天性Hairless-athymicマウスであることが判明した。このマウスは胸腺を欠如することと,Agingとともにその皮膚性状が
    ヌード
    マウス様-ライノマウス様-ヘアレスマウス様と変貌していく外観に大きな特徴があり,その皮膚のHypotrichosis typeはCysticaであった。
    先天性Hairless-athymicマウスの右後肢足へらい菌を接種し得られた早期の成績は,同腹
    ヌードマウスおよび対照ヌード
    マウスとほぼ同様な増殖像を示した。
  • 小泉 久志
    日本泌尿器科學會雑誌
    1983年 74 巻 5 号 704-718
    発行日: 1983/05/20
    公開日: 2010/07/23
    ジャーナル フリー
    ヒト膀胱移行上皮癌由来培養細胞株KK-47とヒト腎細胞癌由来培養細胞株KN41を
    ヌード
    マウス背部皮下に移植し, 各種抗癌剤の抗腫瘍効果を検討した. KK47およびKN-41ともにほぼ100%の良好な生着率と安定した増殖を示し, 移植14日目に抗癌剤の投与がなされた. 使用された抗癌剤は cyclophosphamide (CPA), adriamycin (ADM), mitomycin C (MMC), cis-diamminedichloroplatinum (CDDP) の4種類で, ADMは腫瘍周囲皮下へ, 他の3剤はいずれも腹腔内へ投与された. 抗癌剤の効果判定は腫瘍増殖曲線, 腫瘍縮小比および光顕所見に基づいて行われた. KK47腫瘍はCPA, ADMおよびMMCに高感受性, CDDPに低感受性を有するものと判定された. KN-41腫瘍はADMに高感受性, MMCおよびCDDPに中等度感受性, CPAに低感受性を有するものと判定された. 以上の成績はこれら培養細胞の colony-forming assay 法による in vitro の成績とよく相関した. 次いでCPA, ADMおよびCDDPの併用では, KK-47腫瘍はADM+CDDP, ADM+CPA+CDDPに中等度感受性を有するものと判定された. KN-41腫瘍はADM+CDDPに高感受性, ADM+CPAおよびADM+CPA+CDDPに中等度感受性を有するものと判定された.
  • 第2報: 抗癌剤の感受性試験
    大西 哲郎, 増田 富士男
    日本泌尿器科學會雑誌
    1984年 75 巻 12 号 1911-1920
    発行日: 1984/12/20
    公開日: 2010/07/23
    ジャーナル フリー
    腎細胞癌に対する抗癌剤の抗腫瘍効果を検討する目的で, すでに樹立した
    ヌード
    マウス可移植性ヒト腎細胞癌3株のうち, 増殖の著しい2株(JRC 9, JRC 11株)を用いて検討した. 使用した抗癌剤は, アドリアマイシン (ADM), ビンブラスチン (VBL), VP-16, および5-FUで, 投与量はマウスまたは,
    ヌード
    マウスのLD50をもとに, すべて腹腔内投与した. 抗腫瘍効果判定には, 推計学上の効果判定に加え, 国立がんセンター分類に基づく病理組織学的変性 (grade) についても検討を行なった.
    その結果, 推計学上単剤投与で抗腫瘍効果が認められたのは, ADM (1/2LD50) およびVBL (LD50) 投与ではJRC 11株に, 5-FU (1/4LD50) 投与ではJRC 9, JRC 11株に効果がみられ, 5-FUとVBL併用投与では, JRC 9およびJRC 11株にそれぞれ抗腫瘍効果がみられた. 従って, 単剤投与では, 病理組織学的差異によって抗腫瘍効果感受性が異なる結果であった.
    しかし, 推計学上抗腫瘍効果が認められた株の病理組織学的検討では, grade III以上の変化をきたしたのは, JRC 11株に対する5-FUとVBL併用投与群のみで, 他の治療群ではすべて無効であった.
    つまり, 推計学上の抗腫瘍効果と, 病理組織学上の抗腫瘍効果判定には差が著しく, そのことは, 臨床面でも, 推計学上の腫瘍縮少率が必ずしも抗腫瘍効果を反映しないことが推察された.
  • 石原 和之, 小出 勉, 小松 輝夫
    Skin Cancer
    1991年 6 巻 1 号 162-169
    発行日: 1991/06/25
    公開日: 2010/08/05
    ジャーナル フリー
    BRMと他の治療との併用による相乗効果については従来より多くの報告がある。我々は天然型インターフェロン-β (IFN-β) と悪性黒色腫の第一選択の化学療法剤であるDAV療法 (dacarbazine, ACNU, vincrisine) との併用およびそれぞれの単独投与により, 相乗効果の有無について検討した。
    相乗効果をより観察する為にIFN-βの濃度を従来の投与量より低濃度とし, ついで段階的に中等度まで増量したODAVについては特に濃度を変化させなかった。実験に用いた悪性黒色腫はヒト悪性黒色腫より継代移植したSK-14株で, 動物は
    ヌード
    マウス (BALB/cAnNCRJ-nu) である。
    実験の結果はIFN-βの濃度依存性に著明な腫瘍増殖抑制効果が観察された。また, 病理組織学検索においても腫瘍細胞の変性が強く, マクロファージなどの細胞の出現が見られた。悪性黒色腫の治療におけるIFN-βと化学療法の併用の有効性が示唆された。
  • 中谷 勝紀
    日本消化器外科学会雑誌
    1986年 19 巻 9 号 1865-1872
    発行日: 1986年
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    ヌード
    マウスに移植された腫瘍は, 継代を重ねても原腫瘍の形態や機能をよく保持し, 染色体も変化しないことより, ヒト癌研究の優れた実験系とされている.
    今回, 種々の胃癌組織を
    ヌード
    マウスに移植し, (1) 生物学的特性としての生着, 増殖と転移, (2) AFPとCEA産生胃癌および印環細胞癌の特性, (3)
    ヌード
    マウスの脾摘や抗アシアロGM1抗血清投与の増殖に及ぼす影響, (4) 患者の予後と発育態度, すなわち生着および発育速度と患者の生存率との関係, (5) 制癌剤感受性試験, (6) 胃癌の癌遺伝子などの点に言及し, ヒト胃癌の研究に有用であることを報告した.
  • ヒト尿路性器癌の Nude Mouse 異種移植に関する検討 (第2報)
    塚本 泰司, 熊本 悦明
    日本泌尿器科學會雑誌
    1983年 74 巻 8 号 1297-1312
    発行日: 1983/08/20
    公開日: 2010/07/23
    ジャーナル フリー
    今回著者らは, 尿路性器癌の nude mouse 可継代腫瘍の樹立およびこれらを実験モデルとして抗癌剤の効果検討を試みた.
    結果は以下の通りである.
    尿路性器癌61例より得られた組織を無菌的に nude mouse に異種移植した. 初代生着例は13例 (21.3%) に得られたが, その内訳は腎癌3例 (31.4%), 腎盂ないし膀胱癌3例 (30.0%), 睾丸腫瘍7例 (43.8%) であった. 前立腺癌の初代生着例は得られなかつた.
    初代生着例13例中8例が可継代腫瘍として樹立し得た (13.1%). このうち腎癌は2例 (14.2%), 腎盂ないし膀胱癌は2例 (20.0%), 睾丸腫瘍は4例 (25.0%) であつた. いづれの可継代腫瘍においても, もの腫瘍の組織学的特徴は保持されていた.
    腎癌の可継代腫瘍に対して移植後4週目より, CDDP (5.0mg/kg) を2週に1回, 2回腹腔内へ投与した. しかし対照群との間には推定腫瘍重量の差は認められなかつた (p>0.1).
    睾丸腫瘍の可継代腫瘍に対しては, CDDP (3.0mg/kg) を移植後2週目より, 週1回, 4回腹腔内へ投与したが, 対照群に比し有意な推定腫瘍重量の減少を認めることができた (p<0.01). 一方, BLM (5.0, 10, 20mg/kg) 投与群, VBL (0.5, 1.0, 2.0mg/kg) 投与群では対照群との間に推定腫瘍重量の差は認められなかつた (p>0.1). またBLM (10mg/kg), VBL (1.0mg/kg) の併用群においてもその対照群との間には推定腫瘍重量の差は認められなかつた (p>0.05).
    前立腺癌の可継代腫瘍に対しては, EMP (100, 150mg/kg) を移植後6週目より週2回, 6回腹腔内投与したが, 対照群と比し推定腫瘍量の差は認められなかつた. CPM 20mg/kg, 5FU 30mg/kg, MMC 0.1mg/kgを併用した場合も同様の結果であつた.
    これらの結果は, それぞれの尿路性器癌における抗癌剤の臨床的効果とほぼ一致するよう思われた. それ故, 尿路性器癌の nude mouse 可継代腫瘍は, 抗癌剤の効果を検討するモデルとして有用であると考えられる.
  • 2.移植胃癌の発育態度と予後について
    中谷 勝紀, 小西 陽一, 宮城 信行, 高橋 精一, 小島 清秀, 白鳥 常男
    日本消化器病学会雑誌
    1980年 77 巻 2 号 173-178
    発行日: 1980/02/05
    公開日: 2007/12/26
    ジャーナル フリー
    胃癌組織の生着率は60例中31例(51%)であつた.Stageは生着率に影響を与えなかつたが,Borrmann分類では4型,組織型ではporの生着率が悪かつた.生着腫瘍の発育速度を急速発育型,遅速発育型,非発育型に分けるとStage分類ではIII,IVに,Borrmann分類では3型に急速発育型が多かつた.発育速度と予後との関係をみると,急速発育型の予後は不良であつた.以上より
    ヌード
    マウス皮下腫瘍はヒト胃癌の性質をよく反映し,予後判定に有用であると考えた.
  • 免疫学的選択培養法を用いて
    乾 眞登可, 田川 俊郎, 野村 城二, 橋本 敏, 村田 睦男
    日本口腔科学会雑誌
    1987年 36 巻 3 号 643-649
    発行日: 1987/07/10
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
  • 第1報 ヌードマウス可移植性ヒト腎細胞癌株の特性
    大西 哲郎, 増田 富士男
    日本泌尿器科學會雑誌
    1984年 75 巻 12 号 1903-1910
    発行日: 1984/12/20
    公開日: 2010/07/23
    ジャーナル フリー
    ヒト腎細胞癌の
    ヌード
    マウス可移植性腫瘍3株を樹立し, その基礎的特性について検討を行った. ヒト腎細胞癌13症例の
    ヌード
    マウスへの移植実験を行った結果, 移植継代成功率は3例 (23.1%) であり, それらをJRC 1, JRC 9, JRC 11株と命名した. これら3株は, それぞれ10代, 11代, 11代継代しており, 増殖曲線をみると, 各継代株間で増殖率に差は認められず, すべて標準偏差内であった.
    可移植継代可能であっ. た3症例は, 病理組織学的に high grade であり, 臨床的にも急速に死の転帰をとった症例であった. さらに原発腫瘍と, 移植継代組織を比較検討すると, 原発腫瘍組織のうち, より grade の高い部が移植継代されており, また継代に伴う病理組織学的変化は, ほとんどみられなかった. 腫瘍移植後の
    ヌード
    マウスの体重変動をみると, slow growth の1株 (JRC 1株) を除いて, 他の2株 (JRC 9, JRC 11株) は, 移植後腫瘍が増殖するに伴い, 著明な体重減少を認め, 悪液質様状態となり死亡した.
  • 可移植系の樹立とその性格
    桑原 武彦
    肝臓
    1980年 21 巻 3 号 303-315
    発行日: 1980/03/25
    公開日: 2010/01/19
    ジャーナル フリー
    肝癌14症例から15個の組織片を採取し,
    ヌード
    マウスに移植を試み,6例の継代移植に成功した.しかしそのうち,5代以上継代され,生着率100%をしめしたものは肝細胞癌の一系統(Hc-4)のみであり,現在継代12代を越えている.この腫瘍は移植後潜伏期10日を経過してから,半対数グラフ上で直線的に増殖し,4週後には300~600mm3に達した.Doubing timeは5日であった.AFPは,生着した6系統では全例がマウス血清より検出された.
    継代移植腫瘍は組織学的に原腫瘍に類似しているが,間質の発達が非常に弱く,胞巣形成が著明でなかった.また,Hc-4腫瘍は血清吸収試験,抗ヒトAFP血清による沈降反応,核型分析よりヒト由来のものであることが同定された.
    以上,Hc-4腫瘍は肝癌の生物学的特性や種々の治療効果の研究に有用であるとおもわれる.
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