詳細検索結果
以下の条件での結果を表示する: 検索条件を変更
クエリ検索: "マダラ"
7,460件中 1-20の結果を表示しています
  • 松本 祐樹, 森 貴久
    保全生態学研究
    2016年 21 巻 2 号 219-226
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/07/17
    ジャーナル オープンアクセス
    1998年から神奈川県において、本来は中国に分布するアカボシゴ
    マダラ
    名義タイプ亜種Hestina assimilis assimilisが確認されている。アカボシゴ
    マダラ
    幼虫の食餌植物は在来種である
    ゴマダラチョウ
    H. persimilis japonicaとオオムラサキSasakia charondaと同じエノキCeltis sinensis Persであるため、在来種との食物資源をめぐる競合が危惧される。山梨県でのアカボシゴ
    マダラ
    の侵入については報告例が少なく、現在の分布状況や個体数密度は不明である。また、越冬して定着しているかについてもわかっていない。本研究は、2012年から2014年に神奈川県から山梨県県央部にかけてのアカボシゴ
    マダラ
    の幼虫の分布と山梨県での越冬の可能性について明らかにした。アカボシゴ
    マダラ
    の山梨県での分布は山梨県県央地域まで確認されたが、生息率は山梨県県央地域と東部地域は神奈川県地域に比べて低く、県境地域ではその中間だった。また、自然下でも実験下でも山梨県内で越冬できることが確認されたが、自然下での生存率は8%と低かった。これらの結果から、アカボシゴ
    マダラ
    は山梨県県央部にまで徐々に分布を拡大していること、および山梨県での越冬は生理的には可能だが、自然下では生理的要因以外の要因で越冬しにくくなっていることが示唆された。今後、山梨県内でのアカボシゴ
    マダラ
    の生息率が上昇すれば、在来種蝶への悪影響が懸念される。
  • 三浦 香代子, 阿部 剛俊, 中島 嘉彦, 浦野 忠久
    日本林学会誌
    2003年 85 巻 1 号 12-17
    発行日: 2003/02/16
    公開日: 2008/05/16
    ジャーナル フリー
    アカマツ立木に設置したマツノ
    マダラカミキリ穿入丸太にサビマダラ
    オオホソカタムシ成虫を放飼し,寄生率と成虫の移動分散能力を調べた。サビ
    マダラ
    オオホソカタムシ放飼丸太においては,材内のマツノ
    マダラ
    カミキリの約70%が寄生を受けて死亡し,マツノ
    マダラ
    カミキリの羽化脱出は認められなかった。一方,無放飼丸太における寄生率は17.5%で,放飼丸太から移動して産卵した成虫が少なかったものと推察された。放飼成虫の半数を蛍光塗料で着色し,夜間に紫外線ランプで照らすことにより存在位置を確認した。放飼丸太周囲の立木上での観察数が5月下旬以降増加したことから,成虫の活動は気温の上昇とともに活発化するものと推定された。無放飼丸太における寄生状況から,放飼点からの距離と寄生の有無には関係がないものと考えられた。また,放飼後38日経過しても20%以上の個体が放飼丸太および放飼丸太の支持立木樹幹上で観察されたため,本種の産卵期における分散行動は活発ではなく,同一の場所にとどまって産卵を行う傾向が強いものと推察された。
  • *上村 清
    日本衛生動物学会全国大会要旨抄録集
    2010年 62 巻 A30
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/10/12
    会議録・要旨集 フリー
    三日熱マラリアの主要媒介蚊シナハ
    マダラ
    カAnopheles sinensisは、1980年代から日本各地で激減している。恐らく農薬の散布形態の変化が影響していると思われるが、原因は不明である。北海道産のエンガルハ
    マダラ
    カは、前脚白帯、蛹以外に形態ではsinensisと区別しがたく、交雑1雌が稔性なので、種分化途上の亜種ないし同胞種と見なされる。北海道産のAn. jesoensis(=esoensis)は、シナハ
    マダラ
    カのシノニムとされてきたが、オオツルハ
    マダラ
    カAn. lesteriと同一種と見なされる。ヤツシロハ
    マダラ
    カAn. yatsushiroensisは近年50年ほど国内での採集記録を欠いているが、朝鮮産のAn. pullusのシノニムである。  シナハ
    マダラ
    カ群の蚊としては、日本には他にチョウセンハ
    マダラ
    カAn. koreicusとエセシナハ
    マダラ
    カAn. sineroidesが産する。
  • 富樫 一巳
    日本応用動物昆虫学会誌
    1989年 33 巻 1 号 1-8
    発行日: 1989/02/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    マツノ
    マダラ
    カミキリは1年または2年かかって羽化する。その発育の相違を産卵時期の異なる個体群を用いて調査した。その結果,6, 7月に産卵された個体群では,11月までに多くの個体が4齢幼虫になって材内蛹室のなかにいた。翌春それらは再摂食せずに6月までに蛹化した。8月に産卵された個体群では,11月に3齢幼虫(60∼70%)または4齢幼虫(30∼40%)になるが,それらの30∼50%の個体しか材内蛹室を作らなかった。翌春,10∼40%の幼虫が再摂食した。そして,90%以上の個体が産卵の翌年に羽化した。9月に産卵された個体群は11月になっても1∼3齢幼虫であり,かなりの幼虫が靱皮部にいて摂食を続けていた。翌春幼虫は摂食を再開し,海岸林の場合60%の個体がその年に羽化したが,山地林の場合6%の個体しか羽化できなかった。発育に2年を要する個体は,産卵された年に1, 2齢幼虫で越冬し,翌年に3, 4齢幼虫まで発育して再び越冬し,その翌年に羽化した。最後に,本種の生活史の調節機構に関する仮説を提出した。
  • 谷脇 徹
    日本森林学会誌
    2008年 90 巻 4 号 253-256
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/12/09
    ジャーナル フリー
    マツノ
    マダラ
    カミキリの蛹室内温湿度環境を調べるため,人工蛹室を内蔵したマツ材線虫病被害丸太を直射日光の当たる裸地および日陰の林内に設置し,それぞれの場所での人工蛹室内と外気の気温および湿度を測定した。平均気温,最低気温および曇天日の最高気温に丸太の設置場所や人工蛹室内外による違いはみられなかったが,晴天日の日中には裸地の人工蛹室内気温は高温になりやすく,最高39.9ºCに達した。人工蛹室内湿度に日周変動はみられず,日数の経過に伴う丸太の乾燥により徐々に低下した。これらの結果をもとに,材内の温湿度環境がマツノ
    マダラ
    カミキリの羽化脱出に及ぼす影響について考察した。
  • 福田 健
    茶業研究報告
    2020年 2020 巻 130 号 33-38
    発行日: 2020/12/31
    公開日: 2023/01/01
    ジャーナル フリー

    本研究では,茶で登録のある各種薬剤を用いて,

    マダラ
    カサハラハムシ成虫に対する室内試験での殺虫効果と茶園での被害防止効果を検討した。室内試験では供試した13剤のうち,フルキサメタミド乳剤は処理1日後には死虫率が100%で,食害が全く認められなかった。チアメトキサム水溶剤,スピノサド水和剤,スピネトラム水和剤は処理2日後に,ジノテフラン水溶剤,クロチアニジン水溶剤は処理4日後に死虫率が100%となった。茶園で供試した10剤はいずれも被害芽率を低下させ,本種に対する被害防止効果が認められた。

  • 谷脇 徹, 興津 真行, 岸 洋一
    日本林学会誌
    2004年 86 巻 2 号 158-163
    発行日: 2004/05/16
    公開日: 2008/05/16
    ジャーナル フリー
    マツノ
    マダラ
    カミキリの羽化脱出頭数を野外網室と25°C恒温条件の恒温室で0,4,8, 12,16, 20時の4時間ごとに調査した。環境条件が変動しない恒温室では, 羽化脱出のピーク時間帯はみられなかった。野外網室では8~12時と16~20時にピークがみられた。羽化脱出頭数を目的変数, 気温, 降水量, 日照時間を説明変数とした重回帰分析により, 8~12時の羽
    化脱出は過度に高い気温, 過度に多い日照, 降水に抑制され, 16~20時の羽化脱出は日中から日没頃にかけての気温が高いと促進されると考えられた。気温は羽化脱出の日周期性に最も影響する気象要因であると推察された。羽化脱出頭数の最多時間帯と次に多い時間帯の組み合わせには5パターンがみられ, 気温条件により異なった。野外における羽化脱出の日周期性には, 内的要因である羽化脱出リズムの寄与程度は小さく, 外的要因である気温を主とする気象要因の寄与程度が大き
    いと考えられた。
  • 荒井 大介, 友田 努, 手塚 信弘, 堀田 和夫
    水産増殖
    2009年 57 巻 1 号 61-69
    発行日: 2009/03/20
    公開日: 2012/09/26
    ジャーナル フリー
    健全な
    マダラ
    稚魚の種苗量産技術を開発するため,海上網生簀で明かりに蝟集する天然プランクトンのみを摂餌させた
    マダラ
    仔稚魚(以下,海上群)と陸上水槽でアルテミア幼生・配合飼料を摂餌させた仔稚魚(以下,陸上群)の飢餓耐性能を比較した。同一日齢ごとの比較では,肥満度に差はなかったものの,成長および飢餓耐性能は海上群が有意に優れていた。また,体サイズごとの比較においても,小型サイズの海上群は大型サイズの陸上群と同等もしくは,より優れた飢餓耐性能を示した。さらに,海上網生簀における飼育では 1 生簀当たりの収容密度が増加するにつれて成長や無給餌生残指数が劣ったが,同一密度の陸上飼育群と比べると明らかに優れていた。これらのことから,海上網生簀における飼育では天然プランクトンを活用できるため,放流種苗として必要な健苗性を具備できる可能性が高いことが示唆された。
  • ―野淵(1976)の再検討―
    江崎 功二郎
    日本森林学会誌
    2023年 105 巻 1 号 16-20
    発行日: 2023/01/20
    公開日: 2023/02/17
    ジャーナル オープンアクセス
    電子付録

    野淵(1976)はマツノ

    マダラ
    カミキリ(以下,本種とする)の雄の精子は約5日齢から成熟することや1日齢の雌が5日間の交尾期間を経て有精卵を産下する個体が確認されることを示した。これらは本種成虫の受精および交尾能力を知る重要な情報であるが,実験方法や結果に不明瞭な点があり,再検討の必要性が認められた。本研究では25℃(15L9D)の飼育条件下で5日齢以下の本種雌雄を組み合わせた48ペアをそれぞれ15時間飼育した。その後雌のみに約5日間隔で3~4回の産卵丸太を与え,18~55日後に丸太を剥皮し卵やふ化幼虫の有無を調べた。その結果,1日齢雌や3日齢雄を含む飼育ペアに由来する10個体の供試雌に与えた産卵丸太でふ化幼虫が確認され,野淵(1976)の実験結果は支持された。そして本種は野外条件下でも5日齢以下の雌雄が交尾を行い,有精卵を生産する能力があると考えられた。

  • 富樫 一巳
    日本林学会誌
    1989年 71 巻 10 号 383-386
    発行日: 1989/10/01
    公開日: 2008/12/18
    ジャーナル フリー
    6月から9月までに衰弱しはじめたクロマツ枯死木を用いて,マツの衰弱時期とマツノ
    マダラ
    カミキリの発育の関係を調査した。マツの衰弱時期は,樹幹につけた傷からの樹脂滲出の程度によって判定した。調査の結果,産卵の翌年の6月までは,早く衰弱しはじめたクロマツ樹体内ほど本種の発育が平均的に早かった。 6月衰弱の枯死木内の全個体は産卵された翌年に羽化したが, 7月から9月に衰弱しはじめた枯死木では一部の個体が産卵された2年後に羽化した。発育に2年を要する個体の割合は,クロマツの衰弱時期が遅れるほど増加した。
  • 小容器内における生物試験と咬みつき因子の二,三の性質
    宮崎 信, 尾田 勝夫, 山口 彰, 山根 明臣, 遠田 暢男
    日本林学会誌
    1974年 56 巻 7 号 239-246
    発行日: 1974/07/25
    公開日: 2008/12/18
    ジャーナル フリー
    新たに羽化脱出したマツノ
    マダラ
    カミキリ成虫に対するマツの樹皮中の摂食誘起因子について検討した。生物試験法として,円形または矩形のプラスチック容器に,抽出物を含浸した〓紙と頂ントロール〓紙とを置き,成虫を入れて48時間あるいはそれ以上放置し,咬み痕を観察する方法を採用した。
    1)クロマツ針葉と枝樹皮の水抽出物についての比較では,後者の方に著しい咬み痕があり,さらに当年枝,1年枝樹皮の間では後者により強い咬み痕を認めた。
    2) アカマツ当年,1年,2年枝樹皮および樹幹樹皮の熱水抽出物から得たメタノール転溶物では,上と同様1年枝樹皮抽出物に最も咬み痕が強く,当年枝,2年枝および樹幹樹皮はこれより少なかった。
    3) アカマツ当年,1年枝樹皮の熱水抽出物について網室内の生物試験を行なったところ,小容器内試験と同様咬みつき行動が観察された。
    4)咬みつきおよび摂食継続因子成分の大部分は,水,アセトン,メタノールに易溶,ベンゼン,n一ヘキサンに難溶または不溶であった。またペーパークロマトグラムの生物試験の結果から,これら活性成分はかなり極性のある物質と推定した。
    5) 摂食誘起の活性成分は,水蒸気蒸留で留出しない。
    6)カラムクロマトに生物試験を併用した結果,樹皮中のこれら生物活性成分には,少なくとも3種類あると考えた。
  • 岸 洋一
    日本林学会誌
    1978年 60 巻 5 号 179-182
    発行日: 1978/05/25
    公開日: 2008/12/18
    ジャーナル フリー
  • 江崎 功二郎
    日本森林学会誌
    2019年 101 巻 4 号 173-177
    発行日: 2019/08/01
    公開日: 2019/10/24
    ジャーナル フリー

    寄主樹木における枝折れなどの軽微な損傷にマツノ

    マダラ
    カミキリ成虫が誘引されることを明らかにするために, 2017年6月下旬に健全なアカマツ生立木4本の樹冠に新鮮な切り枝,または枯れた切り枝の束を縛り付け,幹や枝条に形成された本種成虫の産卵痕および後食痕を定期的に数えた。産卵痕および後食痕は7月中旬にすべての処理木で初めて確認された。それらの数は9月中旬まで断続的に増加し,総数はそれぞれ木当たり26~101個と10~27カ所になった。一方,切り枝を縛り付けていない対照木10本の幹に産卵痕は形成されなかった。処理木のうち2本がマツ材線虫病により枯死した。これらのことから,切り枝は成虫を誘引し,切り枝を縛り付けた生立木に産卵や後食が誘起され,マツ材線虫病を感染させうることが示された。寄主樹木での降雪や風による枝折れのような軽微な損傷は,マツ材線虫病の拡大や履歴効果に影響を及ぼす可能性がある。

  • I. 香川県下のカンキツ園におけるゴマダラカミキリ成虫の脱出孔の調査
    三富 誠, 黒田 栄治, 岡本 秀俊
    日本応用動物昆虫学会誌
    1990年 34 巻 1 号 7-13
    発行日: 1990/02/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    香川県下6地区(長尾,庵治,新田,鬼無,坂出,仁尾)にある通常管理下のミカン園(総本数2,685本)で各地区50本,計300本の調査樹を無作為抽出し,調査樹に見いだされる成虫の脱出孔の数および地面からの高さを新(1987年の脱出孔),旧(1986年以前の脱出孔)を区別して調査した。その結果,各地区の調査樹では50%(仁尾)から94%(新田)の範囲で新旧いずれかの脱出孔が認められた(有脱出孔樹の6地区の平均は66%)。有新脱出孔樹率は最小値が10%(庵治)最大値が52%(新田)であった(6地区の平均は19.3%)。各地区の有脱出孔樹上の平均脱出孔数は,2.2個(長尾,仁尾)から5.9個(新田)であった(6地区の平均は3.8個)。全調査樹における1本当りの最多脱出孔数は36個(坂出)であった。これらの結果から,慣行防除下の園においても本種成虫が相当発生し,また本種によるカンキツ樹の被害がかなり存在するものと思われた。脱出孔の垂直分布は脱出孔の新旧や調査園の所在地に関係なく地表0cmから20cmの樹高の位置に集中し,有脱出樹率および脱出孔数が増加すると脱出孔の分布がいくぶん上方にずれる傾向が見られた。以上の調査に加え,別の無防除放任園(前田)において新脱出孔数の経日的変化を調査したところ,成虫の初発日は6月8日,終息日は7月14日,50%羽化日は6月26日であった。
  • 友田 努, 久門 一紀, 渡邉 研一, 荒井 大介, 小磯 雅彦, 手塚 信弘, 堀田 和夫, 桒田 博
    水産増殖
    2016年 64 巻 1 号 109-119
    発行日: 2016/03/20
    公開日: 2017/03/20
    ジャーナル フリー
    マダラ
    稚魚の種苗量産技術を開発するため,海上網生簀の明かりに蝟集する天然プランクトンを利用した半粗放的飼育を検討した。変態中期の
    マダラ
    仔魚(全長12,13 mm 群)を約30 mm サイズまで育成したところ,生残率は46.4~48.7%となった。変態後期と変態完了後の仔稚魚(17,19,20 mm 群)を45~50 mm サイズまで育成したところ,生残率51.4~76.5%となった。この結果,それぞれの飼育事例で204.8千尾および183.7千尾の稚魚を生産することができた。本飼育方法による種苗1尾当たりの生産コストは30 mm サイズで平均6.4円,45~50 mm サイズでは6.2~10.5円と見積もられた。海上網生簀で天然プランクトンを利用する生産手法は高成長,高生残のみならずコスト軽減も期待できることが示された。我々は本手法を様々な栽培漁業対象魚種に適用可能な種苗生産手法として提案したい。
  • 岸 洋一, 早坂 義雄, 横溝 康志, 武田 丈夫
    日本林学会誌
    1982年 64 巻 6 号 239-241
    発行日: 1982/06/25
    公開日: 2008/12/18
    ジャーナル フリー
  • 富元 雅史, 曽根 晃一, 畑 邦彦, 樋口 俊男, 岡部 武治
    日本森林学会誌
    2007年 89 巻 2 号 79-84
    発行日: 2007年
    公開日: 2008/05/21
    ジャーナル フリー
    南九州でのBeauveria bassiana培養シート型不織布製剤 (不織布) によるマツノ
    マダラ
    カミキリ成虫防除の有効性を確かめるため,2003年5月に野外での防除を想定して約1m3の被害材を野外の網室内に集積し,処理区では材の表面に不織布を2,500cm2を固定して置き,対照区ではそのまま,材全体を二つの底辺50cm,高さ40cmの三角形の開口部があるブルーシートで覆った。各網室で捕獲したマツノ
    マダラ
    カミキリ成虫を個別飼育し,生存期間とB. bassianaの叢生を調査した。菌の感染は,成虫の1日あたりの平均後食面積に影響を与えていなかった。対照区と処理区の脱出個体のそれぞれ2%と34%で叢生がみられ,捕獲後15日間で対照区の脱出個体の20%,処理区の脱出個体の52%が死亡した。処理区の脱出個体の死亡率は,2001年に同じ場所で0.2m3の被害材に対して行った同様の試験結果ほぼ等しく,材積あたりの施用量が同じであれば,同等の防除効果が得られることが確かめられた。しかし,今回の叢生率と死亡率は,関東地方での試験結果より低かった。これらの結果をもとに,成虫の活動時期に気温が高く降水量の多い南九州における不織布によるカミキリ成虫駆除効果の向上に向けての問題点について考察した。
  • 江崎 功二郎, 八木 豊夫, 鎌田 直人
    日本森林学会誌
    2021年 103 巻 5 号 367-371
    発行日: 2021/10/01
    公開日: 2021/11/12
    ジャーナル オープンアクセス
    J-STAGE Data

    マツ類のせん定がマツ材線虫病の罹病リスクに及ぼす影響を明らかにするために,2020年7月中旬に健全なアカマツ生立木6本の樹冠に比較的強度なせん定処理を行い(処理区),幹や枝条に形成されたマツノ

    マダラ
    カミキリ成虫の後食痕数および産卵痕数を無処理木6本(対照区)と比較を行った。せん定処理後の調査期間に形成された後食痕数は,処理区と対照区それぞれ木あたり4.7個と4.0個で,処理の影響は認められなかった。一方,産卵痕は処理区のみで木あたり1.8個形成され,処理の影響が認められた。これらの結果,性成熟したメス成虫はせん定箇所から放出される揮発性物質に産卵誘引された可能性が示された。せん定処理は成虫を産卵誘引し,マツノザイセンチュウをマツに伝播するする可能性があるため,本種成虫のセンチュウ保持数が多い時期を避けてマツ類のせん定を行うことで,マツ材線虫病の罹病リスクを軽減できる可能性がある。

  • 栗本 篤臣
    爬虫両棲類学会報
    2004年 2004 巻 1 号 1-2
    発行日: 2004/03/31
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
  • *藤井 恒
    日本生態学会大会講演要旨集
    2005年 ESJ52 巻 C107
    発行日: 2005年
    公開日: 2005/03/17
    会議録・要旨集 フリー
    アサギマダラ
    Parantica sitaは東アジアに分布する大型の
    マダラ
    チョウである。1980年頃から始められたマーキング調査によって、長距離の移動をすることがわかってきた。演者はアサギ
    マダラ
    の移動調査ネットワーク「アサギネット」を通じて、1997年以降、アサギ
    マダラ
    の移動調査に関わってきた。日本各地や台湾の多くの方々の努力によって、台湾と本州・九州相互間の移動が確認されるなど、アサギ
    マダラ
    が2000kmを越える長距離移動をすることは確実になった。しかし、主要な越冬地は台湾かそれ以南の地域であろうと推定はされているものの、まだ特定には至っていない。また、日本国内における冬のアサギ
    マダラ
    の生活についてもまだ不明な点が多いし、春の北上についてはごく少数の移動例しか確認されていない。これに対し、アサギ
    マダラ
    の夏から秋にかけての動態については、非常に多くの標識・再捕獲記録が報告されており、アサギ
    マダラ
    の南下の概要はほぼわかってきたと言える。今回は、夏から秋に報告されている標識・再捕獲・移動データのうち、1地点で多数の個体のマーキングが行われている福島・群馬・長野・愛知・三重・滋賀・和歌山・高知・鹿児島などのデータを解析した結果に基づいて、日本におけるアサギ
    マダラ
    がの夏_から_晩秋にかけての動態について考察する。また、アサギ
    マダラ
    の調査において成功しているインターネットの利用例についても紹介する。
feedback
Top