トラクタ集材と
プロセッサ
造材の組合せ作業において,土場が十分広い場合に,土場における
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の待ち時間がトラクタ集材とどのように関わっているかについて検討を行った。土場において,集材された材の元口の向きが巻立て場の方向と逆になると,
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は元口の方まで移動しなければならず,多量のロスタイムが生じる。元口が巻立て場を向くように荷下そうとしても,荷の吊り方(元口吊り,末口吊り)と集材路の位置関係で,トラクタが
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の前を回り込んで荷下ししなければならない場合には,
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はトラクタに道をあけなければならず,調査地では平均133秒の待ち時間が生じた。トラクタが
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を邪魔することなく,元口が巻立て場を向いて荷下せるように,伐倒方向と集材路の配置を計画する必要がある。また,土場に材が多いときには,トラクタの荷下しに対する
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の待ち時間は少ないが,土場に材が少なくなると,トラクタ荷下し手と
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が接近するようになり,
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に待ち時間が生じるので,効率良い荷下し方法が必要とされる。
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