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クエリ検索: "リトルシニア"
4件中 1-4の結果を表示しています
  • 中村 俊文, 大出 拓弥, 都丸 泰助, 橋川 拓史, 寺門 淳
    関東甲信越ブロック理学療法士学会
    2017年 36 巻
    発行日: 2017年
    公開日: 2019/04/03
    会議録・要旨集 フリー

    【目的】

    野球現場における腰痛の実態を把握し,予防の一助とすることを目的とする.【方法】

    2016 年12 月から2017 年3 月の間に,

    リトルシニア
    中学野球チームに所属する146 名,高校野球部に所属する94 名の計240 名に対しアンケート調査を行った.調査項目は腰痛有訴率,整形外科受診率,検査・診断内訳,疼痛誘発動作とした.【結果】

    腰痛経験のある選手は240 名中100 名(41.6%) であり,そのうち整形外科受診者は100 名中39 名(39.0%) であった.アンケートにより渉猟し得た中での診断内訳は,腰椎分離症19 名(49.0%),腰椎椎間板ヘルニア1名(2.0%),確定診断が不明な腰痛19 名(49.0%)であった.検査内訳は,X 線のみ,またはX 線以外の検査が不明な選手16 名(41.0%),MRI撮影者15名(38.5%),MRIとCT撮影者8名(20.5%)であった.疼痛誘発動作では,腰痛有訴者100名中57名(57.0%),受診した選手では39 名中28 名(71.8%) が伸展時痛を有していた.

    【考察】

    野球現場において青少年野球選手の腰痛有訴率は高いが整形外科受診率は低かった.診断内訳は,腰椎分離症の割合が高いため,野球現場において念頭におく必要があると考えた.検査内訳の結果より,確定診断が困難であり,正診率が低いことが予測される.疼痛誘発動作では伸展時腰痛を有している選手が半数以上であった.当院では伸展時腰痛を有している選手の56.1%が初期の腰椎分離症であり,MRIとCT から総合的に治療方針を判断する必要があると過去に報告している.このことより,受診していない選手や,確定診断のための検査が不十分な選手の中には腰椎分離症が隠れている可能性が考えられる.以上のことより,野球現場での腰痛に対する早期発見,早期治療が重要であり,確定診断の上で適切な治療展開,腰痛に対する認識の改善が必要であると考える.

    【倫理的配慮】

    本研究はヘルシンキ宣言に基づき,対象者には書面及び口頭にて説明し同意を得た上で調査を行った.

  • 高峰 修
    スポーツ社会学研究
    2019年 27 巻 2 号 17-27
    発行日: 2019/09/30
    公開日: 2020/10/15
    ジャーナル フリー
     本稿では、スポーツ領域における女性の商品化の問題を男性学の視点から検討した。この問題を検討するための事例として“セクシーラグビールール動画”、“女子プロ野球の美女9総選挙”、“プロ野球における女性の始球式” が取り上げられ、その内容が分析された。ワールドカップやプロリーグというホモソーシャルな場において、女性という存在はそもそも馴染まないか異質な存在である。そうした場に女性は受け入れられたが、その場に生じる違和感を緩和するために、女性はパロディ化されていた。さらに3つの事例における女性の表象には、異性愛主義を前提とする、女性に対する男性からの性的欲求、そして女性嫌悪が描かれていた。
     次に、伊藤による男らしさを示す三つの志向性(優越志向・権力志向・所有志向)と性的欲望との関係について検討した。これらの志向性が女性に向けられるとき、男らしさは異性に対する性的欲求として表れる。スポーツの実践が現代社会における男らしさを学ぶ場になっているとすれば、そして男らしさに異性への性的欲求が含まれているのであれば、現代の男たちはスポーツを通じて、異性への性的欲求を自覚し、再確認し、あるいは実現しようとしていることになる。男たちがスポーツを通じて異性への性的欲求を実現しようとしている例として、始球式に登場した女性タレントが男子中学生たちに取り囲まれる事例を示した。
  • 宮西 智久, 櫻井 直樹, 遠藤 壮
    体育学研究
    2015年 60 巻 1 号 53-69
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/06/13
    [早期公開] 公開日: 2014/12/26
    ジャーナル フリー
      The purpose of the present study was to clarify kinematic differences in the delivery motion of the baseball infielder among various levels of development. A total of 76 delivery motions performed by 22 elementary school (group E), 18 junior high school (group J), 20 high school (group H), and 16 collegiate (group C) baseball infielders were studied using a 3D motion picture analysis. 50 kinematic and 10 temporal variables were measured for the upper trunk, pelvis, throwing shoulder and elbow joint. No significant differences in the anthropometric data were found between infielders in groups H and C. Ball velocity increased significantly with the levels of skill and experience. Significant differences were found in 29 kinematic variables and only one temporal variable among the levels of development. The differences in ball velocity between the younger and older infielders were most likely due to both greater muscle strength and longer segment length, while the differences between infielders in groups H and C were due mainly to higher skill progression. These results are useful for considering the possible reasons for improvements in throwing performance with increased levels of skill and experience.
  • 加藤 貴英, 髙津 浩彰
    スポーツパフォーマンス研究
    2022年 14 巻 209-222
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/10/12
    ジャーナル オープンアクセス
    本研究では甲子園出場を目指す高校野球選手の3 学年にわたる心理的競技能力の縦断的変化を検討した.3 校(5 チーム)の硬式野球部員109 名を対象に,心理的競技能力検査(DIPCA: Diagnostic Inventory of Psychological Competitive Ability for Athletes)を各高校の春季大会終了後(5 ~ 6 月)に毎年実施した.109 名全員を1 群とした縦断的変化では,3 年生時に「自己実現意欲」下位尺度が低下したが,その他の因子と下位尺度においては顕著な変化は見られなかった.3 年生時にベンチ入りしたレギュラー群(64 名)とそうでないノンレギュラー群(45 名)に分けて比較した場合,レギュラー群の心理的競技能力はノンレギュラー群よりも高かった.レギュラー群は1 年生時から高いレベルの心理的競技能力を3 年生時まで維持したのに対し,ノンレギュラー群は「競技意欲」因子が3 年生時に低下した.レギュラー群の縦断的変化をチームごとで確認すると,ポジティブな変化を示すチームばかりでなくネガティブな変化を示すチームもあった.また,同じ学校でもその年のチームによって心理的競技能力の縦断的変化の様相は異なった.
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