アセチレンをAlEt
2Br - TiCl
4 (I) , AlEt
3 - TiCl
4 (II) またはAlEt
3 - Ti(OBu)
4 (III) を触媒として重合させ, 得られた
ポリアセチレン
の自動酸化,臭素化および無水マレイン酸(MA)との反応を行なった。
ポリアセチレン
とMAの反応は赤外吸収スペクトルからDiels - Alder 反応でないことが推定された。I またはII を用いAl / Ti 比が10 以下の条件で得 た
ポリアセチレン
(X線分析において2θ=16~18°の回折が強く,結晶性が低い)とO2,Br2およびMAとの最高反応率はアセチレン単位1 mol 当りそれぞれ0.29, 0.26, 0.28 mol であったが, III を用いるか, II を用いてAl / Ti 比が17程度に高い時に得られる
ポリアセチレン
(2θ=23~24°の回折が強く,結晶性が高い)では最高反応率はそれぞれ0.37,0.61,0.56と高い。反応率と結晶性の関係などから前者の
ポリアセチレン
中には後者より多くの架橋構造が含まれていることを考察した。
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