小惑星4ベスタは様々な天文観測的手法に用いて観測し尽くされている天体であり,Dawn探査機がランデブーした現在,最も物理情報が取得されている小惑星であると言っても過言ではない.筆者はこれまでベスタに関わる天文観測的手法を用いた研究を行い,1)3ミクロン帯の分光観測から,ベスタ表層に含水鉱物が存在していることを発見,2)内側小惑星帯のV型小惑星のライトカーブ観測から,それらが破片としてベスタから飛び出した年代を示し,3)位相関数の観測から,ベスタ表層の密度を示し,更に衝効果の原因を明らかにした.
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