D.myoporoides R. BR.を下記のことなった条件下で, 1972年6月から10月にかけて栽培した.1.高温・高湿区2.高温・低湿区3.低温・低湿区
1) 高温・高湿区内の植物の枯死率は最も高く, 他の2区では低かった.
2) 草丈の伸長, 葉数の増加は高温・高湿区, 高温・低湿区間ではほとんど差を示さないが, 低温・低湿区は非常に悪かった.
3) 茎, 根の収量は各区間ほとんどかわりはなかった.しかし, 葉量は高温・高湿, 高温・低湿区間には差なく, この両区にくらべ低湿・低湿区では著しく減少した.
4) 葉単位面積重は低温・低湿区が他2区より重く, 他2区間の差はなかった.
5) 葉中の総アルカロイド含有率は各区間にほとんど差はなかったが, わずかに高温・高湿区で低下する傾向を示した.
6) 総アルカロイド中のScopolamine含量も各区間ほとんど差はないが, わずかに高温・高湿区で高くなる傾向を示した.
7) 1個体あたりの総アルカロイド, Scopolamine量は, 葉量に支配され葉量の多いほど多かった.
抄録全体を表示