光ディスクシステムは, 現在, 放送局で広く使用されているVTRに比べて, ランダムアクセス, 保存耐久性などの点で, 大きなメリットをもっており, VTRに代わるものと考えている. これまでに, 放送用として高転送レート化の目標値として1ビームで100Mbpsの実証実験を行って来た. しかし, 100Mbpsは, 記録時に放送用画質に必要と考えられる1ビームあたりの最低総転送レートである. より高速な再生が, ニュース素材伝送時やスタジオ用などには必須となる, そこで, 放送用ハイビジョン光ディスクを目指し, 複数フレーム単位のランダムアクセスによる
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の可能性を検討した. その結果, 回転方式をCAV方式とし, 少なくともディスクの外周の領域を使用することで, 現状の光ディスク程度のシーク時間でも, 8フレーム単位であれば,
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を可能とし, 2倍以上の高速伝送を可能とできることがわかった. 通常の運用では, ディスク外周の高速領域の使用頻度が高いと考えられ, ニュース取材用カメラには適している.
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