情報社会では大人だけでなく子どもも巻き込み情報を巡る様々なトラブル起きているが,「気づき」が促されているか否かで,随分対処法が異なる.そこで,KJ法により情報モラル教育内容を5つに分類を行い,情報モラルに関して大切だと意識していることに関する学生の自由記述より内容の抽出を行った.その結果,1)情報収集の詐欺・情報の信憑性に関して6件,2)情報発信のプライバシーの侵害・個人情報保護に関して47件,3)人間関係や心身の健康の人間関係に関して11件4)クラッキングに関するセキュリティーは0件,5)ソーシャルエンジニアリングに関するセキュリティーも0件であり,大切だと意識していることには偏りがあり,情報モラル=プライバシーの侵害,個人情報保護といえるほどに,プライバシーや個人情報保護の大切さに関しては「気づき」が浸透していることがわかった.一方で,セキュリティーに関する自由記述は全く見られず,セキュリティー分野に関する情報モラル教育内容の「気づき」を促す指導の必要性が示唆された.
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