神経軸索で興奮伝導や量子干渉を伝える媒体として,準粒子・
ポラリトン
の存在を考えた.
ポラリトン
は神経軸索膜で活動電位に伴って発生する分極が量子的波動として,軸索上や軸索間に伝搬して行く状態を分極ベクトルの回転として量子モデル化したものである.量子的分極波がエファプスやシナプス干渉,興奮の伝導の媒介等,ミクロな視点からの神経電気現象を担い,この分極ベクトルの変動の伝播・
ポラリトン
が神経的電磁気現象を伝える情報担体である.準粒子としての
ポラリトン
質量は約10^<-25>Kg,スピン1の質量を持つ光子として表現される.裸の
ポラリトン
の質量は,電子質量の1〜10倍程度(6.7×10^<-30>Kg)である.通常は,熱ノイズの擾乱に耐えるために,水和した状態で存在する.高々,10個程度の水分子が,裸の
ポラリトン
に引き寄せられて準粒子を形成する.神経伝導の
ポラリトン
が持つ基底状態の波長は1μmを中心に10μ〜0.6μmに存在する.
ポラリトン
は,シュレディンガー方程式やクライン・ゴルドン方程式に従う.Na+,K+の膜の内外への流入・流出が伝導原因のカレントを形成し,その効果を軸索方向や軸索外に伝搬するのが,媒介粒子
ポラリトン
の役割である.
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