テレビや映画に代表される動画像信号に含まれる情報量は膨大であり,これを現実に利用可能な蓄積系メディアや伝送路を用いて効率よく記録したり伝送するためには,情報量の圧縮,すなわち動画像符号化技術の利用が不可欠である.本稿では,蓄積系メディアでの利用を念頭に置いて,動画像符号化のための基本的な考え方について解説する.また,発生情報箪の時間変動に対する制御や蓄積系メディアで多用される特殊再生への対応についても述べる.最後に,動画像符号化の国際標準化や実利用の動向についても簡単に紹介する.
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