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クエリ検索: "ヒトスジシマカ"
1,099件中 1-20の結果を表示しています
  • 福田 昌子, 江下 優樹, 安西 三郎, 大塚 靖, 青木 千春, 高岡 宏行, 高崎 智彦, 山田 堅一郎, 内田 幸憲, 倉根 一郎
    日本衛生動物学会全国大会要旨抄録集
    2002年 54 巻
    発行日: 2002年
    公開日: 2003/10/20
    会議録・要旨集 フリー
    我々は、昨年の衛動南日本支部大会で、デングウイルス媒介蚊のネッタイシマカ(タイ、グアテマラ、タンザニア産)と
    ヒトスジシマカ
    (日本、タイ、アメリカ産)のITS2領域のPCR産物の大きさによって、両者の識別が可能であることを報告した。今回は、ヨーロッパ(アルバニア産)の
    ヒトスジシマカ
    を追加して、PCR産物およびITS2領域の塩基配列を、今まで得られた結果と比較検討した。その結果、アルバニア産
    ヒトスジシマカ
    のPCR産物の大きさは、他地域の
    ヒトスジシマカ
    のそれと同じであった。したがって、PCR産物の大きさを比較することによって、世界に分布する
    ヒトスジシマカ
    とネッタイシマカを区別可能と思われる。なお、5地域由来の
    ヒトスジシマカ
    の塩基配列は、多くは相同配列であったが、一部にいくつかの変異が認められた。
  • *渡辺 護, 小原 真弓, 西尾 恵美里, 小林 睦生
    日本衛生動物学会全国大会要旨抄録集
    2006年 58 巻 A07
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/06/07
    会議録・要旨集 フリー
    前大会では2003年と2004年の成虫調査の成績を報告した。今回は2003_から_5年の成虫の成績をまとめ、さらに2004_から_5年に行った幼虫の調査成績も含めて報告する。
    成虫調査はドライアイスを添加したCDC型乾電池駆動小型ライトトラップを主に用い、一般民家4_から_7軒、カラスのねぐら近く4ヶ所で調査を行った。幼虫調査は2年間で民家、公園など延べ100箇所で行った。
     成虫は全般的に都市部、都市周縁部、海岸部ではアカイエカが多く、郊外大規模団地では
    ヒトスジシマカ
    、農村部ではコガタアカイエカが多く捕集された。カラスのねぐら近くでは、都市公園ではアカイエカが多く、郊外ではコガタアカイエカが多くなる傾向がみられ、さらにトラップの設置場所が低いと
    ヒトスジシマカ
    の捕集割合が高くなった。
     幼虫調査は民家35軒、公共機関13、公共施設4、神社17、寺・墓地7、大規模公園12、その他12箇所で797個の溜水環境を調べ、606個に水を認め、その内の163個から蚊の幼虫を採集した(幼虫棲息率は26.9%)。全体では
    ヒトスジシマカ
    単独の生息が34.0%と最も高く、ヤマトヤブカ単独17.6%、アカイエカ単独15.7%と続いた。さらに、アカイエカと
    ヒトスジシマカ
    の混棲が11.3%、
    ヒトスジシマカ
    とヤマトヤブカの混棲が8.8%などであった。また、民家(地方小都市の周縁部または農村部集落)だけをみると
    ヒトスジシマカ
    (38.6%)とヤマトヤブカ(21.4%)の占める割合が高かったが、アカイエカは低く(12.9%)、さらに、アカイエカと
    ヒトスジシマカ
    の混棲も低く(5.7%)、
    ヒトスジシマカ
    とヤマトヤブカの混棲が高かった(11.4%)。一方、公園ではアカイエカと
    ヒトスジシマカ
    の混棲が最も多く(30.6%)、アカイエカと
    ヒトスジシマカ
    の単独棲息が共に22.2%で、ヤマトヤブカ単独棲息はみられなかった。
  • Supat SUCHARIT, Watanasak TUMRASVIN
    衛生動物
    1981年 32 巻 4 号 261-264
    発行日: 1981/12/15
    公開日: 2016/09/03
    ジャーナル フリー
    ネッタイシマカと
    ヒトスジシマカ
    の幼虫生息水の, これら2種のカの産卵に対する影響を実験室内で調べた。その結果, 産卵開始後4日間に両種の産卵数が影響されることがわかった。最初の4日間にネッタイシマカは
    ヒトスジシマカ
    の幼虫生息水に誘引された。ネッタイシマカが
    ヒトスジシマカ
    の幼虫生息水に誘引されたときの産卵数は,
    ヒトスジシマカ
    がネッタイシマカの幼虫生息水に誘引されたときの産卵数よりも多かった。ネッタイシマカ幼虫は, 水道水よりもネッタイシマカの幼虫生息水の中で長く生存したが,
    ヒトスジシマカ
    の幼虫生息水の中ではさらに長く生存した。これに対して,
    ヒトスジシマカ
    の幼虫では, ネッタイシマカの幼虫生息水中での死亡が, これの反対の組合せに比べて多かった。以上の所見から, ネッタイシマカと
    ヒトスジシマカ
    が混棲した場合には, ネッタイシマカが優勢になることを示していると思われる。
  • *二瓶 直子, 駒形 修, 斉藤 一三, 栗原 毅, 小林 睦生
    日本衛生動物学会全国大会要旨抄録集
    2010年 62 巻 A02
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/10/12
    会議録・要旨集 フリー
    我々は東北地方における
    ヒトスジシマカ
    Aedes albopictusの分布を規定する気温条件として、最寒月の月平均気温、年平均気温、有効積算温度を検討してきた。中でも最も普遍的な指標として利用できる年平均気温に着目して,年平均気温11℃、日平均気温11℃以上の年間の日数、また11℃を閾値として有効積算温度を検討してきた。日平均気温11℃以上の日数が186日以上、有効積算温度1350℃以上という
    ヒトスジシマカ
    の生息確認地の気温条件を満たしていた山形市では,1998年以前には墓地などの調査では
    ヒトスジシマカ
    の分布は確認されなかった。その後郊外の住宅地で
    ヒトスジシマカ
    の分布が疑われ、2000年には市内の寺院でヤマトヤブカのほか
    ヒトスジシマカ
    が確認された。2002年には
    ヒトスジシマカ
    のコロニー比率が上昇した。その後調査は実施していなかったため、両種の構成比率の消長を確認する目的で、2009年8月に市内の中心部以外に、環境の異なる周辺地域も含めて生息調査した。墓、蹲、古タイヤその他の人工容器で幼虫を採集し、研究室に持ち帰り成虫にして、種の同定を行った。また調査中に飛来してきた蚊成虫を捕虫網で捕集した。採集場所については寺の電話番号から経緯度を検索し、結果をGISソフトとしてArcViewを用いて採集寺別に
    ヒトスジシマカ
    とヤマトヤブカのコロニー数の比率で図化した。その構成比率の地域差に着目して、他の気温要因や環境要因の解析を行う予定である。
  • *小林 睦生, 平良 常弘, 米正 静男, 二瓶 直子, 吉田 政弘
    日本衛生動物学会全国大会要旨抄録集
    2010年 62 巻 A16
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/10/12
    会議録・要旨集 フリー
    ヒトスジシマカ
    はデング熱の媒介蚊であるが、2005年からインド洋島嶼国、インド、東南アジアで大きな流行が続いているチクングニヤ熱の重要な媒介蚊でもある。
    ヒトスジシマカ
    のみが分布しているインド洋諸島で多数の患者が報告されており、ウイルスの突然変異がこれらの流行に関係していることが報告されている。
    ヒトスジシマカ
    の成虫密度の評価に関して、CDCトラップによる捕集数では評価が出来ないことが指摘されており、筆者らが昨年報告した捕虫網による一定時間の捕集(8分間人囮法)が、よりその地点での成虫密度を反映することが示唆された。また、昨年、大阪市内の4ヶ所の公園で、3-4人がそれぞれの地点で一斉に8分間人囮法による成虫密度の評価を行ったところ、小さな公園においても捕集数が大きく異なることが明らかとなった。捕集数が多い地点の環境解析では、日陰、地表面の植生、住宅や塀などの遮蔽物の存在の他に、灌木等の植生の存在が関係している可能性が強く示唆された。そこで、灌木等の植生にどの程度
    ヒトスジシマカ
    が潜んでいるかを評価するために灌木に蚊帳(2×2,5×1.9m)を被せてその中で8分間蚊を捕集する方法を試みた。 その結果、一ヶ所から最高で15頭、平均2-3頭の
    ヒトスジシマカ
    が捕集された。植生の種類としては、ユキヤナギからの捕集数が20頭と多く(平均6.7匹)、アベリアからも10頭(平均3.3頭)の
    ヒトスジシマカ
    が捕集された。これらの植生が
    ヒトスジシマカ
    によって積極的に選択されているかは、今後、より詳細な検討が必要と考えられる。これらの基礎的な調査から、緊急時の
    ヒトスジシマカ
    の成虫防除対策において、効果的な薬剤処理の方法が今後明らかになると考えられる。
  • *小林 睦生, 二瓶 直子, 栗原 毅
    日本衛生動物学会全国大会要旨抄録集
    2003年 55 巻 A20
    発行日: 2003年
    公開日: 2003/08/01
    会議録・要旨集 フリー
    2001年の東北地方での
    ヒトスジシマカ
    の分布調査では,横手,水沢,気仙沼,新庄で新たに分布が確認され,1998-2000年の調査における同蚊の分布北限は,内陸部の数都市を除き明らかに北側へ移動した.今年の調査では,盛岡,水沢江刺,花巻,北上,宮古,釜石,八戸,弘前,青森等で調査を行ったが,
    ヒトスジシマカ
    の分布は確認されなかった.なお,上記の未確認の都市の内,宮古は1997年以降明らかに年平均気温が上昇しており,今後,定着の可能性が高い.山形市では2000年に初めて
    ヒトスジシマカ
    の分布が確認されたが,今年一般市民から刺咬被害の苦情があったことから再調査を行った.その結果,市内全域に
    ヒトスジシマカ
    の分布が確認された.なお,2000年に同市に優先して分布していたヤマトヤブカは少数しか確認されなかった.
  • *小林 睦生, 駒形 修, 二瓶 直子, 斉藤 一三, 津田 良夫
    日本衛生動物学会全国大会要旨抄録集
    2008年 60 巻 B06
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/07/01
    会議録・要旨集 フリー
    東北地方における
    ヒトスジシマカ
    の分布北限が徐々に北へ移動していることが報告されている(Kobayashi et al., 2002; Kobayashi et al., 2008)。2007年、
    ヒトスジシマカ
    の密度が高いと考えられる8月下旬から9月上旬にかけて、盛岡、宮古、釜石、花巻、八戸、久慈、弘前において幼虫調査を行った。その結果、盛岡(0 / 35 colonies),久慈(0 / 23 colonies), 八戸(0 / 12 colonies)では確認出来ず、花巻(5 / 7 colonies)では昨年と同様の場所で多数の
    ヒトスジシマカ
    のコロニーを確認した。 一方、2007年は宮古漁港で初めて
    ヒトスジシマカ
    が確認された(1/ 27colonies)。しかし、2006年に確認された釜石市では確認されず(0 /21 colonies)、定着しなかったと考えられ、一時的に侵入が起こったが越冬出来なかったと判断した。今後温暖化がIPCCの温暖化モデルの最悪シナリオで進んだ場合、2035年には青森県の津軽平野、青森市、八戸市に
    ヒトスジシマカ
    の侵入が起こることが示唆されているが、東北地方における成虫密度に関する情報がほとんどない。MIROK(K1)モデルを利用して
    ヒトスジシマカ
    の世代数を東北地方から沖縄まで推定すると、東北地方では3-4世代、東京周辺で5-6世代、大阪から九州で6-7世代、沖縄で11-12世代となる。世代数が増加するとその地域の成虫密度が高まると考えられるが、成虫密度の標準的な推定法を用いた全国規模での調査がなされていない。北イタリアで2007年6月から流行したチクングニヤ熱は、患者が約300名発生し、媒介蚊である
    ヒトスジシマカ
    の密度が高いと言われている。しかし、どの程度密度が高いのか、世界的に通用する成虫発生密度の評価法の確立が強く望まれる。
  • *大塚 靖, 高岡 宏行
    日本衛生動物学会全国大会要旨抄録集
    2007年 59 巻 A07
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/11/15
    会議録・要旨集 フリー
    SINE (short interspersed repetitive element) はトランスポゾンの一種であり、一度挿入されると抜けないことから、脊椎動物などではその挿入多型を利用して系統関係が調べられている。今回
    ヒトスジシマカ
    に見つけられたFeilaiというSINEは
    ヒトスジシマカ
    種内で挿入多型があることわかった。この挿入多型が
    ヒトスジシマカ
    集団の遺伝変異の解析に利用可能かどうか調べてみた。また調べた集団はミトコンドリアの塩基変異を調べているので、SINEの挿入多型とミトコンドリアの変異を比較検討したのであわせて報告する。
  • 山下 伸夫, 坂口 実, 斉藤 久孝, 千葉 伸
    日本獣医師会雑誌
    1999年 52 巻 12 号 763-767
    発行日: 1999/12/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    2種のヤブカ属の蚊におけるアカバネウイルス媒介能を明らかにするため, そのウイルス保持期間と吸血間隔を調べ, 伝達試験を行った. ウイルス混合血液を吸血させて2日間飼育した
    ヒトスジシマカ
    では頭胸部からウイルスが検出されたが, ヤマダシマカでは検出されなかった.
    ヒトスジシマカ
    の未飽血個体ではその約70%の個体がウイルス保持期間内の吸血後2日に再吸血した. ウイルス混合血液を吸血した
    ヒトスジシマカ
    による子牛へのウイルス伝達試験では, 子牛のウイルス中和抗体価の上昇は認められず,
    ヒトスジシマカ
    のアカバネウイルス媒介は確認できなかった.
  • 森 章夫, 小田 力
    衛生動物
    1990年 41 巻 4 号 369-374
    発行日: 1990/12/15
    公開日: 2016/08/26
    ジャーナル フリー
    ヒトスジシマカ
    は犬糸状虫に対する感受性を有し, 野外でもこの疾病の伝搬者として働いているとされている。しかし, 長崎系の
    ヒトスジシマカ
    にミクロフィラリア密度を変えた犬の血液を与え, 25℃に置いて14日間吸血蚊の生存状況と死亡個体に含まれる犬糸状虫幼虫の数を調べたところ,
    ヒトスジシマカ
    の生存率はミクロフィラリア密度が高くなるに従い低くなった。とくに吸血後3日間の死亡率に著しい差がみられた。また, 犬糸状虫が感染幼虫となる14日後まで
    ヒトスジシマカ
    が生存するには, 初期のミクロフィラリアの摂取数が20隻以下でないと可能性が低いと考えられる。このことは
    ヒトスジシマカ
    が犬糸状虫の動態に果たしている役割を小さくしている一つの要因になっていると思われる。
  • 小菅 皇夫, 山田 剛久, 遠藤 由紀子, 掛川 武生, 森 武司, 伊藤 真弓, 小曽 根惠子, 宇宿 秀三, 金山 彰宏
    ペストロジー
    2013年 28 巻 2 号 107-112
    発行日: 2013/11/15
    公開日: 2019/04/10
    ジャーナル フリー

    横浜市内2箇所の市民の森公園で,

    ヒトスジシマカ
    を中心とした蚊類の生息状況調査を2010年および2011年に行った.蚊類の採集には,スイーピングおよびドライアイス1 kgを併設したライトトラップを用いた.

    スイーピング採集では,円海山周辺部で2010年に4属5種,2011年には2属4種,陣ケ下公園では,それぞれ4属5種,2属3種が採集された.いずれの公園,年共に

    ヒトスジシマカ
    が最も多かった.

    一方,陣ケ下両公園におけるライトトラップ採集では,2010年および2011年それぞれ,5属8種,4属7種が採集された.いずれの年も

    ヒトスジシマカ
    が多く,次いでキンパラナガハシカであった.

    円海山周辺部におけるヒトスヒジマカの採集数は,住宅地に近いほど多く,緑地の奥に入るに従って採集数は減少した.相関係数rは,2010年が-0.670,2011年が-0.694で,いずれも負の相関が認められた.

    スイーピング法は,簡便で,短時間に多くのポイントで調査ができることから,

    ヒトスジシマカ
    のように吸血飛来 範囲の限られた蚊の調査には適した方法であり,予備調査等に積極的に活用すべきであると思われる.

  • 石井 孝
    衛生動物
    1987年 38 巻 4 号 339-340
    発行日: 1987/12/15
    公開日: 2016/09/02
    ジャーナル フリー
    ヒトスジシマカ
    幼虫は, 南アジアなどでは室内の小水域にも生息することが知られているが, 日本ではこのような例は, まれにしか知られていない。徳島市内の近代的ビルの地階で,
    ヒトスジシマカ
    幼虫が繁殖している例があったので報告した。
  • *小林 睦生, 千崎 則正, 松本 文雄, 安部 隆司, 駒形 修, 二瓶 直子, 沢辺 京子
    日本衛生動物学会全国大会要旨抄録集
    2012年 64 巻 A20
    発行日: 2012年
    公開日: 2014/12/26
    会議録・要旨集 フリー
    2010年の岩手県環境保健研究センターによる岩手県内10市6町の計146カ所の
    ヒトスジシマカ
    生息調査で,2009年の盛岡市仙北地区の1カ所の発生源から周辺の半径150m以上にわたって分布域が拡がっていたこと,その他同市内玉山区1カ所でも分布が確認された. 2011年東日本大震災による津波によって,太平洋沿岸地域は内陸部まで破壊され,調査対象としていた漁港,寺社なども被災し,海岸線の環境が著しく変化した.2010年に釜石市の北約15kmに位置する大槌町の寺院の墓地で
    ヒトスジシマカ
    が複数コロニー確認されたが,津波によって寺院は流出し,墓地も激しく破壊された.しかし,2011年の調査で,寺社裏山斜面にある墓地の花立て等から
    ヒトスジシマカ
    が確認された.また,盛岡市内では玉山区での定着は確認されなかったが,市内大慈寺町内の寺院に隣接する墓地および下ノ橋町の駐車場において多数のコロニーが確認された.青森県八戸市の海岸線は津波の被害を受けたが,2010年に
    ヒトスジシマカ
    が確認された寺院は高台にあって被災せず,ほぼ同じ墓石の複数の花立てから
    ヒトスジシマカ
    が確認された.しかし,分布が限局されていることから,今後の調査の継続が必要と考えられる.
  • *都築 中, 砂原 俊彦, Dong Tran Duc, Vu Trang Duoc, Nguyen Thi Hoang Le, Nguyen Thi Yen, 長谷部 太, Tran Vu Phong, 皆川 昇
    日本衛生動物学会全国大会要旨抄録集
    2012年 64 巻 A06
    発行日: 2012年
    公開日: 2014/12/26
    会議録・要旨集 フリー
    デング熱媒介蚊として重要なネッタイシマカおよび
    ヒトスジシマカ
    の発生に影響を与える環境要因の相対的な重要性については不明な点が多い.特に,これら 2種が同時に発生しているベトナム都市部などでは,有効な防除法を策定するために発生要因となる環境を特定する必要がある.本研究では,ベトナム北部に位置する首都ハノイ特別市中心部の 267軒の住宅家屋を対象として, 2010年 8月に家屋を訪問し,デング媒介蚊調査を実施した .幼虫発生源調査では,合計 726個の潜在的な発生源容器から,ネッタイシマカ 123個体,
    ヒトスジシマカ
    295個体の蛹が捕獲された.成虫採集では,ネッタイシマカ 194個体,
    ヒトスジシマカ
    24個体が捕獲された.家屋環境調査では,屋外の敷地面積,部屋数,世帯人数,上水道設置の有無,居住形態などについて調べた.各家屋からのネッタイシマカ,
    ヒトスジシマカ
    成虫の発生と家屋単位および地区単位の環境の影響について解析した結果を報告する .
  • 津田 良夫, 亀崎 宏樹
    衛生動物
    2013年 65 巻 2 号 61-66
    発行日: 2014/06/25
    公開日: 2015/02/04
    ジャーナル フリー
    蚊の胸部背面の5ヶ所に塗料を塗って個体を識別するマーキング法を用いて,2013年3月18日から27日の期間石垣島の住宅街で
    ヒトスジシマカ
    とオオクロヤブカの動きに関する実験を行った.調査地の広さは230 m×250 mで,調査地内には緑地,人家,商店,ビルが存在し,
    ヒトスジシマカ
    の生息場所が点在していた.個体識別マーキングは初めの7日間行い,合計232頭の
    ヒトスジシマカ
    と216頭のオオクロヤブカをマークして,4ヶ所から放逐した.
    ヒトスジシマカ
    の再捕獲率は0.21(48/232)で,オオクロヤブカの0.09(20/216)よりも有意に高かった.
    ヒトスジシマカ
    の再捕獲率を放逐場所間で比較したところ有意に異なっていた.放逐された蚊の動きを分析した結果,大きな緑地の内部は
    ヒトスジシマカ
    とオオクロヤブカの潜伏や吸血動物の探索に好適であり,雌成虫が周囲の生息場所から集まってくることが示唆された.
  • *鶴川 千秋, 砂原 俊彦, 都野 展子, 高倉 耕一, 皆川 昇
    日本衛生動物学会全国大会要旨抄録集
    2012年 64 巻 A26
    発行日: 2012年
    公開日: 2014/12/26
    会議録・要旨集 フリー
    ヒトスジシマカは世界中に分布を広げているが侵入した各地ではヒトスジシマカ
    と近縁種との間で様々な相互作用が生じていると考えられる.種間交尾に代表される繁殖干渉もその一つである.最近様々な昆虫や植物において,繁殖干渉が種の置換を起こすメカニズムとしてこれまで考えられてきた以上に重要であることが認識されてきた.しかし蚊の種間関係における繁殖干渉の役割についてはほとんどわかっていない.我々は
    ヒトスジシマカ
    が繁殖干渉によって近縁種にどんな影響をおよぼすかを明らかにするための研究を行うことにした.過去の研究から
    ヒトスジシマカ
    の雄は近縁種のAedes aegyptiAe. polinesiensisの雌に対しても積極的に交尾を試みて成功させ,相手の雌に瞬化しない卵を産ませることが知られている.このような場合雌は少なくとも1回に産み落とされる卵とgonotrophic cycle1回分の時間を無駄にすることになるので,繁殖成功度に与える影響は非常に大きい.一方で
    ヒトスジシマカ
    の供給源である日本ではもともと近縁のヤマダシマカが
    ヒトスジシマカ
    と共存している.我々はまず,このような長期にわたって共存する2種の間にも種間交尾による繁殖干渉が存在するか否かを実験によって明らかにすることを試みている.ケージ内で種間交尾が自発的に行われるか,ヤマダシマカ雌が種間交尾によって受ける負の影響はその後同種の雄と交尾することによって緩和されるかを検討した結果について報告する.
  • *小林 睦生
    日本衛生動物学会全国大会要旨抄録集
    2011年 63 巻 W21
    発行日: 2011年
    公開日: 2014/12/26
    会議録・要旨集 フリー
    ヒトスジシマカ
    (Aedes albopictus)は東南アジアを起源とするヤブカで、熱帯から温帯まで広くアジアに分布している。しかし、過去30年ほどで世界中に分布域が拡大し、現在、オセアニア、ヨーロッパ、北米、中南米、インド洋島嶼国などに分布が認められている。主に、古タイヤの世界的な貿易によって卵や幼虫が新天地に運ばれており、1985年に米国のヒューストンで確認された
    ヒトスジシマカ
    は、その後15年ほどで米国東部に広く分布域を広げた。現在、ヨーロッパにおいても分布域が拡大しており、イタリア、フランスでは同蚊が関係したアルボウイルス感染症が流行した。
    ヒトスジシマカ
    は20種以上のウイルスの増殖能が確認されており、1940年代の日本、2001年の米国(ハワイ)、2008年の台湾(台北)等でデング熱の流行に係わっている。一方、2005~2006年にかけ、インド洋島嶼国、インド、スリランカ等で170万人以上の患者が発生したチクングニヤは、主に
    ヒトスジシマカ
    が媒介するウイルス感染症である。2007年には北東イタリアの小さな村で300人ほどの小規模な流行が起こり、その後もインド、東南アジア諸国で流行が続いている。その理由として、2006年のレユニオン島分離ウイルスのエンベロープタンパク質(E1)の226番目のアミノ酸がアラニンからバリンに変化し、
    ヒトスジシマカ
    体内での増殖活性が100倍以上上昇したことが考えられる。この変異がインド、タイ、シンガポール、日本等で分離されたウイルスで確認されている。突発したチクングニヤの流行が我が国で起こる可能性が否定できないことから、
    ヒトスジシマカ
    などの媒介蚊の密度や分布域等の継続した調査が必要と考えられる。
  • *大塚 靖, Choochote Wej, 高岡 宏行
    日本衛生動物学会全国大会要旨抄録集
    2008年 60 巻 B27
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/07/01
    会議録・要旨集 フリー
    タイの
    ヒトスジシマカ
    集団の遺伝構造の調べるために、8県11カ所より194個体を採集し、ミトコンドリアのCOI(Cytochrome oxidase subunit 1)領域の一部421bpを決定した。変異のあった塩基は19で、全て同義置換であった。nucleotide diversityは0.0030だった。ハプロタイプは23見つかった。AMOVAにより解析を行なうと地域・集団により違いは有意とならず、このCOI領域で調べる限りではタイ国内では
    ヒトスジシマカ
    は均等に分布していた。またこのCOI領域では日本の12集団でも調べており、それらと比較した。その結果、タイの
    ヒトスジシマカ
    は沖縄の那覇で見られたハプロタイプやその派生型のハプロタイプとなり、日本の温帯地方で見られるハプロタイプと異なっていた。
  • 上村 清, 松瀬 イネス倶子, 高橋 華子, 小向 潤, 福田 貴代, 鈴木 賀代, 荒谷 美保, 白井 良和, 茂木 幹義
    衛生動物
    2002年 53 巻 1 号 53-58
    発行日: 2002/03/15
    公開日: 2016/08/07
    ジャーナル オープンアクセス
    Three strains of Aedes aegypti and 3 strains of Ae. albopictus of laboratory colonies were reared in different temperatures to compare their development in the immature stage (larval and pupal periods). The duration of developmental times of Ae. aegypti strains averaged 31.0-32.0 days at 15℃, 13.9-16.6 days at 20℃, 10.2-11.8 days at 25℃ and 7.4-8.2 days at 30℃. The developmental zero was 8.2-10.6℃ and the effective cumulative temperature was 145-176 days degree. For Ae. albopictus the duration of developmental times averaged 12.6-15.1 days at 20℃, 10.0-11.7 days at 25℃ and 7.6-8.4 days at 30℃. The developmental zero was 4.2-8.2℃ and the effective cumulative temperature was 166-214 days degree. Male adults emerged 0.2-1.0 days faster than females due to a difference in the duration of the 4th-instar larval period. Aedes aegypti that easily breeds in urban environment could be re-established if introduced in Japan.
  • 秋元 俊男
    ペストロジー学会誌
    1991年 6 巻 1 号 35-37
    発行日: 1991/12/25
    公開日: 2019/07/11
    ジャーナル フリー
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