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クエリ検索: "フェレット"
660件中 1-20の結果を表示しています
  • 山岡 佳代, 八村 寿恵, 甲斐 千恵美, 松本 光晴, 網本 昭輝
    動物臨床医学
    2003年 11 巻 4 号 171-173
    発行日: 2003年
    公開日: 2007/11/02
    ジャーナル フリー
    避妊済みの
    フェレット
    2症例で、外陰部の腫大が認められた。年齢、発症時期、hCG投与への反応より発情が疑われた。試験開腹を行ったところ卵巣の遺残が確認された。
  • 角田 睦子, 宮本 昌廣, 河村 美登里, 富永 参代, 角田 利一, 平野 健
    動物臨床医学
    2003年 11 巻 4 号 175-180
    発行日: 2003年
    公開日: 2007/11/02
    ジャーナル フリー
    避妊済み雌、3歳、去勢済み雄、4歳、去勢済み雄、3歳の3頭の
    フェレット
    が、尾端に生じた腫瘤が次第に大きくなってきたとのことで来院した。腫瘤はいずれも最後尾椎に発生しており、表面は無毛で光沢があり、硬く、痛みやかゆみの兆候は認められなかった。いずれの症例も、レントゲン検査で腫瘤の中心部に石灰化が認められた。第1例と第2例では経過観察中に腫瘤が徐々に拡大する傾向が認められたため、初診より3カ月後と10カ月後に、また第3例については初診から10日後に、それぞれ腫瘤を外科的に完全に切除した。症例1は術後18カ月、症例3は22カ月を経過した時点で、再発および転移の兆候は認められておらず、良好に推移している。症例2については切除後の来院がなく経過は不明である。切除した腫瘤を病理組織学的に検索した結果、3例ともに脊索腫と診断された。
  • 塚根 美穂, 塚根 悦子
    動物臨床医学
    2015年 24 巻 1 号 23-26
    発行日: 2015/03/20
    公開日: 2016/03/24
    ジャーナル フリー
    健康診断目的で来院した
    フェレット
    ,雄(去勢済),推定9歳齢において持続的な高血糖と尿糖が認められ,糖尿病と診断した。飼い主の治療同意が得られず経過観察としていたが,途中,副腎疾患の併発が疑われたため,酢酸リュープロレリンを投与した。投与後,尿中ケトン体陽性となり糖尿病症状が悪化したため,入院下にてインスリン療法を開始した。その後,約6カ月間インスリン投与のみの継続で状態は落ち着いていたが,細菌性膀胱炎と前立腺膿瘍による尿道閉塞を発症し,外科的処置を行った。現在,インスリンと酢酸リュープロレリンを継続投与しながら経過観察中である。
  • 三輪 恭嗣, 保阪 盛次, 佐々木 伸雄
    日本獣医師会雑誌
    2009年 62 巻 12 号 947-951
    発行日: 2009/12/20
    公開日: 2016/09/03
    ジャーナル フリー
    2006年11月から2008年4月の間に動物病院に来院した
    フェレット
    の疾病発生状況を調査した.その結果,198頭の
    フェレット
    に261疾患が確認された.疾患としては内分泌疾患(34.9%),消化器疾患(17.6%),皮膚疾患(10.3%)などの発生率が高く,泌尿器系,血液・リンパ系疾患がそれに続いた.疾患別では副腎疾患(24.5%),インスリノーマ(10.0%),下痢(6.5%)などの発生率が高く,耳ダニ,腎疾患がそれに続いた.また,腫瘍性疾患の発生率が高い傾向にあった.各疾患の発生年齢には差がみられ,内分泌疾患は中~高齢で,耳ダニは1歳未満の若齢時に,下痢は1歳未満と中~高齢にかけて発生率の増加がみられた.
  • 金井 浩雄, 金井 裕子
    動物臨床医学
    2005年 14 巻 2 号 69-73
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/11/09
    ジャーナル フリー
    2カ月前より左右対称性の脱毛や前立腺嚢胞など副腎皮質機能亢進症を疑わせる症状を呈していた
    フェレット
    が,突然の元気消失と多飲多尿のため来院した。精査したところ,高血糖と尿糖および尿中ケトン体がみられた。糖尿病性ケトアシドーシスと診断し,インスリンの治療を行ったが,尿中ケトン体は消失したものの血糖値のコントロールは困難であった。副腎疾患の関与を疑い,試験的開腹を行ったところ,左右副腎の形状異常が認められたため,左副腎の全摘出と右副腎の部分切除を実施した。その結果,術後数日でインスリンの投与が不要になり,その後糖尿病の再発はみられなかった。病理組織検査では右副腎が副腎腺腫,左副腎が過形成と診断された。
    フェレット
    において,副腎皮質機能亢進症が糖尿病を引き起こす可能性が示唆された。
  • *田坂 知也, 新田 英子, 柴崎 久美子, 葛西 智恵子, 山田 博, 藤原 明
    日本トキシコロジー学会学術年会
    2007年 34 巻 P-87
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/06/23
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】薬物を開発する上で,心血管系に対する安全性薬理学的評価が必要である.創薬早期では化合物量が限られることから,化合物の心血管系に対する作用をin vivoで評価あるいはスクリーニングする場合は,特に小型の動物を使用することが望まれる.
    フェレット
    は非げっ歯類で比較的小型(体重 1~2 kg)の動物であり,in vitroにおいてその心筋細胞に遅延整流Kチャネルが存在することは知られている.しかしながら,QT間隔をはじめとする心電図パラメータに及ぼす薬物の影響を
    フェレット
    で評価した報告は少ない.今回,
    フェレット
    のテレメトリーシステムによる心血管系評価が創薬早期のスクリーニング系となり得るかどうかを明らかにする目的で,いくつかの薬物(陽性化合物)を用いて心血管系に及ぼす影響を検討した. 【方法】予めテレメトリー送信器を埋め込んだ
    フェレット
    (雄,各群3~4例)を使用し,テレメトリーシステムにおいて無麻酔・無拘束下に心電図,心拍数および血圧を測定した.hERGチャネル遮断薬E-4031(0.1, 0.3, 1 mg/kg)Naチャネル遮断薬 flecainide(3, 10 mg/kg)および Caチャネル遮断薬 diltiazen(3, 10 mg/kg)を一夜絶食下に増加用量により単回経口投与した. 【結果および考察】
    フェレット
    において,E-4031 は用量依存的にQT間隔ならびにQTc(FridericiaおよびMatsunaga)を延長した.
    フェレット
    における延長作用はイヌにおいて報告されている強さと概ね同様であった.Flecainide はQRS幅を延長したが,血圧および心拍数に顕著な影響を及ぼさなかった.心臓に対して比較的選択性が高いCa遮断薬である diltiazem はPR間隔を延長するとともに, 心拍数減少傾向と血圧低下を示した.以上のように,
    フェレット
    においてhERG,NaおよびCaチャネル遮断薬の作用を適正に評価でき,創薬早期の心血管系に対する評価系として有用であると考えられた.
  • (1) Ferretの人工感染試験
    石野 英
    日本獣医師会雑誌
    1955年 8 巻 3 号 118-120
    発行日: 1955/03/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    ヂステンパー研究の初めに当って, まず
    フェレット
    の感染実験を追試し, おおむねLAIDROWの成績を確認し得た. 接種材料としてヂステンパーの脾臓乳剤がもっとも成績がよく,
    フェレット
    の病状はすべてカタル性変化であって, 運動領皮質の症候は見られなかった.
  • 坂本 雄二, 奥村 直毅, 小泉 範子, 山崎 健太, 北野 絢嗣, 沼田 諒平, 駒田 孝文, 星 信彦
    比較眼科研究
    2012年 31 巻 3-11
    発行日: 2012/12/27
    公開日: 2013/07/31
    ジャーナル フリー
    角膜内皮は角膜の透明性を維持するために重要な役割を果たしている。我々は、角膜内皮研究のための新たな実験動物モデルを開発することを目的とし、
    フェレット
    の角膜内皮の形態学的特徴を調べ、実験動物として用いることができるか否かを評価した。さらに、
    フェレット
    角膜を組織学的に解析し、ウサギおよびカニクイザルの角膜と比較した。
    フェレット
    角膜組織のフラットマウント標本を用いた免疫組織学的検討の結果、
    フェレット
    の角膜内皮細胞は角膜内皮機能に関連するマーカーであるZO-1、N-カドヘリンおよびNa+/K+-ATPアーゼを発現していることが確認された。また、
    フェレット
    角膜において、臨床的に重要な角膜内皮細胞のパラメーターである角膜内皮密度、六角形細胞率および変動係数を、臨床診療で用いられている分析ソフトウェアを用いて解析することができた。
    フェレット
    角膜内皮細胞の初代培養も可能であり、初代培養された角膜内皮細胞は生体内の角膜内皮細胞にきわめて類似した六角形細胞からなる単層構造を示し、機能関連マーカーであるZO-1およびNa+/K+-ATPアーゼを発現していた。
    これらの結果より、
    フェレット
    は眼科領域、特に角膜内皮研究における有用な実験動物となる可能性が示唆された。
  • 宮本 忠, 嶋田 恵理子, 木村 唯, 角本 舞, 宮本 明奈, 鳩谷 晋吾
    動物臨床医学
    2016年 23 巻 2 号 76-78
    発行日: 2016/06/20
    公開日: 2016/02/06
    ジャーナル フリー
    メチシリン耐性(MR)Staphylococcus intermedius group (SIG)の世界的な急増が犬と猫で問題になっているが,これまで
    フェレット
    におけるMRSIGの分離報告例はない。今回,4歳齢,去勢雄の
    フェレット
    が排尿回数の増加と血尿を主訴に来院し,尿からMRSIGが分離された。このMRSIGはクラブラン酸・アモキシシリン,セファレキシン,セフジニル,エリスロマイシン,クリンダマイシン,ゲンタマイシン,オフロキサシン,ホスホマイシンに耐性で,ドキシサイクリンとクロラムフェニコールに感受性であった。本症例はエンロフロキサシンの投与では治癒させることができなかったが,ドキシサイクリンの投与にて完治させることができた。
    フェレット
    においても薬剤耐性菌の存在に留意する必要があると考えられる。
  • 岡村 健作, 樋口 悦子
    動物臨床医学
    2016年 25 巻 1 号 16-20
    発行日: 2016/03/25
    公開日: 2017/03/25
    ジャーナル フリー

    胃腸運動鬱滞による急性胃拡張に罹患したウサギは,激しい疼痛とショック症状に陥り,治療を施すも斃死に至るケースがある。致死的リスクを判断することは困難で,来院時に容易にこれを判断できるようになることは非常に有益となる。今回,致死的リスクを高感度に検査できる方法を検討するため,本疾患に罹患したウサギ28羽(回復群23羽,死亡群3羽,救命群2羽)と健常ウサギ33羽に関して研究を行った。来院時のX線画像において死亡群の大動脈径は回復群に比べて有意に縮小していた。健常群の検討から,大動脈径は体重と中等度の相関があることが示唆された。救命群では縮小していた大動脈径が治療後に体重相当にまで回復したことから,X線大動脈径測定が最も信頼性の高いリスク評価検査である事が示唆された。この病態は,ショックによる低血圧に続く,大動脈圧受容器の反射による動脈の収縮が関連している可能性があると考えられた。

  • 小沼 守, 近藤 広孝, 小野 貞治, 渋谷 久, 佐藤 常男
    動物臨床医学
    2009年 18 巻 2 号 47-52
    発行日: 2009/07/20
    公開日: 2010/07/23
    ジャーナル フリー
    リンパ腫と診断された12例の
    フェレット
    Mustela putorius furo)と,臨床的に健康と思われる10例とを比較し,血液検査所見について回顧的調査を実施した。結果,貧血は66.7%(8/12)に認められ,多中心型に多いことが示唆された。血小板減少症は72.7%(8/11)であり,発生部位では縦隔型に多いことが示唆された。 白血球増加症は41.7%(5/12)で,リンパ球増加症が33.3%(4/12)であった。したがって,
    フェレット
    のリンパ腫では,貧血と血小板減少症の発現が多いことが示唆された。
  • 桑原 正貴
    動物の循環器
    2000年 33 巻 2 号 53-54
    発行日: 2000年
    公開日: 2005/10/27
    ジャーナル フリー
  • 大橋 英二, 角田 浩之, 松本 高太郎
    日本獣医師会雑誌
    2012年 65 巻 6 号 449-451
    発行日: 2012/06/20
    公開日: 2017/05/26
    ジャーナル フリー
    3歳の避妊手術済雌
    フェレット
    が採食困難を主訴に来院した.右上顎第2及び第3前臼歯周囲に重度歯周炎が認められたため,歯周ポケット深部より検体採材後,歯石除去及び抜歯を行った.人の一般的な歯周病原性細菌8菌種を標的としたPolymerase chain reactionを行った結果,Porphyromonas gingivalis及びTannerella forsythiaが陽性を示し,ダイレクトシークエンス法によりそれぞれ364bp及び510bpの配列が得られた.これら配列はそれぞれ,P. gulae及びT. forsythiaの16S rRNA遺伝子と100%及び99.8%の類似性を示した.
    フェレット
    の歯周ポケットから人,犬及び猫と同様の嫌気性菌が分子生物学的に初めて検出された.
  • 後藤 仁, /, HAGEN Karl W.
    日本獸醫學雜誌(The Japanese Journal of Veterinary Science)
    1968年 30 巻 5 号 257-263_1
    発行日: 1968/10/20
    公開日: 2008/02/13
    ジャーナル フリー
    PseudorabicsvirusはHcrpcsGroupに属し,そのウイルス学的性状は,Hcrpcsvirusと同様に,詳細に検討されている.そしてまた,各種動物におけるPseudorabicsの自然発生例や実験的感染試験も,多くの研究者によって報告されている.しかし,ミンクや
    フェレット
    における本症の;試験研究に関する報告は,国内はもとより,国外においてもはなはだ少ない.最近われわれは,チェコスロバキアで牛用のワクチン・ウイルスとして報告された弱毒Buk株を入手する機会を得た.そこで,この株と,米国で広く本症の研究に供されているShope株とを使用し, ミンクや
    フェレット
    および本症に対してもっとも感受性が高い動物とされている家兄について,感染試験を行なった.木報では,それら感染動物の臨床的観察について記述した.ミンク,
    フェレット
    および家兎の総計70匹が,Shope株またはBuk株の種々のウイルス量を皮下接種された.それら動物で観察されたおもな臨,床症状は,羊・豚・牛にみられると同様に,痛痒症(いわゆる"Mcdi[ch")にともなう接種部位の掻傷,口からの流血,神経症状として四肢または全身の痙畢である.また重篤なものでは,死の直前に反弓緊張がみられた.これらの症状は,
    フェレット
    では一般に軽く,ミンクでは,家兎と同様に,重度のものが多かった.感染動物の潜伏期は,2日から8田こわたっていた.症状の持続期間は短く,1日から3日で全例斃死した.この潜伏期間,およびウイルス接種から死までの期間と,接種ウイルス量との間には,逆相関がみられた吸入感染をうけた
    フェレット
    では,痛痒症による掻傷はみられず,多くのもので,鼻孔からの出血がみられた.これら感染動物の体温は,急激な上昇よりも,むしろ下降を示し,とくに死の前日にその傾向が著しかった.なお,これらの感染動物でみられた臨床症状,潜伏期間および症状持続期間においては,弱毒Buk株とShopc株との間に,著明な差は認められなかった.
  • *伊藤 昭人, 勝 尚子, 黄瀬 貴, 山本 真史, 長尾 友子, 木村 恵人
    日本毒性学会学術年会
    2022年 49.1 巻 P-216
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/08/25
    会議録・要旨集 フリー

    【目的】近年、コロナウィルス感染拡大の影響によってサル及びイヌの供給に問題が生じている。今回、我々は安全性薬理試験の一環として、

    フェレット
    を用いた心血管系の評価が可能であるか検討した。なお、試験は陽性対照薬としてモキシフロキサシンを用いて、 [Best Practice Considerations for In Vivo Studies]のQ&Aに沿って実施した。

    【結果】

    フェレット
    心電図において、QT及びRR間隔は強い正の相関を示した(r=0.930)。心拍数を300bpmに仮定した各種QT補正式に当てはめると、Bazettの補正式では過補正(傾き:-0.092)となり、Fridericiaの補正式は概ね良好であった(傾き:-0.019)。さらに個体別補正式では、傾きは0.001に補正された。血中濃度と⊿⊿QTciにも正の相関(r=0.735)が認められ、モキシフロキサシンのQT延長作用が確認された。

    【考察】

    フェレット
    は1.5kg前後の大きさで、ヒトへ馴れやすく、ペットとして一般家庭でも飼育されている。一方でインフルエンザやCOVID-19ワクチンの開発に使用されるなど、ヒトとの交差性も高く有用な実験動物である。今回、
    フェレット
    を用いてテレメトリ法によるQT延長作用を‘Best Practice Considerations for In Vivo Studies’のQ&Aに沿って評価できたことは、動物種の選択肢を広げ、また被験物質の節約にも繋がる有意義な結果であった。

  • 大橋 英二, 合山 尚志, 古林 与志安
    日本獣医師会雑誌
    2013年 66 巻 4 号 253-256
    発行日: 2013/04/20
    公開日: 2013/07/06
    ジャーナル フリー
    4歳,避妊手術済雌の
    フェレット
    が3日間の食欲低下を主訴に来院し,身体検査及びX線像により左腎領域に巨大な腫瘤を認めたため開腹手術を行った.周囲組織と重度癒着した腫瘤が腹腔内を占拠し,左腎が腫瘤内に埋没していたため,左腎の合併切除により腫瘤を摘出した.術中に左側副腎は見られなかった.病理組織学的に,表皮・皮膚付属器様組織,骨・軟骨様組織,神経様組織,腸上皮様組織及び眼杯様構造など成熟した多彩な組織が混在し,奇形腫と診断した.腫瘍組織内に副腎組織は認められなかった.本腫瘍の発生母地は明確にできなかった.術中に左側副腎を確認できなかったことから,左側副腎由来であったと推測された.
  • 小沼 守, 近藤 広孝, 小野 貞治, 上木 万里子, 渋谷 久, 佐藤 常男
    日本獣医師会雑誌
    2008年 61 巻 4 号 303-305
    発行日: 2008/04/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    フェレット
    (Mustela putorius furo) における皮膚血管肉腫の発生率は低く, 他臓器同様に報告はあるが, 詳細は明らかでない. 本症例では, 左後肢の中足部背面皮膚に難治性潰瘍が発生し, 悪化傾向を示し断脚が行われた. 病変部の病理組織学的検査により, 血管内皮細胞様の多形性を示す細胞の腫瘍性増殖が認められ, 抗第VIII因子関連抗原抗体を用いた免疫組織化学的染色においても陽性を呈し, 血管肉腫と診断された. 本症例は, 再発や遠隔転移もなく術後6カ月経過した現在も経過は良好である.
    フェレット
    の皮膚血管肉腫における詳細な臨床経過, 免疫染色による確定診断の有用性, 断脚後の予後は良好である可能性を示唆した始めての報告である.
  • 中俣 由紀子, 筏圭 太朗, 武田 英嗣, 武石 勝, 石川 信幸, 田上 雅之, 石橋 晃
    ペット栄養学会誌
    2001年 4 巻 Supplement 号 27-28
    発行日: 2001/05/24
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
    近年,ペットとして人気が高い
    フェレット
    の栄養要求量は未だ明らかにされていない。そこで,本研究では
    フェレット
    の栄養学的な特性を調べるために,1)嗜好性の高い蛋白源の検討,2)嗜好性の高い粗蛋白質含量の検討,3)嗜好性の高かった粗蛋白質含量の飼料における見かけの消化率の測定を行った。その結果,1)ミートミール,チキンミール,魚粉,大豆粕を蛋白源とした飼料のうち,ミートミールが最も好まれた。2)ミートミールを主蛋白源として粗蛋白質を5段階に設定した飼料のうち,粗蛋白質30%の飼料が最も好まれた。3)その飼料の,粗蛋白質,粗脂肪,可溶性無窒素物の見かけの消化率は,ネコ・イヌと同等かそれ以上で高かった。アミノ酸の消化率は,粗蛋白質と同様に高かった。
  • 小沼 守, 小野 貞治, 石田 智子, 渋谷 久, 佐藤 常男
    獣医麻酔外科学雑誌
    2009年 40 巻 4 号 85-88
    発行日: 2009年
    公開日: 2010/08/07
    ジャーナル フリー
    フェレット
    111症例における麻酔関連偶発死亡例をAmerican Society of Anesthesiologists Physical Status (ASA-PS)で分類し、調査したところ、24時間以内の麻酔関連偶発死亡率は、2.7%(ASA III、2例;ASA IV、1例)であり、その死亡例はすべて4歳以上の症例で、手術前後に発現した麻酔合併症の心停止により死亡した。よって4歳以上、ASA III以上は、麻酔の危険度が有意に高くなる条件になることが考えられた。
  • 後藤 仁, /, GORHAM John R.
    日本獸醫學雜誌(The Japanese Journal of Veterinary Science)
    1971年 33 巻 3 号 145-153
    発行日: 1971/06/25
    公開日: 2008/02/13
    ジャーナル フリー
    ミンク,
    フェレット
    ,ウサギおよびマウスにPscudorabicsvirusのShope株 (強毒株)とBuk株(弱毒株)を実験的に接種し,これら動物における両株の増殖性ならびに病原性を定量的に検討した.使用した動物の両殊に対する感受性は,動物の種類とウイルスの接種ルートとによって異なる.すなわち,ミンクとウサギはBuk株に対するよりも,Shope株に対して著明な感受性を有した.これに反し,
    フェレット
    と捕乳マウスは,Shope株に対するよりも,Buk株に対して高い感受性を示した.マウスの感受性は,年令による影響が認められ,日令が進むにつれて低下した.また補乳マウスの感受性は,ウイルスの接種ルートによって異なり,脳内接種で最も高く,次には皮下接種,腹腔内接種と続き,径目投与の場合に著しく低下した.この接種ルートによる感受性の差は,ミンクと
    フェレット
    においても同様に観察された.接種マウスにおけるウイルスの増殖性は,脳内でもっともよく,肺においてもある程度に認められたが,血液,牌,および肝では著しく弱かった.また接種動物におけるウイルスの体内分布をみると,ミンク,
    フェレット
    およびウサギにおいては,肺と脊髄に比較的多量のウイルスが存在し,さらにウサギでは牌と脳からもウイルスが検出された.検出ウイルス量は,Buk株よりも,Shope株を接種した動物組織において,多いことがしばしばであった.以上の実験成続上り,これら動物に対するPscudorabiesvirusの病原性ならびに体内伝播について,若干の考察を加えた.
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