成長抑制剤の草丈抑制や雑草制御, 開花促進等の特性に着目し, ワイルドフラワーによる緑化で頻繁に用いられているコスモス “センセーション”(
Cosmos bipinatus Cav. “sensation” ), キバナコスモス (
Cosmos sulphureus Cau.), ルドベキア (
Rudobeckn hirta L.), ハルシャギク (
Coreopsis tinctoria Nutt.) の4種の草種に対して草丈抑制による美観の向上, 倒伏防止, 雑草の制御, 開花促進, 花の終了後の刈込み労力・量の軽減化を図るため, Dikegulac-sodium (アトリナール), Flurprimidol (グリーンフィールド), Paclobutrazol (
バウンティ
) の3種の成長抑制剤をそれぞれ2段階の濃度に設定した散布実験を行った。その結果, コスモス “センセーション” については, いずれの成長抑制剤の種類, 濃度でも効果は顕著にみられなかった。キバナコスモス, ルドベキア, ハルシャギクについてはグリーンフィールド0.2g/m
2または0.1g/m
2,
バウンティ
0.4ml/m
2のいずれかの種類で散布すると, ぼらつきの小さいまま, 草丈を52.8-77%に低く抑え地面を緻密に覆うような生育状態を示した。また, 着花数を多くしたり, 観賞期間を延ばすことも明らかになり, 雑草の生育を抑えることも確認された。
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