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135件中 1-20の結果を表示しています
  • 小泉 祥子, 澤田 彰子, 橋本 公男, 原 武史
    感情心理学研究
    2023年 31 巻 Supplement 号 PO2-10
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/05/10
    ジャーナル フリー
  • 岡田 文裕
    日本香粧品学会誌
    2019年 43 巻 4 号 313-317
    発行日: 2019/12/31
    公開日: 2021/01/16
    ジャーナル フリー

    Recently open innovation between universities and industries has become more important system for cosmetic science in Japan. For this open innovation, joint research chairs in universities is available not only for industries but also for universities because of its propulsive force. Therefore, Mandom Corporation and Osaka University established the joint research chair in Osaka University in 2015. So far, we succeeded in isolation of sweat gland stem cells possessing the ability to regenerate sweat gland-like structures in vitro and visualization of the three-dimensional structure of the sweat gland, which regulates body temperature. Through these findings, we also succeeded in establishing an evaluation method for thermoregulatory sweat glands by visualizing and quantifying perspiratory contractions. In addition, quantifying the amount of sebaceous matter produced in human sebaceous gland and establishment of a new evaluation method were succeeded. Through collaboration with the National Institutes of Biomedical Innovation, Health and Nutrition, we confirmed for the first time in Japan that TRPM4, a cell sensor, controls inflammatory reactions in keratinocytes. In this review, brief summary of these research findings and explanation for benefits of join research chair are mentioned.

  • 大西 一行, 坂野 俊宏, 藤原 延規
    衛生化学
    1993年 39 巻 3 号 247-250
    発行日: 1993/06/30
    公開日: 2008/05/30
    ジャーナル フリー
    Keratin fibers, such as those of human hair, undergo chemical damage, resulting in the production of sulfonate (-SO3-) groups ; this process is regarded as oxidative hair damage. This damage was measured with a Fourier transform infrared spectrometer using a high pressure diamond anvil cell. This method could be used to measure chemical damage with only small samples of fiber. In this study, the relationship between the distance from the root end of hair and -SO3- content at the point was determined. The observed damage patterns indicated that the degree of oxidative hair damage depended on the frequency of permanent waving and the properties of hair. This technique may be applied to a forensic chemistry, including, for example, discrimination and presumption of personal hair history.
  • 岡田 文裕
    熱測定
    1998年 25 巻 4 号 132-137
    発行日: 1998/09/30
    公開日: 2009/09/07
    ジャーナル フリー
    熱測定法により抗微生物薬における薬剤作用を定量的に解析した。抗微生物薬として,パラオキシ安息香酸エステル(パラベン)類を用いた。先に報告した多試料同時計測微生物活性解析装置を用い,パラベン類を種々の濃度で含む増殖培地中でのKlebsiella pneumoniaeならびにSaccharomyces cerevisiaeの増殖サーモグラムを観測した。パラベン類の影響を増殖の時間遅れの観点から解析することにより,50%増殖抑制濃度(Kθ)を求め,さらにその薬剤濃度依存性から薬剤作用曲線を描いて,薬剤効果を評価した。薬剤作用曲線から解析して得られた最小発育阻止濃度(MIC)から,メチル,エチル,プロピル,ブチル,ペンチル,ヘキシルの順に薬剤の効果が強くなることが確認された。また50%増殖抑制濃度(Kθ)より各薬剤のK.pneumoniaeならびにS.cerevisiaeの微生物細胞に対する親和力(結合のギブス自由エネルギー変化)を求め,分子の形状と薬剤効果について考察した結果,増殖活性を50%抑制するのに要する薬剤濃度より両微生物に対する薬剤の親和力を求めて比較すると,アルキル鎖の炭素数と親和力との間にきわめて良好な直線関係が成り立つことが認められた。さらに同じ薬剤でも,K.pneumoniaeよりもS.cerevisiaeに対する作用が大きく,それが主として膜構造の違いによるものと推測された。これらの結果から,ここで紹介した解析法が抗微生物薬における抗菌作用の定量的解析に有効であると結論した。
  • ─3D顔画像印象解析と視線計測─
    山口 あゆみ, 橋本 公男, 松原 薫, 蒔田 愛
    日本化粧品技術者会誌
    2019年 53 巻 1 号 24-30
    発行日: 2019/03/20
    公開日: 2019/03/20
    ジャーナル フリー

    顔立ちや表情がその人の印象形成に影響することは当然ながら,われわれは顔の肌質感も印象を決める重要な要素と考えている。今回は,ミドルエイジ男性が年齢は相応でも若々しい印象に見られたい意識があることに着目し,若々しさ印象の要因を探ることを試みた。見た目年齢は「シワ」の評価スコアとの関連が確認できた一方,若々しい印象スコアは,「シミ」,「くすみ」,「血色」の評価スコアと関連することがわかった。さらに視線解析結果より,見た目年齢評価時に比べ若々しい印象評価時に視線滞在時間が最も長かった部位は,肌質が顕著に現れやすいほほの部分であった。モデル乳液を連用すると,肌をよく観察できる条件である近距離でのみ若々しい印象がアップした結果が得られた。若いときと比べて肌の変化が顕著に起こっているミドルエイジ男性にとって,日々のスキンケアは年齢相応でありながら若々しい印象を作り出せる有効な手段であるといえる。

  • 久原 丈司, 笠原 啓二, 嶋田 格, 松井 宏
    日本化粧品技術者会誌
    2017年 51 巻 1 号 33-40
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/03/22
    ジャーナル フリー
    デオドラント剤の防臭効果の持続性向上(ロングラスティング化)を目的として,臭いの原因となる皮膚常在菌の繁殖を抑えるために,デオドラント剤に配合されている殺菌剤4-イソプロピル-3-メチルフェノール(IPMP)と2,4,4′-トリクロロ-2′-ヒドロキシジフェニルエーテル(トリクロサン)について,腋窩上での経時残存性を評価した結果,トリクロサンはIPMPよりも有意に経時残存性が高いことが示唆された。次に,殺菌剤の腋窩上での経時的な減少要因の解明として,殺菌剤の揮発性,皮膚内部への浸透性,皮膚表面での拡散性,衣服への移行性を評価した結果,皮膚内部への浸透および衣服への移行が主要因であることが示唆された。また,殺菌剤の腋窩での残存性を高める成分(デオドラントキーパー)の探索を行った結果,デオドラントキーパーの要件としては,皮膚内部への浸透を抑えるため分子量が大きいこと,耐水性が高い必要があるためオクタノール/水分配係数(Log P)が大きいこと,殺菌剤との親和性(結合性)が高いことが必要であり,今回評価したIPMPのデオドラントキーパーとしては,分極部位を有しIPMPと水素結合等の双極子相互作用を起こしやすい構造であることが,残存性向上に有利に働くことが見出された。
  • 久加 亜由美, 前田 霞, 澤田 彰子, 澤田 真希, 嶋田 格, 原 武史, 清水 真由美
    日本化粧品技術者会誌
    2017年 51 巻 2 号 147-152
    発行日: 2017/06/20
    公開日: 2017/08/20
    ジャーナル フリー
    われわれはこれまでに日本人男性の腋臭強度と臭気タイプの分類について,官能評価で解析を行ってきた。男性の腋臭強度は若年層で高いこと,臭気は8タイプに分類されること等がわかっていたが,女性の腋臭の実態は不明であった。そこで,日本人男女計169名の嗅覚評価を行い,腋臭強度と臭気タイプを男女で比較した。その結果,女性の腋臭強度は男性よりも低く,年齢による臭気強度の低下は女性ではみられなかった。また,女性は男性とは異なり,腋臭強度と耳垢性状に強い関係が認められなかった。日本人の主な臭気タイプは男女ともミルク様であった。しかし,臭気タイプの分布は男女で異なり,特に女性は酸っぱい臭気の割合が低いことが明らかになった。女性の特徴に着目すると,腋臭強度と経表皮水分蒸散量(TEWL値)に関係が認められた。一方で,腋臭強度は腋毛の処理行為と関連が認められなかった。今後,より詳細に女性の腋臭研究を進め,女性に適応した腋臭ケアを提案したいと考える。
  • 津村 亜紗子, 齋藤(大塚) 香織, 藤井 範子, 藤田 郁尚, 久原 丈司, 大野 健剛
    日本化粧品技術者会誌
    2016年 50 巻 1 号 33-40
    発行日: 2016/03/20
    公開日: 2017/03/21
    ジャーナル フリー
    整髪剤開発においてセット力およびその持続力は最も重要な特性であり,汗や湿度などの水分がそれらを低減させる最大の要因として認知されている。われわれはこれまで,「頭皮脂」が頭皮から毛髪に移行し,様々な剤型の整髪剤のセット力およびその持続力を低下させるという現象を見出した1)。本研究では,高湿度条件下における頭皮脂のセット力に与える影響,および頭皮脂の毛髪への移行挙動について検証を行った。その結果,高湿度条件下において頭皮脂の毛髪への移行が促進され,湿度によって低下したセット力が,頭皮脂によってさらに低下することが明らかとなった。これまで高湿度下において水分のみが整髪力低下の原因であると考えられてきたが,本研究により,水分と皮脂が共存することによって整髪剤のセット力をより低下させることが明らかになった。
  • 嶋田 格, 松井 宏, 澤田 真希, 高石 雅之, 藤田 郁尚
    オレオサイエンス
    2015年 15 巻 9 号 415-421
    発行日: 2015年
    公開日: 2018/02/01
    ジャーナル フリー

    清涼化粧料には,清涼成分としてℓ-メントールが汎用されている。しかしながら,ℓ-メントールは,適度であれば快適な清涼感を付与する一方で,多すぎると灼熱感,ヒリヒリ感といった不快刺激を感じることが知られている。そこで,我々は,快適な清涼感を与える濃度範囲を確認するために,頚部を用いた清涼感評価方法を確立し,ℓ-メントールに対する感度が高いクールスティンガーを選定した。これにより,男女によるℓ-メントールの感受性の違いや,発汗時の清涼感の感じ方の違いを明らかにした。また,TRPチャネルに着目した評価方法を用いることで,ℓ-メントールによる不快刺激を1,8- シネオールが抑制することを発見した。

  • 吉井 基祐, 大野 健剛
    トライボロジスト
    2014年 59 巻 8 号 484-489
    発行日: 2014/08/15
    公開日: 2018/02/23
    ジャーナル 認証あり
  • 目片 秀明
    日本化粧品技術者会誌
    2017年 51 巻 1 号 2-11
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/03/22
    ジャーナル フリー
    近年でも微生物汚染が原因により製品回収に至った化粧品の事例がある。消費者が化粧品を使用する際に,使い始めから終わりまで安全に安心して使用できることは化粧品が有すべき重要な品質である。本稿では二次汚染リスクの高い製品に対する製品設計上の留意点や,使用頻度が高い防腐剤,国際的な防腐剤規制状況,防腐力に影響を与える因子などを中心に概要を列挙した。また,消費者の安全性志向の高まりや海外の防腐剤の配合規制に応えるため,われわれはパラベンフリー・防腐剤フリーを目的とした製品開発に向けて,1,2-アルカンジオールの抗菌効果と皮膚の感覚刺激性についてパラベンと比較して調べた。その結果,抗菌効果はほぼ同等であり,感覚刺激性はパラベンに比べて有意に低いことを確認した。化粧品開発において適正な製品品質を確保した防腐処方設計の考え方の一助となれば幸いである。
  • 山口 あゆみ, 大西 一禎, 栗山 健一
    日本化粧品技術者会誌
    2010年 44 巻 2 号 118-126
    発行日: 2010/06/20
    公開日: 2012/06/25
    ジャーナル フリー
    男性顔面上で「ギラつき」と表現される現象は,一般的に皮脂量の多さに関係すると考えられている。しかし,加齢に伴い皮脂量は徐々に減少することに反し,ギラつきは中高年男性に顕著である。そこで男性顔面の前額部において,ギラつきとさまざまな皮膚特性との相関を解析した。ギラつきに対する重回帰分析を行ったところ,皮脂量で0.490,キメ細かさで—0.370,皮膚色の明度で—0.314の標準偏回帰係数が得られた。皮脂量の要因が最大であったが,他ニ者もギラつきに関与する重要な因子であることが示された。また,画像解析によって得られる前額部の表面反射光および内部反射光の光学的特性値を用いて重回帰分析を行い,ギラつき度予測式を導いた。表面反射光の光学的特性値は,皮膚上に存在する皮脂量とキメの状態によって決定されると推測できた。紫外線対策が不十分な男性特有の生活習慣は,キメの不明瞭化や顔面色の暗化を引き起こし,男性顔面に特徴的な「ギラつき現象」を発生させていると考えられる。ギラつきを低減するには洗顔等による皮脂の除去が基本となるが,スキンケアによる皮膚色やキメの改善も重要であると考えられた。
  • 皮膚基本特性の部位差・季節間変動・加齢変化について
    大西 一禎, 山口 あゆみ, 栗山 健一, 辻野 義雄, 藤原 延規
    日本化粧品技術者会誌
    2007年 41 巻 2 号 94-102
    発行日: 2007/06/20
    公開日: 2010/08/06
    ジャーナル フリー
    男性顔面の皮膚生理に関する総合的知見はほとんど報告されていない。そこでわれわれは, 男性顔面皮膚生理を非侵襲的に測定し, 女性との比較を行った。また, その季節間変動, 加齢変化, さらに加齢変化と生活習慣との関連について解析した。その結果, 1. 男性顔面のTゾーン, Uゾーン間の皮膚コンダクタンス, 皮脂分泌量の差異は, 女性よりも大きいこと, 2. TEWL, 総伸長値の季節間変動は, TゾーンとUゾーンで相反する傾向を示すこと, 3. 頬下部は年間を通じて最も乾燥している部位であること, 4. 総伸長値は年齢との高い負の相関係数を示し, 男性顔面皮膚の加齢変化の指標となり得ること, 5. サンスクリーン剤の使用習慣がないことや, 髭剃り習慣は, 男性顔面皮膚の加齢変化進行に影響を与えることが明らかとなった。
  • シワ・皮膚色の加齢変化および男性のフェイスケア意識について
    山口 あゆみ, 大西 一禎, 栗山 健一, 辻野 義雄, 藤原 延規
    日本化粧品技術者会誌
    2007年 41 巻 2 号 103-111
    発行日: 2007/06/20
    公開日: 2010/08/06
    ジャーナル フリー
    日本人男性顔面の外観上の加齢変化について明らかにするため, 男性被験者のシワおよび皮膚色を評価した。加齢に伴い, 目尻部は最も大きな線状シワの深度が増すが, 眼窩下部ではほぼすべてのシワの深度が増しており, 目尻部は40歳頃, 眼窩下部は50歳頃から顕在化していた。また, 眼窩下部のシワは目尻部のシワに比べて個人差が大きく, 同年代 (40歳代) の中でも眼窩下部のシワが目立つ被験者はTEWLが高く, 皮膚コンダクタンス値は低かった。顔面皮膚色は, 加齢とともに赤みが増して明度が下がる傾向を示した。40歳代以前は, 夏季に顔面の明度が下がり冬季に上がる明確な季節変動を示したが, 40歳代以降, 夏季・冬季の季節間で明度に有意差が認められなくなった。男性が自己の顔面の変化を認識し始めるのは, 老化兆候が明らかに顕在化する40歳前後であった。男性は, 女性に比ベスキンケア製品に対する関心は高くなかったが, 若く見られたい願望やスキンケアが必要であるという意識は有していた。
  • 岡田 文裕
    日本化粧品技術者会誌
    1998年 32 巻 2 号 131-139
    発行日: 1998/06/20
    公開日: 2010/08/06
    ジャーナル フリー
    化粧品の研究・開発や生産場面における微生物試験は, その機能・品質を確保するために欠くことのできないものである。しかし, 一般に用いられている試験法は, 繁雑な操作を要し, またある程度の培養期間をとるため, 判定に長い時間がかかる。このことは, 研究・開発や生産の効率を考える上において, 非常に重要な課題となっている。ここでは, こうした問題に対処するための資料として, 最近の簡易・迅速な微生物試験法を概説すると共に, 化粧品の研究・開発や生産場面での応用例として特に熱測定を中心に解説する。
  • 松山 芳浩, 坂野 俊宏, 大西 一行, 藤原 延規, 松山 金豊
    日本化粧品技術者会誌
    1994年 28 巻 1 号 31-37
    発行日: 1994/06/30
    公開日: 2010/08/06
    ジャーナル フリー
    Four perfumes which volatilize relatively readily (leaf alcohol, d-limonene, n-nonyl aldehyde and l-rose oxide) were dissolved in aqueous ethanol and the volatility behaviors of these perfumes were examined with headspace gas chromatography.
    Keratin powder and cellulose powder were used as supports for perfuming. As the result, it was ascertained that the differences of the treated supports were measured by using keratin powder and cellulose powder. It was confirmed that the differences in characteristics of perfumes occur when different supports were used.
    When the water/ethanol ratio in aqueous ethanol was varied, rate of volatility remained relatively constant. However, concentration of each perfume in vapor phase was altered.
    The effect of the use of low vapor pressure solvents (benzyl benzoate, diethyl phthalate, dipropylene glycol, liquid isoparaffin, and decamethyl cyclopentasiloxane) was examined. As the result, liquid isoparaffin and decamethyl cyclopentasiloxane showed retentive effects.
  • 赤外分光法によるin situ皮膚表面分析
    藤原 延規, 豊岡 郁子, 大西 一行, 小野原 悦子
    日本化粧品技術者会誌
    1992年 26 巻 2 号 107-112
    発行日: 1992/10/30
    公開日: 2010/08/06
    ジャーナル フリー
    Human skin surface has been analyzed in situ after washing with fatty acid soap by attenuated total reflectance using Fourier transform infrared spectroscopy. The residue of fatty acid soap on the skin was observed when calcium ions were present in the water being used, and it was confirmed to be adsorbing onto the skin as fatty acid calcium salts. This adsorption residue was quantified using the Amide I or Amide III absorption bands of the epidermal horny proteins as an internal standard.
    The behavior of adsorption residues has been examined with this method, and it was confirmed that the quantity of adsorption residue increased depending on the calcium ion concentration in the water. Furthermore, it was suggested that the adsorption residue was induced by the insoluble salt formation from fatty acid anions adsorbed onto the skin and calcium ions at the time of rinsing. Fatty acid calcium salts adsorbed onto the skin were gradually desorbed by sufficient rinsing, but the influence of calcium ions was also seen in this case. This desorption speed was slower when calcium ions were present.
  • 松尾 真樹, 川田 純平, 作山 秀
    日本化粧品技術者会誌
    2020年 54 巻 1 号 15-25
    発行日: 2020/03/20
    公開日: 2020/03/20
    ジャーナル フリー

    女性の社会進出に伴いメイク落としにも簡便性が求められ,アウトバスで使用できるクレンジングローションが普及してきている。一方,ローション剤型はコットン使用による摩擦感を感じやすく,耐水性化粧料に対するクレンジング機能は他剤型ほど期待できなかった。本特性は界面活性剤の性能によるところが大きいため,クレンジング機能向上と摩擦低減を両立できる界面活性剤の設計が望まれた。そこでわれわれはポリグリセリン脂肪酸エステル(PGFE)類に着目し,表面張力を指標としたPGFE 類のスクリーニング,製剤への安定配合およびその機能評価を行った。その結果,市場品で想定される配合量域において,PGFE の一種は従来の洗浄成分よりも低い表面張力を示し,さらに興味深いことに,スクリーニングにより得られた2 種のPGFE を特定の配合比率で併用した混合系は,単一成分系よりも低い表面張力を示した。また,PGFE の製剤安定化には,多価アルコールおよび補助界面活性剤の併用が有効であることがわかった。得られた製剤は従来製剤と比べてクレンジング機能が高く,摩擦感を低減でき,かつ保湿効果も高いことが確認された。

  • 嶋田 格, 齋藤(大塚) 香織, 高石 雅之, 臼倉 淳, 山口 あゆみ, 藤田 郁尚, 清水 真由美
    日本化粧品技術者会誌
    2014年 48 巻 4 号 306-311
    発行日: 2014/12/20
    公開日: 2016/12/20
    ジャーナル フリー
    拭き取りシート化粧料の使用による肌への影響については,これまで報告がない。そこで本研究では,シート化粧料の拭き取り行為による皮脂除去効果と肌への影響について調査した。含浸液による効果を検証するため,ドライシート,含浸液を含む標準シート,保湿剤を添加した保湿シートを用いた。保湿シートの皮脂除去効果は,標準シートと同等であり,ドライシートより有意に高かった。また,標準シートの皮脂除去効果は,洗顔料と比べ前額部で差がなく,頬部で有意に低かった。使用後の皮膚コンダクタンス値は,洗顔料では使用前よりも減少したのに対してシート化粧料では使用前よりも増加した。継続使用による皮膚コンダクタンス値の影響については,拭き取りシート化粧料未使用者で初期より有意に低下したにも関わらず,使用者では変化がみられなかった。これらの結果から,シート化粧料の拭き取り行為は,スキンケア効果を有する可能性が示された。
  • 笠原 啓二
    日本レオロジー学会誌
    2013年 41 巻 4 号 231-233
    発行日: 2013/10/15
    公開日: 2013/10/02
    ジャーナル フリー
    Rheological characteristics of stringy cosmetic emulsions that contain different ingredients and have different firmness was determined by a stress-controlled rheometer. Although the measurement of steady flow showed the first normal stress difference [N1] increase and viscosity [η] decrease with increase in shearing speed, there was no correlation between both parameters and the sensory evaluation score which indicates the degree of the stringiness. But it was found that new parameter ([N1]/[η]) has a strong correlation with the sensory evaluation score(r > 90) within a range of 300 - 1000S-1.
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