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クエリ検索: "プラジカンテル"
248件中 1-20の結果を表示しています
  • Camilo Romero Núñez, Paulina Noyola Rodríguez, Lucia Hernández Carreón, Armando Pérez Hernández, Mariana Arango Peña, Ariadna Flores Ortega
    獣医臨床皮膚科
    2024年 30 巻 1 号 3-7
    発行日: 2024年
    公開日: 2024/03/29
    ジャーナル フリー

    Linognathus setosus(L. setosus)は皮膚症状を引き起こすイヌジラミである。現在,腸内寄生虫および外部寄生虫駆除用の経皮合剤がある(イミダクロプリド/モキシデクチン/

    プラジカンテル
    )。しかし,シラミに対する適応は行われていない。本研究の目的は,イミダクロプリド/モキシデクチン/
    プラジカンテル
    の有効性を評価することである。使用したのはメス3頭,オス2頭の犬5頭で,犬種はボクサー,ピットブル,シュナウザー,雑種である。1日目,7日目,28日目に皮膚学的検査と毛包顕微鏡検査,および糞便の顕微鏡検査(直接および沈降法)を行った。肩,首,背中,頭のシラミの若虫と成虫を初見で数え,光学顕微鏡で確認した。皮膚病変は分類により評価した:0:健康な皮膚,1:軽度,2:中等度,3:重度。そう痒症はvisual analog scale(PVAS)で評価した。評価1日目,すべての動物にイミダクロプリド(10–35 mg/kg),モキシデクチン(2.5 mg/kg),
    プラジカンテル
    (25–50 mg/kg)を投与した。L. setosusは5頭,Dipylidium caninumは4頭陽性であった。1日目に病変レベル3,そう痒度8を示した。評価7日目にはL. setosusおよびDipylidium caninumは陰性であり,病変は4頭で1,1頭で2であった。評価28日目まで,L. setosusおよびDipylidium caninumはすべて陰性であった。イミダクロプリド/モキシデクチン/
    プラジカンテル
    の経皮適用は,L. setosusとDipylidiumの防除に有効で,副作用は見られなかった。

  • 久保 公利, 松田 宗一郎, 間部 克裕, 加藤 元嗣, 迫 康仁
    道南医学会ジャーナル
    2019年 2 巻 1 号 44-46
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/06/03
    ジャーナル フリー
    【症例1】21歳,男性【主訴】虫体の排泄【現病歴】2018年6月末に排便時に紐状の虫体が排泄され,途中で断裂した。断端が肛門内に自然寛納されたために近医を受診した。便虫卵検査で広節裂頭条虫卵と診断され、駆虫目的に当院を紹介受診した。【既往歴】なし【職業歴】調理師【経過】問診により調理中の味見に伴うマス生食が原因と考えられた。入院翌日に
    プラジカンテル
    20mg/kgを投与し、3時間後にマグコロールPを投与した。虫体が排泄され、種の同定目的に旭川医科大学寄生虫学講座に発送した。Multiplex-PCR検査で日本海裂頭条虫症と同定された。【症例2】44歳,男性【主訴】虫体の排泄【現病歴】2018年7月末に排便時に紐状の虫体が排泄され,途中で断裂した。その後も2度排泄があり近医を受診し、駆虫目的に当院を紹介受診した。【既往歴】高血圧【職業歴】調理師【経過】問診によりマス生食が原因と考えられた。入院翌日に
    プラジカンテル
    20mg/kgを投与し、3時間後にマグコロールPを投与した。虫体が排泄され、種の同定目的に旭川医科大学寄生虫学講座に発送した。頭節が確認され、Multiplex-PCR検査で日本海裂頭条虫症と同定された。【結語】
    プラジカンテル
    で駆虫しえた日本海裂頭条虫症の2例を経験したので報告する。
  • 斎藤 哲郎, 池田 文雄, 山口 裕之, 吉田 邦恵, 頓宮 廉正
    日本獣医師会雑誌
    2000年 53 巻 5 号 315-316
    発行日: 2000/05/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    飼い猫に糞便検査を実施したところ, 吸虫卵を検出した.
    プラジカンテル
    (praziquantel) 30mg/kgの皮下注射を行い駆虫を試みたところ, 吸虫の成虫が排泄された. この吸虫は形態学的検査の結果Spelotrema capellaeと同定された.
  • 迫 和博
    薬剤学
    2019年 79 巻 2 号 75-79
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/03/01
    ジャーナル フリー
  • 迫 和博
    薬剤学
    2017年 77 巻 1 号 7-10
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/01/01
    ジャーナル フリー
  • 倉富 忍, 中坪 成太, 澤本 良子, 藤井 亜希子, 日高 大, 三角 幸広, 腰塚 広昌, 冨満 信二, 林 明宏, 肥山 淳一郎
    気管支学
    2010年 32 巻 2 号 191-194
    発行日: 2010/03/25
    公開日: 2016/10/29
    ジャーナル フリー
    症例.68歳,女性.主訴は咳嗽,血痰.3ヵ月前から咳嗽および血痰があり近医を受診.胸部X線上の左中肺野結節影を指摘され,精査目的に当院を紹介された.身体所見に異常はなく胸部CTで左肺下葉S^6に結節影を認めた.肺結核や肺癌などが疑われたが喀痰および血液検査では明らかな異常所見はなく,確定診断のため気管支鏡検査を実施した.病変部の粘膜は浮腫状で左B^6入口部は狭窄していた.左B^6からの擦過標本に肺吸虫虫卵を検出,血清ウエステルマン肺吸虫抗体価の高値を認め診断に至った.
    プラジカンテル
    を投与し,症状は消失,画像上の異常陰影も退縮,抗体価の低下を確認した.本症例は加熱調理された川カニの食歴を有していた.結論.同症は稀な疾患であるが特異的な所見に乏しく,鑑別に苦慮する場合は気管支鏡および血清学的検査を積極的に行うべきである.
  • 町田 健太, 山田 貴教, 志村 恵理, 梅村 昌宏, 尾上 峻也, 金子 雅直, 間渕 裕行, 高橋 百合美, 笹田 雄三, 齋田 康彦
    日本消化器病学会雑誌
    2018年 115 巻 12 号 1094-1100
    発行日: 2018/12/10
    公開日: 2018/12/10
    ジャーナル フリー

    37歳女性,思春期まで中国湖北省に,34歳時より日本に在住している.健診にて肝機能異常を指摘され,紹介受診.腹部超音波検査では尾状葉の腫大,門脈の数珠状変化を,腹部造影CTでは肝表に線状の石灰化,門脈側副血行路を認めた.問診により中国の日本住血吸虫症流行地の出身であり,父に住血吸虫症の治療歴があることが判明.日本住血吸虫血清抗体価は高値を示した.

    プラジカンテル
    の投与後,血清抗体価の低下を認めた.

  • 小沢 由理, 鈴木 恒雄, 大谷 直史, 豊田 恵美子, 吉川 正洋
    医療
    1992年 46 巻 8 号 634-638
    発行日: 1992/08/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    胸膜炎, 肺の浸潤影, 皮下腫瘤, 心膜炎など多彩な症状を呈した宮崎肺吸虫症の一例を経験した. 症例は26歳の女性で咳漱, 発熱, 左胸部痛を主訴に入院した. 経過中皮下腫瘤が出現し血清学的に宮崎肺吸虫症と診断され
    プラジカンテル
    投与により自, 他覚所見とも改善したが, 4日目に心嚢液貯留をみとめた. 肺吸虫症の心膜炎と考えられるが諸家の報告では頻度は約2%でさらには皮下腫瘤, 胸膜炎, 肺内病変との合併は稀であった. また肺吸虫症の皮下寄生9例について検討した.
  • 清井 起鵬, 前川 嘉洋, 國武 裕子, 田中 敬子
    西日本皮膚科
    2000年 62 巻 2 号 214-217
    発行日: 2000/04/01
    公開日: 2010/09/02
    ジャーナル 認証あり
    28歳の中国人の女性。生食を好み,中国·日本において蛇·蛙·スッポン·蟹·魚等をよく生で食していた。1998年1月頃より右下腹部に痛みを伴う皮下腫瘤が出現,同年4月7日当院外科にて黒色虫体を摘出した。その後クエン酸ジエチルカルバマジン(商品名スパトニン®)を投与するも軽快せず,4月10日当科紹介となった。臨床症状·臨床経過·血清反応より顎口虫症と診断され,肺吸虫症も合併していることが判明し,6月17日より
    プラジカンテル
    (商品名ビルトリシド®)の投与により症状は軽快した。
  • 森 美雅, 小林 達也, 木田 義久
    脳神経外科ジャーナル
    2003年 12 巻 3 号 191-195
    発行日: 2003/03/20
    公開日: 2017/06/02
    ジャーナル フリー
    右手から始まる痙攣で発症した脳有鉤〓虫症の22歳女性例を報告する.CTでは左大脳運動野に,中心に高吸収の点を伴うリング状造影域が認められた.MRIでも,リング状造影域として認められた.functional MRIや術中の体性感覚誘発電位でも病変が運動野に存在し,術中エコーでもそれが明瞭に描出された.小さい大脳皮質切開により,死滅した虫体を含む丸い表面平滑の〓胞が容易に摘出された.摘出標本は脳有鉤〓虫症として特徴的なものだった.頭部手術後に他臓器感染のスクリーニングを行ったが,四肢のX線撮影,腹部CT,血清検査を含め異常がみられなかった.摘出術後1カ月後のMRIで,造影病変はまったく消失していた.当症例では,虫体の死滅による〓胞の変化で炎症が起こり,患者にてんかん発作を引き起こして発症したと考えられた.
  • 平井 三鈴, 小林 修, 横須賀 路子, 三好 由里子, 橋本 周太郎, 小島 拓人, 宮本 彰俊, 林 康博, 太田 一樹, 黒田 博之, 渡辺 純夫
    Progress of Digestive Endoscopy
    2014年 84 巻 1 号 128-129
    発行日: 2014/06/14
    公開日: 2014/06/21
    ジャーナル フリー
    A 40-year-old man presented to our hospital with the complaint of long white string-like discharges from the anal. No significant abnormality was noted on physical examination. He had history of diabetes mellitus, thus, the laboratory tests revealed a markedly increased HbA1c level (13.3%) . The serum IgE level was slightly increased (645 IU/ml) . Other laboratory values were within normal range. He gave a history of eating raw Oncorhynchus masou 2 months earlier, and had been diagnosed as having Diphyllobothrium nihonkaiense by evaluation of the expelled proglottids. Therefore, vermifuge treatment with gastrografin was started, however, we could not identify the tape worm and no proglottids were excreted. Therefore, the patient was kept under observation, and 16 months later, he presented again with the same complaint. We performed capsule endoscopy to confirm whether the scolices could be found in the bowel ; this examination revealed scolices of Diphyllobothrium nihonkaiense attached to the jejunal wall, as well as numerous freely floating proglottids in the small intestine. Praziquantel (20 mg/kg) was administered, followed by administration of a cathartic 2 hours later, and the worm was expelled successfully. It was considered that capsule endoscopy was very useful for the diagnosis of the parasites in this case.
  • 稀用薬の入手緩和を求めて
    田辺 清勝, 尾辻 義人, 中林 敏夫, 大友 弘士, 田中 寛
    Japanese Journal of Tropical Medicine and Hygiene
    1989年 17 巻 3 号 229-236
    発行日: 1989/09/15
    公開日: 2011/05/20
    ジャーナル フリー
    昭和55 (1980) 年に発足した厚生省「輸入熱帯病の治療薬に関する研究」班では, 寄生虫病の治療に稀用される薬剤の入手緩和を計ることを検討してきた。わが国の薬事で承認されていない寄生虫薬で, 海外においては一部で既に使用されている16種の薬剤, すなわちファンシダール, クロロキン, プリマキン, キニーネ (注射液), ファンシメフの抗マラリア薬とそれ以外のミンテゾール, メベンダゾール,
    プラジカンテル
    , ペンダミジン (注射液), アテブリン, デヒドロエメチン (注射液), ペントスタム (注射液), スラミン, スチィボフェン, ランピット, ピリメタミンを選定して輸入し, 治験用に供給して臨床試験を実施してきた。昭和56 (1981) から62 (1987) 年までの7年間に, 920症例 (マラリア患者では2種以上の治験薬が投与されても1症例として集計した) に薬剤を配布してきた。症例の内訳は201例 (22%) がマラリア患者で, マラリア以外の投薬症例数はメベンダゾールが210例,
    プラジカンテル
    163例, アテブリン125例, ミンテゾール120例, ペンタミジン67例, デヒドロエメチン28例, ペントスタム5例, スラミン1例である。このうち治療カードの回収できた症例について, 有効性と副作用を検討して概略をまとめた。なお, 今日ではファンシダール, ミンテゾール, メベンダゾール,
    プラジカンテル
    , ペンタニジンの承認が済んでいる。
  • 今井 純生, 吉田 和浩, 中田 尚志, 岡田 春夫, 小場 弘之, 鈴木 明, 荒木 国興, 大島 信一
    日本内科学会雑誌
    1987年 76 巻 12 号 1881-1882
    発行日: 1987/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    症例は45才,女性.サワガニを生食した3カ月後,咳漱,喀痰,右胸部痛,全身倦怠感出現し,某医受診.右側胸水,末梢血,胸水中の好酸球増加を指摘され,副腎皮質ホルモン薬の投与を受けていた.その後,血痰,胸部X線写真上結節状陰影が出現したため,当科転院.糞便,喀痰中に虫卵を証明し,血清学的に宮崎肺吸虫症と診断した.以上,宮崎肺吸虫症としては極めてまれな病像を呈した1例について報告する.
  • 狩集 弘太, 中村 好宏, 吉川 弘太, 花岡 伸治, 田畑 和宏, 坂田 隆造
    日本呼吸器外科学会雑誌
    2008年 22 巻 6 号 910-913
    発行日: 2008/09/15
    公開日: 2009/02/02
    ジャーナル フリー
    ウエステルマン肺吸虫症による気胸の1例を経験したので報告する.症例は76歳,男性.気胸の診断にて前医で胸腔ドレナージ施行され一旦は治癒したが,再発したため当科紹介となった.末梢血好酸球比率の上昇,好酸球性胸水を認め肺吸虫症を疑ったが,混濁した胸水と肺瘻の持続を認めたため胸腔鏡下手術を施行した.明らかな肺瘻部は不明であったが,膿苔の付着した肺を部分切除し気胸は改善した.術後,血清学的診断にて肺吸虫症と診断し,
    プラジカンテル
    の内服治療を行った.術後約8ヵ月を経過し再発を認めていない.
  • 元山 貞子, 鈴木 敏和, 祖父江 文男, 岡田 孝之, 飯塚 昭男, 米田 正弘, 島田 惇, 柴垣 友久, 奥野 元保, 菱田 仁
    日本内科学会雑誌
    1996年 85 巻 7 号 1145-1146
    発行日: 1996/07/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    4例はいずれも猪肉摂食1カ月半から6カ月後に胸痛,咳嗽を主訴に来院した.ウエステルマン肺吸虫症と診断し,
    プラジカンテル
    内服により改善を認めた.胸部X線写真にて胸水,気胸および浸潤影を認めた1例は,好酸球性肺炎を疑い副腎皮質ステロイド薬投与したところ,胸水および浸潤影の消失,自覚症状の改善が得られた.肺吸虫症は,グルメブームの昨今,注意すべき疾患と考えられた.
  • 飯干 宏俊, 迎 寛, 佐野 ありさ, 平塚 雄聡, 松本 亮, 谷口 治子, 芦谷 淳一, 増本 英男, 松倉 茂
    気管支学
    2000年 22 巻 4 号 300-304
    発行日: 2000/05/25
    公開日: 2016/10/15
    ジャーナル フリー
    症例は37歳, 男性。1991年頃より右肺の肺炎を繰り返していた。1995年8月初旬に黄色痰と37℃台の発熱が出現し, 胸部X線写真で右中, 下肺野の浸潤影と右肺門部腫瘤陰影を認めた。当科入院後施行した気管支鏡検査では右B^5aとB^6入口部の狭窄を認めた。気管支肺胞洗浄検査では悪性細胞を認めず, 好酸球が69%と上昇していた。猪摂取歴があるため肺吸虫症を疑った。Dot-ELISA法による血清抗体価測定とOuchterlony二重拡散法を施行したところ, ウエテルマン肺吸虫のみが陽性であり, ウエテルマン肺吸虫症と診断した。虫卵は発見できなかったが,
    プラジカンテル
    4700mg/dayを3日間内服投与した。8ヵ月後の胸部CTでは, 炎症後の気管支拡張所見を残すのみであった。また, 画像上, 右B^5aとB^6入口部は前回より開大していた。ウエテルマン肺吸虫の虫嚢結節による気管支壁外圧排により閉塞性肺炎を繰り返していた可能性が考えられた。
  • 松岡 裕之, 頓宮 廉正, 安治 敏樹, 石井 明, 中西 紀男, 仲田 浩之, 岸本 信康, 中塚 尊久, 金 仁洙, 折田 薫三, 飯島 崇史, 小見山 宏
    岡山医学会雑誌
    1987年 99 巻 11-12 号 1491-1502
    発行日: 1987/12/30
    公開日: 2009/03/30
    ジャーナル フリー
    We have examined seven cases of fascioliasis in and around Okayama prefecture. Five cases were from Okayama prefecture, one case was from Hiroshima prefecture and the other one was from Hyogo prefecture. There were many cattle pastured for milk or beef in the place from where the patients came. The main symptoms were epigastralgia, right hypochondralgia and fever. We suspected fascioliasis by eosinophilia and space occupied lesions in the liver which were demonstrated by abdominal computed tomography or ultrasonography. Three cases were confirmed of the diagnosis by detection of the eggs in the feces or in the duodenal contents. Three other cases were diagnosed by skin test and sero-immunological techniques such as the Ouchterlony method and immunoelectrophoresis. One case was ectopic fascioliasis; the parasite wandered subcutaneously in the abdomen and was excised from the skin of the left hypochondrium. Treatment was carried out with bithionol administered orally at a dose of 50mg/kg on alternate days for 10 to 15 doses. In some cases, praziquantel was used at a dose of 75 mg/kg for three days combined with bithionol.
  • 安河内 由美, 古庄 憲浩, 豊田 一弘, 谷合 啓明, 小川 栄一, 貝沼 茂三郎, 岡田 享子, 村田 昌之, 丸山 治彦, 林 純
    日本病院総合診療医学会雑誌
    2012年 3 巻 2 号 65-70
    発行日: 2012/12/31
    公開日: 2024/01/25
    ジャーナル フリー
    2009 年 9 月から 2010 年 7 月に高IgE血症および末梢血好酸球数増多を伴い,血清学的にウエステルマン肺吸虫症と診断された 4 例を経験した。 うち 3 例で咳嗽・喀痰などの呼吸器症状を伴い,胸部X線写真にて胸水,気胸,肺野浸潤影を,うち 2 例でCT検査にて肺病変に加え肝・脾に低吸収域や皮下脂肪織の濃度上昇を認め,肺への移行途中の迷入が疑われた。うち 1 例で喀痰からウ工ステルマン肺吸虫虫卵が検出された。 4 例中全例で淡水産力ニの生食歴があり,2 例は日本人とその配偶者の在日韓国人で, 他の 2 例は在日中国人であった。いずれも
    プラジカンテル
    ( 75 mg/kg/日)の 3 日間内服にて症状および検査値ともに改善した。
  • 小南 陽子, 相方 浩, 平松 憲, 田中 未央, 苗代 典昭, 中原 隆志, 本田 洋士, 長沖 祐子, 村上 英介, 宮木 大輔, 三木 大樹, 河岡 友和, 高木 慎太郎, 平賀 伸彦, 柘植 雅貴, 芹川 正浩, 今村 道雄, 兵庫 秀幸, 川上 由育, 高橋 祥一, 佐々木 民人, 茶山 一彰
    日本消化器病学会雑誌
    2013年 110 巻 3 号 456-464
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/03/05
    ジャーナル オープンアクセス
    症例は61歳男性.毎年,検診にて40mm大の肝嚢胞を指摘されていたが,2011年の腹部超音波検査にて肝嚢胞の増大を指摘.造影CT検査などの各種検査を行ったが確定診断に至らず,嚢胞周囲の軽微な胆管拡張の精査目的にてERCPを施行.その際の胆汁細胞診にて多量の肝吸虫卵を認め,肝吸虫症と診断.
    プラジカンテル
    の内服により肝嚢胞の縮小と血中肝吸虫抗体価の陰性化が得られ,肝吸虫の駆虫が確認された.
  • 薮崎 紀充, 石山 聡治, 宇田 裕聡, 江坂 和大, 末永 雅也, 伊藤 不二男
    日本臨床外科学会雑誌
    2010年 71 巻 10 号 2611-2614
    発行日: 2010年
    公開日: 2011/04/25
    ジャーナル フリー
    症例は47歳,男性.糖尿病,慢性腎不全による透析歴があり,今回は肺化膿症のため当院内科入院中であった.腹痛・嘔吐の精査で腹腔内膿瘍による小腸イレウスと診断し,緊急手術を施行した.術中所見は回盲部・ダグラス窩に膿瘍を認め,回腸が強固に癒着していた.回腸にわずかな穿孔部を認め,小腸穿孔による腹腔内膿瘍と考えられた.病理組織検査では回腸粘膜上に横川吸虫を認め,周囲には広範な浅い潰瘍と高度の好酸球浸潤が見られた.以上の所見から横川吸虫症による腸炎が穿孔の主因と考えられた.横川吸虫症の多くは無症状であるが,寄生数が増えると腹痛・下痢などの症状を呈するとされる.しかし,われわれの調べ得た範囲では,本例のように小腸穿孔を発症した報告は本邦初であり,文献的考察を加えて報告する.
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