様々な社会的課題の解決や各地域の活性化をめざし,社会起業家による創造的なプロジェクトの創出が行われ始めている.本研究では,個人の内面の変容から社会全体のイノベーションを創出する実践理論である「U理論」と,ソーシャルアントレプレナーシップ育成の手法として実践されている「マイプロジェクト(以下,マイプロ)」に着目し,両者の類似性をより詳細に分析すべく,マイプロの開発者である井上英之氏と,当時慶応義塾大学でのゼミ生で現在は各界で活躍しているOB/OGへインタビューを行った.それらを通じて,誰もが組織や日常の中でU理論を実践できる手法として,マイプロが持つ可能性をU理論の視点で考察し,実践する上での留意点を整理した.
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