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  • 佐藤 郁子
    教育方法学研究
    2009年 34 巻 85-96
    発行日: 2009/03/31
    公開日: 2017/04/22
    ジャーナル フリー
    本研究では,教師を巡る課題を検討するに当たって,教師個人の資質や能力の問題だけでなく,教師という職業経験から形成される教師特有の思考・行動様式として定義づけられる教師の特質をも考慮することの重要性を指摘する。教師の特質は,教育実践の底流において,潜在的カリキュラムとして少なからず機能しているものと仮定されるからである。はじめに,文学に描かれた教師像から,日本の小学校教師の特質を見出した。市井の教師や教員世界を一般の人々の目線で捉えた教師文学は,教師文化研究の分析対象資料の一つとして適当であると判断するからである。「多忙」,「葛藤」,「期待される教師像」,「小学校教師に対する世間の評価」,「教師の子どもに対する態度」,「教師間の関係」という6つの視点からその特質を提示した。次に,これらの特質が学級経営に及ぼす影響力に注目した。教師の持つ「学級王国」意識が,教師の特質から構築される状況性と関わりを持つのか否かを,現代の教師小説を分析することを通して検討した。結果として,教師の持つ特質のいくつかは,学級経営の硬直化を方向づける潜在的要因となりうることが示された。それ故,教師は自らが本質的に持つ不安定性を認識した上で,安定した自己の確立を目指すことが求められる。そのためには,自己評価による意識的な配慮を通して,教師としての柔軟性と主体性の保持に努めることが不可欠である,と提言する。
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