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クエリ検索: "ハリモグラ科"
3件中 1-3の結果を表示しています
  • 西岡 佑一郎, 楠橋 直, 高井 正成
    哺乳類科学
    2020年 60 巻 2 号 251-267
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/08/04
    ジャーナル フリー

    化石記録と分子系統の結果が一致しないという問題は今に始まった話ではないが,近年,哺乳類の現生目の起源と放散が中生代なのか,新生代なのかという点が多く議論されてきた.哺乳形類の起源は2億年以上前であり,中生代のジュラ紀から白亜紀にかけて,ドコドン類との共通祖先群から単孔類,有袋類,有胎盤類に繋がる狭義の哺乳類が分岐したと考えられている.化石記録に基づくと,有胎盤類に含まれる現生目の多くが新生代の古第三紀初頭(6000万~5000万年前)に出現しており,未だ白亜紀からクラウン・クレードの確実な化石は発見されていない.これは有胎盤類が古第三紀初頭に爆発的に放散したという仮説を支持しているが,一方で白亜紀/古第三紀境界(約6600万年前)から有胎盤類の放散時期までの時間があまりに短すぎるという批判もある.最近の研究では,有胎盤類のクラウン・クレード(異節類やローラシア獣類など)の起源が白亜紀,目レベルでの放散が暁新世に起きた可能性が示されており,現状ではそれが化石記録と分子系統の折り合いをつける最適な解釈であろう.

  • 遠藤 秀紀, 佐々木 基樹
    日本野生動物医学会誌
    2001年 6 巻 2 号 45-53
    発行日: 2001年
    公開日: 2018/05/04
    ジャーナル フリー
    哺乳類の科以上の高次分類群に関して,その和名を検討し,リストとして表現した。目レベルでは原義を尊重しながら実際の定着度を考慮して和名を提示し,科レベルでは代表的属名のラテン語綴りを片仮名表記する方針をとった。分類体系の議論は加えていないが,従来の食虫目において,第三紀初期の化石諸群および現生するクリソクロリス類などが目として独立したため,トガリネズミ類,モグラ類,テンレック類などを無盲腸目と呼称する必要が生じていることが特筆される。また,有袋類を複数の目に分割する必要性が生じ,新たな和名を提案することとなった。近年,行政や出版界から,学校教育・社会教育の現場に影響する形で,学術的検討成果を顧みない安易な目名の変更が提案された経緯があり,本結果が哺乳類の高次分類群の和名について,学界のみならず社会的にも有意義な示唆となることを期待する。
  • 川田 伸一郎, 岩佐 真宏, 福井 大, 新宅 勇太, 天野 雅男, 下稲葉 さやか, 樽 創, 姉崎 智子, 横畑 泰志
    哺乳類科学
    2018年 58 巻 Supplement 号 S1-S53
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/08/01
    ジャーナル フリー
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