酸化エチレンおよび酸化プロピレンでまんじゅうを処理し, まんじゅう中に残存する酸化エチレン, 酸化プロピレンをガスクロマトグラフィーにより定量し, さらに, それら処理まんじゅうがラットの成長におよぼす影響について検討した.
1. まんじゅうをガス処理した場合, 全般的に酸化エチレンのガス残存量は酸化プロピレンのそれにくらべてかなり低かった.
2. ガス処理したまんじゅうでラットを飼育した場合, 酸化エチレン区, 酸化プロピレン区とも順調な体重増加を示したが, 対照区, 酸化プロピレン区の肝脂質の色調に比較して酸化エチレン区の肝脂質の色調は赤味を帯びていた.
3. ガス処理まんじゅうの味は未処理のものと変わらなかったが水分および香りの散逸があった.
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