本研究は、新しく出回っている低価格のポピュラーなビデオ開連機器を使って、教師が自作番組を制作する技術と方法を訓練するためのカリキュラムを設計、開発する。それを現職教育の場面で試行・評価して、教師の能力やニーズの違いに対応できるように、自学自習方式による学習パッケージを中心とした教材に仕上げる。61年度は、主に次のような手順で研究を進めた。(1) 鳴門教育大学の院生・学部学生を対象として映像教材作成技能の育成のためのプログラム (映像教材作成コース) を開発・試行した。(2) 実践を通して、現職の教師向け自作番組制作カリキュラム及びその教材開発のための情報を収集した。(3) 映像教材作成コースの評価を通して、必要とされる教材を開発した。(4) 番組を制作する上での手順や工夫・留意点を明らかにするために、NHKの社会科番組の取材に立ち合い、制作された番組の分析・評価結果をもとに、番組制作スタッフに面接調査を実施した。
抄録全体を表示