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全文: "モンタノス派"
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  • 創世記一六章の解釈を手掛かりにして
    出村 みや子
    宗教研究
    2019年 93 巻 2 号 135-161
    発行日: 2019/09/30
    公開日: 2020/01/07
    ジャーナル フリー

    教父のジェンダー理解を知る上で、教父文書が構成において高度に文学的かつ修辞学的であることを示したエリザベス・クラークの視点が有効である。本稿では正統信仰確立の過程でどのようにジェンダーバイアスが生じたかを三位一体論や反異端論争の事例を通じて考察し、次に創世記一六章の解釈に焦点を当てて考察した。教父たちは聖書解釈を様々な論争に効果的に利用したが、特に結婚と禁欲の価値をめぐる論争では、貞節な結婚は当時のローマ社会の男らしさの表明であり、厳格な性的禁欲主義はキリスト教の修道制が提示した新たな男らしさの定義であったゆえに、夫であれ、教会指導者であれ、女性が男性の指導下のもとに置かれることに変わりはない。他方でアレクサンドリアのクレメンスは、宗教教育における徳の追求には本性的に男女の差を認めておらず、こうした男女平等主義がローマ帝国におけるキリスト教の急速な拡大や女性の地位の向上につながったと考えられる。

  • 新免 貢
    宗教研究
    2008年 82 巻 2 号 473-496
    発行日: 2008/09/30
    公開日: 2017/07/14
    ジャーナル フリー
    本稿では、現実批判を伴う宗教批判を、キリスト教再構築の水準を追求する試みとして展開する。その際、「初めに多様性ありき」を出発点として、正典諸文書に加えて、種々様々な外典文書群に関する研究から得られる重要な洞察と知見を適用する方法が有効である。しかしながら、従来から狭量で不寛容とされてきた福音派またはファンダメンタルなキリスト教とは袂を分かつ自覚に立つリベラル派の間においてさえ、『マリアによる福音書』や『ユダの福音書』などの話題の初期キリスト教文書に関する最新の批評学的成果は必ずしも好意的に受け入れられているわけではない。というのは、伝統的なキリスト教理解や枠組みが根幹から揺さぶられるのではないかと危ぶまれているからである。今、聖職者の「沈黙の共謀」に加担することなく、市民と専門家との対等な対話を通して、時代に対応した宗教知識の展開能力(Religious Literacy)が養われる場の提供が急務であろう。
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