HS社のサイザー用及びバー・コーティング用ロッド及びベッドを幅広く供給し,世界の高い占有率を有している。特に長いライフ,トラブル発生を最小限にして且つ仕上面の優れたメタリングが可能になる様配慮している。メッソ社,オートブレード,シムサイザー,フォイト社ロールフレックス,フォイト社スピードサイザー,ヤーゲンベルグ社フィルムプレス,バリバー等に適用されている。直径は10~38mm迄のロッドをアプリケーション別に供給しており,スターチアプリケーション,ピグメントアプリケーション,板紙プリコート及びトップコートを幅広く使用されている。
ロッドも表面プレーン,クロムメッキよりプロファイル付と,又表面材質はセラミックも可能である。
プレーンロッドはハイドロダイナミック力を利用したものであり,プロファイルロッドはボリュームメタリングを可能とし,又プロファイルの深さを変える事により,コーティング量を変動させる。ハイドロダイナミック力を応用の場合は,コーティングスピード,カラーレオロジー,ロッド径等によりコーティング量の変動を可能とする。プロファイルロッドの場合はプロファイルの深さによりカラー容量が決定され,これが紙に転写される。ロッド径,溝の深さにより塗工量は決定される。いずれにせよ,ストリークがブレードと比較して全く少ないと言う特色がある。勿論,カラー固形分,粘度,吸収性,バッキングロール硬度,スピードロッド径,押しつけ圧等のパラメーターが大切な要素である事は言うまでもない。
ロッドベッドはPE材質,PU材質を供給している。近年はPEが増加しているが,大部分はPUが使われている。PUは弾力性が良い。耐摩耗性等を考えると,PE方向になると思われる。更にコストダウンを考えて,エックストルージョン方式が考えられる。
表面サイズはクロムメッキ,プレーンロッドが多く使用されている。スターチ溶液の場合はプレーンは適していない。ボリュームメタリング以外に,ピグメンティング,コーティングについてはロッド径20~38mmで,ハイドロダイナミックを利用する事もある。カートンのプリコーティングは通常ロッドコーティングを使用し,スムースロッドが通常使用されている。ライフが長い。品質が一定。ストリークが少ない等が利点である。新開発として,ロッドの接触部分(Rod Bed)のみを取替えることが可能であり,従来の様にベッド全体を取り替える必要はなくラニングコストを最小にする。
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