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  • 杉浦 芳夫
    都市地理学
    2018年 13 巻 1-36
    発行日: 2018年
    公開日: 2020/02/10
    ジャーナル フリー

    第二次世界大戦末期にエストニアからスウェーデンに亡命したEdgar Kant が1935 年に母国で発表した中心地研究は,世界で最初に都市集落システムの研究に中心地理論を援用したものであった.そこで明らかにされた中心地勢力圏の階層構成は,アメリカ地理学界では機能地域論の実証例として評価された.そして,Kant の教えを受けてスウェーデンで中心地研究を行なったGodlund が提唱した中心地勢力圏画定モデルは,計量地理学の展開に少なからず影響を与えた.また,地理学の実践的応用にも熱心であったKant の薫陶を受けたエストニアでの弟子ならびにスウェーデンでの教え子は,中心地理論を念頭に置きながら,それぞれの国において自治体領域再編(方針)案の策定に取り組んだ.さらに本稿は,第二次世界大戦の戦局如何では,Kant がナチ・ドイツによるエストニアにおける集落再配置計画への協力を要請される可能性があったであろうことを指摘した.

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