レジン添加型グラスアイオノマーセメントを用いた矯正用接着システムは, レジン系接着剤を用いた接着システムよりも接着性が低いことを報告してきたが, 市販矯正用ブ
ラケット
は多数存在し, ブ
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ベース部の構造や歯質接着性に及ぼす影響についての研究は少ない.このため, レジン添加型グラスアイオノマーセメントに対して良好な接着性を有するボンディング用ブ
ラケット
を選択するには, ブ
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ベース部の形状や形態などの構造や組成を調査する必要がある.このため本研究では, 3種類の素材のボンディング用ブ
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を用い, ブ
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ベース部の2種類のSEM像 (二次電子像, 反射電子組成像) による形状および形態観察, 画像解析による接着面積, EDX分析とFT-IR分光分析による組成分析を行い, ボンディング用ブ
ラケット
の評価を行った.メタルブ
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は, 1種類のチタン製ブ
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を除き他はステンレス鋼製であり, 表層に金銀コーティングしてあるものも認められた.ブ
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ベース部の構造は微細なワイヤをメッシュ状に結合してあるものと, 小さな菱形の突起が集合しているものがあったが, 両者とも機械的維持性は他のブ
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に比べ良好であった.セラミックブ
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は, アルミナもしくはジルコニアで構成され, ブ
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ベース部の構造は比較的単純で, 機械的維持性は最も小さかった.プラスチックブ
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では, 3種類のプラスチック組成においてエンジニアリングプラスチックのポリカーボネートが検出され, ガラスフイバー, 微粒子シリカフィラーで複合化されたブ
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も認められた.本研究から, 各素材のボンディング用ブ
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においてベース部の構造が大きく異なることが認められたため, 歯科矯正臨床においてレジン添加型グラスアイオノマーセメントを適用する場合は, ボンディング用ブ
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の選択に, より多くの注意を払う必要があることが示唆された.
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