1985年時点で海洋へ流入する油の量は,約150万klと推定されている.そのうちの約3分の2は,タンカーの運航に伴って生じる廃油であり,これらの油は,タンカーの構造・設備,排出規制,船内の管理の徹底など国際的規制によって減少している.しかし,タンカー事故による大規模油流出事故はあとをたたない.そこで,海洋汚染対策における国際的動向と国内対策を概説し,さらに本年5月発効したOPRC条約に伴うわが国の施策について解説した.
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら