詳細検索結果
以下の条件での結果を表示する: 検索条件を変更
クエリ検索: "ヘルペスウイルス"
4,663件中 1-20の結果を表示しています
  • ―単純疱疹のタイプ別による臨床的検討―
    前川 嘉洋, 野上 玲子
    医療
    1993年 47 巻 4 号 291-294
    発行日: 1993/04/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    アトピー性皮膚炎の加療中, カポジー水痘様発疹症に罹患し, 抗ウイルス剤の投与にもかかわらず短期間に再発し, 単純疱疹抗体価(CF)の上昇もみられなかった3歳男児例について報告した.
    当科で観察し得た45名の単純疱疹(HS)患者(男性13, 女性32)は全年齢層におよびCF抗体価の保有率は74.3%であり, 3名が初感染と考えられた. 単純疱疹ウイルスの亜型のうちHSV-1はその80%が顔面に, HSV-2は73.3%が陰部に検出された.
  • 第5報 β-インターフェロンとアシクロビルの併用による帯状疱疹の治療
    山暗 雄一郎, 渡辺 匡子, 北川 佳代子, 福田 知雄
    医療
    1991年 45 巻 9 号 839-844
    発行日: 1991/09/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    昭和63年から平成元年にかけて, アシクロビルとβ-Interferonとの併用療法により, 7例の帯状疱疹入院患者を治療した結果について, 疱疹後神経痛に対する効果を中心に, アシクロビル単独で治療した11例の入院患者と比較しつつ, 検討を加えた.
    併用療法で治療した7例中1例(14.3%)に神経痛が残った. 一方, 対照群では11例中3例であった. また発熱などの副作用は全く認められなかったが, 1例のみに一過性の血中トランスアミナーゼ値の軽度の上昇がみられた.
    VZウイルスのCF抗体価の上昇の仕方をみると, PHNの残る症例では128倍以上の高値を示していた.
    今回は症例数も少なく, β-Interferonの併用効果についてはまだ明らかに有用という結論は出せないが, さらに検討する価値はあろう.
  • 山崎 雄一郎, 渡辺 匡子, 北川 佳代子, 福田 知雄, 吉田 康洋, 池尻 公二
    医療
    1990年 44 巻 6 号 586-588
    発行日: 1990/06/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    7例の成人の水痘(みずぼうそう)の患者を, 抗ウイルス剤AraAを使用して治療した. これらの患者の年令は比較的若く(18才から32才), そして水痘に罹患する以前に特に基礎疾患をもつていた者はなく, 全員健康であつた・AraAの投与は発症後4日目以内に開始され, 高熱は治療開始して2日以内におさまつている. 皮疹は療痕を残さずに消退した. 3例で, 血清トランスアミナーゼの値の一過性の上昇が認められたが, これは水痘自体による検査データの異常であると考えられた. 水痘一帯状庖疹ウイルスのCF抗体価は4倍から16~256倍に上昇した.
    水痘は, 小児に発症する比較的ありふれた疾患であるが, その予後が良好であることから, 治療としては小児では対症療法で十分である・しかしながら, 成人例では高熱や全身倦怠感が著しい傾向がある. われわれはこのような場合には抗ウイルス剤AraAを積極的に使用してよいと考える.
  • 生田 剛史, 中村 均
    小児歯科学雑誌
    2004年 42 巻 5 号 615-622
    発行日: 2004/12/25
    公開日: 2013/01/18
    ジャーナル フリー
    HSV-1は,新生児ヘルペス,ヘルペス性角膜炎,ヘルペス性脳炎,口唇ヘルペスなどを引き起こす病原微生物として知られている。小児歯科外来においても,しばしば,顕性なHSV-1の初発感染症状として疱疹性歯肉口内炎に遭遇する。一方,回帰発症の症状として青年期以降においては口唇ヘルペスなどが観察される。過去の報告にHSV-1症状消失後も唾液中へHSV-1が無症候性排泄されているというものがあり,唾液中に微量であったとしてもHSV-1が検出されることは,常に唾液に触れながら多くの小児の口腔内を触れる小児歯科医にとって感染を起こす危険性を含んでいる。そこで最近の小児期におけるHSV-1の潜伏の有無の状態を知り,HSV-1感染者が減少傾向にあるか否かを知ることは,時に重症化する疱疹性歯肉口内炎への診断,治療,予後を含めた対応を行う小児歯科医にとって極めて重要である。しかしながら,唾液中のHSV-1の検出率を向上させた検査法を用いて小児期における年齢別の潜伏感染状況を検討した報告は認められない。そこで,著者らは今回の研究を行った。
    微量なHSV-1DNAの検出率を向上させるNested PCR-リアルタイムPCR法を用いて3歳6か月から12歳5か月の健康小児における唾液中HSV-1の検出率を検討した。各年齢群のHSV-1の検出結果は,3歳6か月-4歳5か月児においては4.2%,4歳6か月児-5歳5か月児においては21.2%,5歳6か月-6歳5か月児においては35.1%,6歳6か月児-7歳5か月児においては26.7%,7歳6か月児-8歳5か月児においては73.1%,10歳6か月児-11歳5か月児においては76.7%,11歳6か月児-12歳5か月児においては84.4%であった。各年齢群におけるHSV-1検出状況が一定かどうかX2検定を用いたところ危険率0.1%において有意に一定ではなかったことから,各年齢群においてHSV-1検出率に違いが有ることが明らかとなった。なお,男女別の検出結果は,男女比は0.9:1.0であり,有意差は認められなかった。従来2歳未満の低年齢児においてHSV-1に初発感染し,稀ではあるが疱疹性歯肉口内炎が発症すること。さらに低年齢児での発症は重症であることがいわれていた。しかし,本研究結果から低年齢児の検出率は少なく,学校生活が始まる7歳ごろから急激に検出率が増加していることから重症な疱疹性歯肉口内炎は減少するが,低年齢児での非感染者が多いことが示唆されており,疱疹性歯肉口内炎に罹患した患児が来院した際に感染させない配慮が必要であることが明らかとなった。
  • 岩本 信一, 井岸 正, 門脇 徹, 坪内 佑介, 西川 恵美子, 多田 光宏, 木村 雅広, 小林 賀奈子, 池田 敏和
    肺癌
    2021年 61 巻 2 号 125-129
    発行日: 2021/04/20
    公開日: 2021/04/30
    ジャーナル オープンアクセス

    背景.上皮増殖因子受容体チロシンキナーゼ阻害薬(EGFR-TKI)の有害事象として,薬剤性肺障害や皮疹,下痢はよく知られているが,角膜上皮障害や単純疱疹に遭遇することは稀である.症例.69歳女性が胸部異常陰影を指摘され受診した.胸部CTでは右S8に結節を認め,経気管支肺生検で腺癌(EGFR L858R変異陽性)と診断された.脳転移がありcT1bN0M1b stage IVと診断し,エルロチニブを開始した.投与5日目に左下顎部に単純疱疹を発症し,バラシクロビルで治療した.投与11日目に視力が低下し,両角膜上皮炎,両角膜実質炎と診断された.詳細に既往歴を再確認したところ,原因不明の角膜上皮剥離の既往があり,角膜の脆弱性を疑った.エルロチニブを中止したところ,徐々に角膜上皮混濁は改善した.次にゲフィチニブを開始したところ,同日午後から再び視力が低下し,口唇に単純疱疹を発症した.翌日に眼科で角膜上皮混濁の再燃を指摘された.ゲフィチニブを中止した後,角膜上皮混濁は徐々に改善した.結論.角膜上皮障害と単純疱疹は,再投与により再燃したため,EGFR-TKIの有害事象であると考えた.

  • 足本 敦, Jørgen SLOTS
    日本ヘルスケア歯科学会誌
    2021年 22 巻 1 号 40-45
    発行日: 2021年
    公開日: 2022/03/23
    ジャーナル オープンアクセス
    Polymerase Chain Reaction(PCR)法の開発により
    ヘルペスウイルス
    と歯周炎の関与についての研究には顕著な発展が見られた.重度歯周炎の病因には,活動性
    ヘルペスウイルス
    ,特定の病原性細菌および破壊的な免疫応答が挙げられるが,
    ヘルペスウイルス
    が主な病原性決定因子と推測することができる.歯周
    ヘルペスウイルス
    は,全身循環系に入り込み,さまざまな臓器において疾患の発症に影響を及ぼす可能性がある.
    ヘルペスウイルス
    と病原性細菌の両者を標的とする歯周治療は,長期の臨床的改善をもたらし,全身性疾患のリスクを潜在的に減らすことができると考えられる. この論文は,
    ヘルペスウイルス
    の基本的な特徴,および
    ヘルペスウイルス
    と細菌の重複感染と歯周炎との関係を明らかにする.歯周
    ヘルペスウイルス
    に関する知識は歯周病学の科学と実践における転換点となるだろう.
  • 横井 久, 小出 純一, 亀島 茂, 川出 和彦, 柳田 則之, 倉田 毅
    Ear Research Japan
    1984年 15 巻 1 号 251-253
    発行日: 1984年
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    Herpes simplex virus was inoculated into the cisterna magna of the guinea pigs, and morphological changes of the meninges, the cochlear aqueduct and the organ of Corti were observed by means of a scanning electron microscope and a light microscope with HE staining and immunofluorescent antibody staining. The viral antigen were seen in the meninges by immunofluorecent antibody staining. Light microscopic studies revealed the infiltration of the inflammatory cells to the meninges and the cochlear aqueduct. The same finding of the cochlear aqueduct was observed by means of a scanning electron microscope. However, there were no morphological changes in the organ of Corti in spite of these changes in meninges and the cochlear aqueduct.
  • 横尾 恵美子, 曽田 忠雄, 野口 誠, 森沢 真知子, 土屋 梅佳
    医療
    1987年 41 巻 6 号 546-549
    発行日: 1987/06/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    アトピー性皮膚炎に合併したKaposi水痘様発疹症の1例を経験したので, その治療経過ならびにウイルス抗体価の変動について報告した. 患者は18才の男性で, 発熱および嚥下困難を主訴に来院した. 初診時, 両側顎下リンパ節は有痛性に腫脹し, 顔面および頸部全域に中心臍窩を有する小水庖が集簇的にみられ, 強い接触痛を訴えた. minocycline, cefaclor, 非ステロイド系消炎鎮痛剤, vitamin剤の投与とbetamethasoneおよびtetracyclineの混合軟膏の塗布による治療を行つた. 水庖はやがて膿疱となり, 自潰して痂皮が形成された. 2週後より痂皮が脱落し始め治癒に向い, 痂皮の脱落後に色素沈着を残して治癒した. 約2ヵ月後には色素沈着もほぼ消失した. 約11ヵ月後に同様の症状の再発をみたが, 約2週間で治癒した. 単純
    ヘルペスウイルス
    の抗体価は, 初診時8倍, 回復期64倍, 再発時32倍であつた.
  • 本田 まりこ
    日本皮膚科学会雑誌
    2007年 117 巻 5 号 767-776
    発行日: 2007/04/20
    公開日: 2014/12/03
    ジャーナル 認証あり
    ヒトを自然宿主とするヒト
    ヘルペスウイルス
    は,単純
    ヘルペスウイルス
    (herpes simplex virus,HSV)1型(HSV-1),2型(HSV-2),水痘・帯状疱疹ウイルス(varicella-zoster virus,VZV),EBウイルス(Epstein-Barr virus,EBV),ヒトサイトメガロウイルス(human cytomegalovirus,HCMV),ヒト
    ヘルペスウイルス
    6(human herpesvirus 6,HHV-6)A,HHV-6B,7(HHV-7),8(HHV-8)の9種類が現在知られている1).その他,ヒトに感染する
    ヘルペスウイルス
    には,サルの単純ヘルペスの原因ウイルスであるBウイルスがあり,ヒトに重大な感染症を起こすことから,感染症法により届け出の必要なウイルス疾患になっている.皮膚科で扱う
    ヘルペスウイルス
    感染症はHSV-1,2感染による単純ヘルペス,VZVによる水痘や帯状疱疹,CMVによる伝染性単核症様症候群,Gianotti-Crosti症候群や皮膚粘膜潰瘍,HHV-6やHHV-7の再活性化によるdrug induced hypersensitivity syndrome,EBVの初感染による伝染性単核症,Gianotti-Crosti症候群,慢性活動性EBウイルス感染症,皮膚リンパ腫,HHV-8によるカポジ肉腫などがある.これらの各疾患について概説した.
  • -ランダム化プラセボ対照二重盲検並行群間比較多施設共同試験-
    川島 眞, 加藤 俊之, 藤井 千恵, 加藤 るみこ
    日本臨床皮膚科医会雑誌
    2018年 35 巻 3 号 488-496
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/06/27
    ジャーナル フリー
    再発型単純疱疹(口唇ヘルペス,性器ヘルペス)患者に対するファムシクロビル(FCV)の1日治療の有効性および安全性について,ランダム化プラセボ対照二重盲検並行群間比較試験で検討した.
     本試験では,FCV 1000 mg(FCV錠 250 mgを4錠)又はプラセボを単純疱疹の前駆症状発現から6時間以内に1回目を服薬し,2回目を1回目から12時間後に服薬した.
     1134例の患者がFCV群又はプラセボ群にランダム化された後,531例が治験薬を服薬した(Intent-to-treat).主要評価項目はIntent-to-treatからAborted lesion症例を除いた集団373例を対象に解析した.主要評価項目であるすべての病変部位が治癒するまでの時間の中央値は,FCV群で4.7日,プラセボ群で5.7日であり,FCVの1日治療は,治癒までの時間を有意に短縮した(P=0.008).副次評価項目である病変部位のウイルスが消失するまでの時間およびすべての病変部位が完全痂皮化するまでの時間についても,有意に短縮した(それぞれP=0.042,P=0.004).有害事象の発現率はFCV群で19.0%(50/263例),プラセボ群で11.6%(31/268例)であり,重篤な有害事象は発現しなかった.以上より,FCVの1日治療の有効性が検証され,高用量投与による安全性上の問題は認められなかったことから,本治療法は再発型単純疱疹の有用な治療選択肢の一つとなることが示唆された.試験登録番号JapicCTI-163223
  • 沼崎 義夫, 安藤 弘一, 山家 信夫, 矢野南 巳男, 池田 まり, 藤宮 芳章
    医療
    1973年 27 巻 4 号 307-310
    発行日: 1973/04/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
  • 上田 麻紀, 立石 貴久, 重藤 寛史, 山崎 亮, 大八木 保政, 吉良 潤一
    臨床神経学
    2010年 50 巻 7 号 461-466
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/07/29
    ジャーナル フリー
    症例は31歳女性である.クローン病に対してインフリキシマブ投与開始11カ月後に無菌性髄膜炎を発症し一時軽快したが,その後に体幹失調や球麻痺が出現した.髄液検査では単核球優位の細胞数増多,ミエリン塩基性蛋白とIgG indexが上昇しており血清のEpstein-Barrウイルス(EBV)抗体は既感染パターンを示し,髄液・血液PCRにてEBV-DNAを検出した.MRIにて脳幹,大脳皮質下白質,頸髄に散在性にT2高信号病変をみとめ急性散在性脳脊髄炎(ADEM)と診断した.各種免疫治療に抵抗性であったが,ステロイドパルス療法を反復し症状は改善した.抗TNF-α抗体製剤の副作用による脱髄が報告されているが,本症例は抗TNF-α抗体製剤投与中のEBV再活性化によって惹起されたADEMと考えられた.
  • 大塚 雄一郎, 根本 俊光, 花澤 豊行
    口腔・咽頭科
    2023年 36 巻 2 号 145-152
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/06/30
    ジャーナル フリー
    単純
    ヘルペスウイルス
    (HSV)は口腔や咽喉頭以外にも性器,角膜,脳脊髄などに感染する.一般的に血清抗HSV抗体が診断に用いられるが,抗HSV-IgM/IgG抗体は発症7日以前には検出できない点に注意が必要である.我々は発症早期に抗HSV-IgM/IgG抗体が陰性であった症例でも発症7日後以降に再検して24例のHSV初感染症を診断した.男性9例,女性15例,年齢は4歳から41歳で平均23.58歳であった.多くの症例で口腔咽喉頭のアフタや潰瘍と頸部リンパ節腫脹を認め,強い咽頭痛と高熱で経口摂取が困難であった.アシクロビル,バラシクロビル,抗菌薬,ステロイドなどで加療し全例が後遺症を残すことなく完治した.
  • 成田 有紀, 寺本 輝代, 滝内 石夫, 小澤 茂
    皮膚の科学
    2005年 4 巻 3 号 235-239
    発行日: 2005年
    公開日: 2011/05/17
    ジャーナル 認証あり
    約7年間にわたり陰部,顔面,背部に繰り返し単純性疱疹が発症している症例を経験した。この症例について,異なる時期に異なる部位より2型HSVが分離された。
    単純
    ヘルペスウイルス
    (HSV)DNAを制限酵素で処理し,その断片の電気泳動像を解析するDNAフィンガープリント法は,HSVの型鑑別のみならず同じ型に属する異株との判別もほぼ可能であることより,今回分離された2株のHSVが同一株であるか否かについて,5種類の制限酵素を用いた切断パターンの解析と共に,温度依存性およびアシクロビル感受性についての生物学的性状も検討した。その結果,2株は同一のウイルス株である可能性が極めて高いと思われた。
  • 皆川 洋子
    西日本皮膚科
    1999年 61 巻 6 号 770-774
    発行日: 1999/12/01
    公開日: 2010/10/14
    ジャーナル 認証あり
    Acyclovir(ACV)耐性単純
    ヘルペスウイルス
    2型(HSV-2)を経皮的に感染させたマウスを用いて, vidarabineクリームの効果をvidarabine軟膏およびクリーム基剤(placebo)と比較検討した。HSV-2側腹部皮内接種マウスにおいて, vidarabineクリームを塗布した群は, 対照群(薬剤非投与群およびクリーム基剤を塗布した群)と比較して, 死亡率に有意な低下がみられた。また, vidarabineクリーム群およびvidarabine軟膏群は, 対照群と比較して生存期問の有意な延長が認められた。一方, vidarabineクリーム群とvidarabine軟膏群の間には, 死亡率, 生存期間および帯状皮疹形成率のいずれにおいても有意な差は認められなかった。なお, 薬剤非投与群とクリーム基剤群の間には, 死亡率, 生存期間および帯状皮疹形成率のいずれにおいても有意な差は認められなかった。以上の結果から, ACV耐性HSV-2の経皮的感染マウス実験系において, vidarabineクリームには, vidarabine軟膏と同等の効果があると結論された。
  • 大里 外誉郎
    日本内科学会雑誌
    1988年 77 巻 9 号 1355-1357
    発行日: 1988/09/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
  • 亀山 忠光, 村瀬 宏, 拝形 幸司, 中村 芳明, 二見 正人, 朱雀 直道, 山本 繁
    日本口腔科学会雑誌
    1987年 36 巻 1 号 69-77
    発行日: 1987/01/10
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
  • 鈴木 聡崇, 垣野内 景, 室野 重之
    口腔・咽頭科
    2024年 37 巻 1 号 76-80
    発行日: 2024年
    公開日: 2024/03/31
    ジャーナル フリー
    単純
    ヘルペスウイルス
    (以下herpes simplex virus,HSV)は不顕性感染を含めれば成人の50%が感染している.HSVは再活性化により顔面神経麻痺や口唇・口腔のアフタの原因となる.他方,初感染は不顕性感染の場合が多いが発熱,口腔・咽頭のアフタと歯肉腫脹を伴って発症する歯肉口内炎型と,咽喉頭の広い範囲にアフタ,粘膜疹,潰瘍が多発し,激しい咽頭痛を伴い全身状態不良となることが多い咽頭扁桃型がある.HSVの初感染の診断においては血清抗HSV-IgG抗体と血清抗HSV-IgM抗体(以下抗HSV-IgM抗体)の血清抗体価の測定が有効であるが,比較的早期に陽性化する抗HSV-IgM抗体であっても発症後7日未満では陽性化しない場合があることが知られている.今回我々はHSV初感染による急性咽頭炎で抗HSV-IgM抗体が発症5日目の初感染採血で陽性となった症例と,発症6日目初診時に陰性だった抗HSV-IgM抗体が11日目に陽性化した症例を経験したので,2症例を比較し文献的考察を交えて報告する.
  • 冨樫 尚彦, 海田 賢一, 本郷 悠, 小川 剛, 石川 幸伸, 武田 克彦, 鎌倉 惠子
    臨床神経学
    2014年 54 巻 9 号 743-746
    発行日: 2014/09/01
    公開日: 2014/10/03
    ジャーナル フリー
    症例は53歳の男性である.発熱,意識障害で発症したヘルペス脳炎である.42日間のアシクロビル投与後に意識障害は改善したが20日後に再増悪し,ビダラビン投与とステロイドパルス療法で改善した.MRI上病巣は左側頭葉と両側島回,両側前頭葉であった.第98病日に超皮質性感覚失語が確認されその後変化はなかったが,第156病日のセボフルランをもちいた全身麻酔下大腿骨頭置換術後に失語はいちじるしく改善した.自然経過の可能性はあるが,セボフルランが炎症性脳障害の回復をうながし結果として高次脳機能障害の改善をうながした可能性もある.
  • 長澤 哲郎, 木村 育美, 阿部 裕一, 岡 明
    脳と発達
    2006年 38 巻 4 号 295-298
    発行日: 2006/07/01
    公開日: 2011/12/15
    ジャーナル フリー
    ヒト
    ヘルペスウイルス
    6型 (HHV-6) による脳炎・脳症のうち, 解熱・発疹期に短時間のけいれんが群発する症例の報告が散見される. 今回,この「けいれん群発型HHV-6脳症」において,急性期にsingle photon emission computed tomography (SPECT) にて患側の脳血流量増加が示された.これまで, けいれん群発型HHV-6脳症におけるSPECTでは全例で脳血流量の低下が報告されているが, いずれも慢性期に測定されていた. 本症例では,けいれん群発当日に患側大脳半球で血流量増加が認められた. けいれん群発型HHV-6脳症は予後不良例も報告されており, 今回はじめて血流量増加が確認されたことは, この脳症の病態解明と治療を検討する上で意義があると考えられた.
feedback
Top