海洋の風成循環を意識した 2-gyre 強制風の力学的構造に関する研究がベータ平面上において行われている. レイノルズ数を大きくしていくと, 安定な流れ場が, まず,
ピッチフォーク
分岐で不安定化し, 次いで, ホップ分岐で不安定化する. このとき, 安定解の対称性が崩れることが知られている. 我々は, 回転半球面上で, 4-gyre 強制風を与えた場合について, 強制関数と強制力の大きさを変えた場合の数値実験を多数行い, 定常で安定な西岸強化流が不安定化し, ロスビー波を思わせる振動をすることを示す. また, このときの流れ場は, ベータ平面の場合とは異なり, 対称性が保たれることも報告する.
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