電子形態の学術論文を収集・蓄積して広くアクセスを提供するリポジトリの構築が話題になっている。本稿では機関リポジトリを中心に, 歴史的経緯も踏まえつつ, e-プリント・アーカイブ, 電子ジャーナル, オーブン・アクセス運動, セルフ・アーカイビング, オープン・アクセス誌, などといった関連する諸概念を整理する。また, オープン・アクセスと学術コミュニケーションをめぐる議論や機関リポジトリとオープン・アクセスとのかかわりについて論じる。さらに, 日本の現状や1990年代に行われた電子図書館プロジェクトとの接点についても触れる。
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