抄録:産業・経済変革期の職場のストレス対策の進め方各論1.一次予防(健康障害の発生の予防):教育, 研修-
メンタリング
・プログラム:渡辺直登.慶應義塾大学-企業を取り巻く環境の激変と長引く不況のため, 企業におけるストレス対策は, 予算削減とサービス・デリバリーの困難性という2つの問題に直面している.本稿では, これら2つの問題を克服する手段として,
メンタリング
・プログラムの持つ可能性について論じる.広範な文献レビューを通じて以下のことが明らかになった.(1)年長者であるメンターと, 若年者であるプロテジェからなる一対一の関係は, メンター, プロテジェの双方のメンタルヘルスに好ましい影響を及ぼす.(2)公式的な
メンタリング
・プログラムは, 青少年の非行防止, 専門職の育成, 企業における人材育成の手段として, 米国では広く用いられている.(3)
メンタリング
・プログラムは一般に善意のボランティアと, メンター/プロテジェ関係の促進をモニターする専門家の共同作業によって行われる.(4)
メンタリング
・プログラムは経営組織の広範囲な人的資源を活用して行われるので, 「予算とサービス・デリバリー」の問題を克服する可能性がある.リスナー制度との相違, 総合的な人的資源管理との関係についても議論をおこなった.
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