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クエリ検索: "リン酸アルミニウム"
697件中 1-20の結果を表示しています
  • *貝掛 勝也, 角森 道人, 関戸 知雄, 土手 裕
    廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
    2010年 21 巻 P1-C4-7
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/11/07
    会議録・要旨集 フリー
    この研究の目的は、アルミウム廃液と鶏ふん焼却灰リン溶出液で作成した
    リン酸アルミニウム
    が、ろ過性の優れた
    リン酸アルミニウム
    として飛灰からの鉛溶出抑制剤としての有効性を明らかにすることである。まず、鶏ふん焼却灰と硫酸からのリン溶出液に関する抽出条件を決定した。得られたリン溶出液から純度の高い
    リン酸アルミニウム
    を合成できた。ろ過性の良い
    リン酸アルミニウム
    に関する合成条件を特定できた。鶏ふん焼却灰から合成した
    リン酸アルミニウム
    は、Pbに対して高い固定性を示した。
  • 渡辺 孝, 川崎 博信, 垂水 英一, 津田 精三
    金属表面技術
    1977年 28 巻 6 号 336-340
    発行日: 1977/06/01
    公開日: 2009/10/30
    ジャーナル フリー
    A new chemical conversion coating process using aluminum biphosphate has been proposed, and the film formation behavior and mechanism of thermally polymerized aluminum phosphate have been studied. The chemical conversion film formed by heating the aluminum biphosphate coating on zinc-plated steel sheets provides good protection against corrosion. Reaction for the film formation is a condensation polymerization caused by the dehydration of bound water in aluminum biphosphate. The experimental results obtained by using DSC, TGA, IR spectrometry and X-ray diffractometry showed that the dehydration at about 150°C is most important to form the anticorrosive film. Accordingly, for the production of the chemically converted film it is required to heat up to at least about 180°C, at which most of the dehydration reaction ends. However, the dehydration and hydration of the film occured reversibly. The reason for this rehydration is assumed that thermally polymerized film possesses a non-stoichiometrical aluminum phosphate structure.
  • 倉田 茂昭, 楳本 貢三
    日本歯科理工学会誌
    2010年 29 巻 6 号 537-542
    発行日: 2010/11/25
    公開日: 2017/08/08
    ジャーナル フリー
    リン酸亜鉛セメント硬化体の強度の発現を研究するために,各種リン酸化合物の60%水溶液,ならびに60%リン酸水溶液に13族元素,Al,In,そしてTlを溶解した練和液を調製し,市販のリン酸亜鉛セメントの粉と練和した.その結果,二リン酸ならびにポリリン酸で練和した硬化物の圧縮強さは,正リン酸で練和した硬化物に比べ,それぞれ2.5ならびに4.6倍増加した.また,13族元素を添加した練和液で調製した硬化物の圧縮強さは,正リン酸のみで得られた硬化物に比べ強度が増加し,強度の大きさの順はAl>In>Tlの順であった.得られた硬化物の粉末X線回折分析から,リン酸亜鉛セメント硬化体の強度の向上は,酸化亜鉛とリン酸の中和反応による塩の生成だけでなく,非晶質
    リン酸アルミニウム
    塩の形成が重要な役割をしていると考えられた.
  • 貝掛 勝也, 角森 道人, 土手 裕, 関戸 知雄
    廃棄物資源循環学会論文誌
    2011年 22 巻 6 号 344-353
    発行日: 2011年
    公開日: 2012/01/17
    ジャーナル フリー
    都市ごみ焼却飛灰に対する鉛安定化性能の高い無機系重金属固定剤の開発を目的として,廃棄物由来原料 (鶏ふん焼却灰および模擬アルミニウム廃液) から
    リン酸アルミニウム
    の合成を行った。その結果,鶏ふん焼却灰に硫酸溶液を液固比5で加え,溶出pHを1以下に調製したリン溶出液に,模擬アルミニウム廃液を加えて合成pHを5以下にすることで,リン回収率も高く,ろ過性の良い
    リン酸アルミニウム
    が合成できることが明らかとなった。合成した
    リン酸アルミニウム
    を用いて安定した飛灰に対する環境庁告示13号試験の結果,リン基準の添加率で比較すると,市販の
    リン酸アルミニウム
    と同程度の鉛安定化性能を有することが判明した。低pHでの鉛溶出試験においても,高い鉛溶出抑制効果が見られたことから,さらなる改良により市販の
    リン酸アルミニウム
    と同様に長期安定性の効果を発揮することが期待された。
  • 服部 英, 住吉 孝, 田部 浩三, 津波古 充朝, 本岡 達, 小林 正光
    日本化学会誌(化学と工業化学)
    1976年 1976 巻 1 号 21-24
    発行日: 1976/01/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    2種の
    リン酸アルミニウム
    ;α -アルミナとリン酸からつくったもの(AP-I),および塩化アルミニウムとリン酸からつくったもの(AP-II)を触媒とし,直鎖ブテンの異性化反応を研究した。130~250℃の反応温度範囲で,反応生成物はすべて直鎖プテンで,骨格異性化は観測されなかった。AP-IIはH0≦-8.2の強い酸点を有し,その触媒活性は,H0>+0.8の弱い酸点しかないAP-Iよりはるかに商かった。触媒活性はCO2被毒により変化しないが,NH3被毒により減少した。AP-IIでは,0.24mmol/gのNH3を導入することにより,活性が完全に失われたが,AP-I1では多量のNH3を導入しても活性は約50%減少するだけであった。重水素交換した触媒上でcis-2-ブテンからの反応を行ない,生成物中のD原子分布から活性点の種類と吸着ブテンの状態を考察した。
  • 亀水 秀男, 竹沢 保政, 井村 清一, 林 憲司, 水口 大幸, 飯島 まゆみ, 若松 宣一, 後藤 隆泰, 土井 豊, 森脇 豊, 生内 良男, 久保 文信
    歯科材料・器械
    1987年 6 巻 3 号 241-248
    発行日: 1987/05/25
    公開日: 2018/03/20
    ジャーナル フリー
    リン酸アルミニウム
    はシリカと相対応した結晶構造, すなわちベルリナイト (石英型), トリダルファイト (トリジマイト型), クリスタルファイト (クリストバライト型) を有し, 同様な転移現象示す.これに着目し,
    リン酸アルミニウム
    を歯科鋳造用埋没材に利用するための基礎的検討を行なった. 特に, 耐火材の熱的特性として加熱膨張量ならびに熱安定性について検討した.
    リン酸アルミニウム
    はシリカに比べてベルリナイトからクリスタルファイトへ転化しやすく, この際約20%の非常に大きい体積膨張を起こす. さらに,
    リン酸アルミニウム
    の耐熱性について検討したところ1,400℃, 1時間の加熱によっても分解せず, また, SiO2, Al2O3, MgO, グラファイト, 歯科鋳造用合金との反応もみられず, 歯科用埋没材の耐火材として十分利用できることがわかった.
  • 行徳 智義, 亀水 秀男, 渡辺 孝, 朴 健二, 林 憲司, 飯島 まゆみ, 若松 宣一, 足立 正徳, 後藤 隆泰, 土井 豊, 森脇 豊, 久保 文信
    歯科材料・器械
    2001年 20 巻 3 号 165-170
    発行日: 2001/05/25
    公開日: 2018/08/06
    ジャーナル フリー
    新規化合物である亜
    リン酸アルミニウム
    Al2(PHO3)3の熱分解と結晶成長に基づく膨張を利用した歯科鋳造用埋没材の開発を試みた. 亜
    リン酸アルミニウム
    の熱分解反応を熱分析, ガスクロマトグラフ, X線回折により基礎的に調査した. さらに, 亜
    リン酸アルミニウム
    を配合した石こう系埋没材の加熱時寸法変化を測定した. その結果, 亜
    リン酸アルミニウム
    は, 400℃までに熱分解し, その後の加熱でオルソリン酸塩とメタリン酸塩が生成し, その結晶成長にともない大きな膨張が起こった. このオルソリン酸塩とメタリン酸塩の生成は埋没材の大きな加熱膨張に関与した. そして, この加熱膨張量の調整は自由に行えることを特長としており, 加熱膨脹のみによる歯科鋳造用埋没材の開発可能性が示唆された.
  • (第2報)—急速加熱法の検討—
    亀水 秀男, 堀口 敬司, 飯島 まゆみ, 若松 宣一, 足立 正徳, 後藤 隆泰, 土井 豊
    日本歯科理工学会学術講演会要旨集
    2002年 40 巻
    発行日: 2002年
    公開日: 2003/07/18
    会議録・要旨集 フリー
    前報1)では, 新規化合物である亜
    リン酸アルミニウム
    Al2(PHO3)3の熱分解反応と膨張特性について調べ, 熱分解によるオルソリン酸塩(AlPO4)とメタリン酸塩の生成, その後の結晶成長による大きい膨張について報告した. また, 埋没材の膨張材(耐火材)に利用した場合, 一定の配合量以上で大きな膨張を示すこともわかった. 今回, この亜
    リン酸アルミニウム
    を配合した埋没材を使用頻度の高い急速加熱型への利用を考えた. 不均一·不安定な硬化膨張量に依存しない加熱膨張主体の埋没材, 急速加熱法に耐えられる強さと優れた加熱膨張特性(膨張直線性)を有する埋没材の開発を試みる. 本研究では試作した亜
    リン酸アルミニウム
    配合石膏系埋没材の理工学的諸性質と急速加熱法への利用について検討した.
    リン酸アルミニウム
    配合の石膏系埋没材は優れた加熱時膨張特性を示し, 硬化膨張を小さくすることで加熱膨張主体の急速加熱型埋没材として利用できることが示唆された.
  • 津波古 充朝, 本岡 達, 小林 正光
    日本化學雜誌
    1971年 92 巻 4 号 318-322
    発行日: 1971/04/10
    公開日: 2009/02/05
    ジャーナル フリー
    α-アルミナとリン酸とからの
    リン酸アルミニウム
    の製法はその生成条件(モル比 R=Al2O3/P2O5,昇温速度および加熱時間など)により種々の化合物ができるため,たいていの場合,生成物は種々の化合物の混合物として得られる。これらの
    リン酸アルミニウム
    の酸性質について種々検討を行なったところ,これらは従来の固体酸にくらべてきわめて大きい酸性度をもつものであり,さらにこれらの
    リン酸アルミニウム
    のX線回折図形において2θ=11.2°に回折ピークをもつ物質Kが存在することがわかった。この物質Kの量と酸性度との間には直線関係が見られ,またメタ
    リン酸アルミニウム
    のA型,B型およびAIPO4のBerlinite型の酸性度が小さいことから,この物質Kが
    リン酸アルミニウム
    における酸性度のおもな要因と考えられる。
    これらの
    リン酸アルミニウム
    はすべて弱酸で,その酸強度(pKa)は+1.5であった。
  • *貝掛 勝也, 角森 道人, 関戸 知雄, 土手 裕
    廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
    2011年 22 巻 C3-1
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/11/07
    会議録・要旨集 フリー
    本研究は、リンを含む廃棄物と水酸化アルミニウムの水溶液から作成した
    リン酸アルミニウム
    による鉛の安定化について調査した。環境庁告示第13号法試験による
    リン酸アルミニウム
    を用いた鉛安定化を評価した。その結果、
    リン酸アルミニウム
    は飛灰に対して高い鉛安定化性能を示した。その安定化機構として、アルミニウムが飛灰中の消石灰と反応してフリーデル氏塩を生成することで、溶出液pHを低下させていることが示された。フリーデル氏塩は環境庁告示第13号法試験後残渣のXRD分析により確認した。
  • *高橋 正昭, 武本 行正, 大八木 麻希, 大西 健, 結城 英二
    廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
    2016年 27 巻 B3-9P
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/12/15
    会議録・要旨集 フリー


    下水汚泥等から回収されるリンにはアルミニウムが含有され、これを除去することが重要となっている。アルカリで溶解したアルミニウムはケイ酸ナトリウムと反応しゼオライトを形成することが知られている。市販の
    リン酸アルミニウム
    試薬を用いて、この反応により
    リン酸アルミニウム
    中のアルミニウムをゲル化、分離し、リン酸ナトリウムを回収した。リンの回収条件、回収物の性状を明らかにした。

     
  • 亀水 秀男, 行徳 智義, 飯島 まゆみ, 若松 宣一, 足立 正徳, 後藤 隆泰, 土井 豊, 森脇 豊, 久保 文信, 生内 良男
    歯科材料・器械
    1991年 10 巻 5 号 644-652
    発行日: 1991/09/25
    公開日: 2018/04/06
    ジャーナル フリー
    第一
    リン酸アルミニウム
    とアルミナ水和物との反応系を利用することで新しい歯科鋳造用結合材の開発を試みた.この実験では, 結合材として市販の粉末タイプと溶液タイプの第一
    リン酸アルミニウム
    を使用し, 硬化反応材としてアルミナ水和物を使用した.アルミナ水和物は10%硫酸アルミニウム塩の溶液をpH7および10で調整して合成した.アルミナ水和物は, X線回折法により, pH7では非晶質, pH10では結晶質のものであった.第一
    リン酸アルミニウム
    が粉末の場合, これに30〜70%の範囲でアルミナ水和物を混合し, 水で練和した.溶液の場合, 直接アルミナ水和物と練和して, 結合材とした.この研究では, 反応時の硬化時間をアルミナ水和物の反応性の指標として考え, 各アルミナ水和物を含んだ結合材について検討した.また, 硬化体の反応生成物はX線回折法とSEMによって検討した.粉末第一
    リン酸アルミニウム
    結合材では, 硬化時間は結晶質, 非晶質ともアルミナ水和物が増加すれば短くなった.さらに, 非晶質アルミナ水和物は結晶質のものより硬化が速かった.モル比Al2O3/P2O5=1のとき, すなわち40wt% Al2O3・nH2Oを混合したとき最も高い圧縮強度を示した.反応生成物は結晶質のアルミナ水和物を含む硬化体以外ほとんど非晶質であった.溶液第一
    リン酸アルミニウム
    結合材では, 硬化時間は粉末第一
    リン酸アルミニウム
    と同程度の値であった.圧縮強度はAl2O3/P2O5のモル比が高くなるにつれて増加した.また, 反応生成物は全ての場合で非晶質であった.非晶質のアルミナ水和物を含んだ硬化体のSEM像では結晶質アルミナ水和物を含む硬化体で観察された密な組織構造にかわって疎な組織構造もみられた.非晶質アルミナ水和物を含む第一
    リン酸アルミニウム
    結合材では歯科用埋没材に利用するのに適切な硬化時間(12分間〜6時間)と十分な圧縮強度(90〜130kgf/cm2)を示すことがわかった.
  • 亀水 秀男, 行徳 智義, 竹沢 保政, 柴田 俊一, 飯島 まゆみ, 若松 宣一, 後藤 隆泰, 土井 豊, 森脇 豊, 生内 良男, 久保 文信
    歯科材料・器械
    1988年 7 巻 2 号 302-310
    発行日: 1988/03/25
    公開日: 2018/04/03
    ジャーナル フリー
    リン酸アルミニウム
    (AlPO4)を耐火材とした埋没材は7%以上もの加熱膨張を示すことがわかっており, これを実用化するには膨張量をコントロールする必要がある.また, これによって加熱膨張のみで鋳造収縮を補償できると考えられる.そこで, 加熱膨張量をコントロールした埋没材を試作し, それについて, 鋳造体の適合性, ならびに硬化膨張と鋳造体の変形との相関について検討した.また, 試作埋没材の物理的な諸性質についても検討した.5〜30wt%の
    リン酸アルミニウム
    に対し, それぞれ石英およびクリストバライトを混合して耐火材の配合量を一定として, 結合材にリン酸塩を用いた.加熱膨張量は,
    リン酸アルミニウム
    の配合量が増加すれば, 比例的に増加した.硬化膨張は, ほとんど発現しないものと
    リン酸アルミニウム
    の配合量によって種々の膨張率を示すものがみられた.硬化膨張がほとんどなく加熱膨張量のみで膨張量を調整した埋没材を用いた場合, 各種歯科鋳造用合金の鋳造体の適合性は良好な結果を示した.種々な硬化膨張率を示す埋没材を用いて硬化膨張の鋳造体に対する影響を検討した結果, 硬化膨張が多いものほどスプルーイングの方向による浮き上がり量の差が大きく, これによって鋳造体の変形と硬化膨張との間には非常に大きな相関(相関係数=0.86)があることがわかった.
    リン酸アルミニウム
    埋没材は市販のリン酸塩系埋没材に比べて混液比が高いにもかかわらず硬化時間(17〜26min)や圧縮強度は同程度であったが, 硬化熱(29℃〜30℃)については優れていることがわかった.
  • 河合 惣吾, 池ケ谷 賢次郎
    茶業研究報告
    1966年 1966 巻 25 号 67-70
    発行日: 1966/03/31
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    放射性リン酸32Pで標識したリン酸一石灰,リン酸鉄および
    リン酸アルミニウム
    を用い,牧之原台地赤黄色土を供試したポット試験で,茶樹によるこれらリン酸塩の吸収について調べた。その結果を要約すると次のとおりである。
    1.一番茶摘採の12目前に放射性リン酸32Pで標識したリン酸一石灰,リン酸鉄および
    リン酸アルミニウム
    を施用したが,この場合には新葉に含まれる施肥リン酸含量の全リン酸含量に対する割合は10%以下であった。
    2.一,二g三番茶の新葉および若枝へ吸収された施肥リン酸含量の全リン酸含量に対する割合についてみると,各茶期ともリン酸一石灰区〓リン酸鉄区>
    リン酸アルミニウム
    区の順であった。
    二,三番茶においては,リン酸一石灰区,リン酸鉄区の新葉,若枝にはいずれも全リン酸含量に対する施肥リン酸含量の割合が40~70%であり,
    リン酸アルミニウム
    区では35%前後であった。
    3.若枝の全リン酸含量に対する施肥リン酸含量の割合は新葉のそれよりも多かった。
    4.ポットに標識リン酸を施用してから90日経過後にこれらの形態転移割合を調べたところ,リン酸一石灰はその58がAL型に,19%がFe型に転移した。リン酸鉄はAl型へ約35%,
    リン酸アルミニウム
    はFe型へ約30%転移していた。
  • 津波古 充朝, 本岡 達, 小林 正光
    日本化學雜誌
    1971年 92 巻 12 号 1136-1141
    発行日: 1971/12/10
    公開日: 2009/02/05
    ジャーナル フリー
    リン酸二水素アンモニウムと各種アルミニウム化合物との反応は固相反応であるため,同一条件下(モル比R,加熱温度および加熱時間など)で作製しても,その反応生成物である
    リン酸アルミニウム
    はリン酸系の場合とまったく異なり,1) とくに, 300°Cで加熱した場合は,アルミニウム原料によらず2θ=15.4, 22.8, 30.5°に強いX線回折ピークを有する物質(物質Jとする)が生成する。この物質Jは約7.5wt%のアンモニアを含んでいる。2) またα-アルミナおよびγ-アルミナ-リン酸二水素アンモニウム系で,R=1/3とし500°Cで20時間加熱すると,四メタ
    リン酸アルミニウム
    Al4(P4O12)3のB型だけを単独につくることができる。3) またAl4(P4O12)3のC型が,α-アルミナおよび金属アルミニウム-リン酸二水素アンモニウム系で, R=1/2~1/4, 700°Cで加熱すると容易に生成する。C型はリン酸系においてはまったくその生成が認められなかった。4) リン酸二水素アンモニウム系において,K物質やAlPO4(Berlinite型)はまったく生成しなかった。
    これらの
    リン酸アルミニウム
    の酸性度は,酸強度(pKa)が+1.5~+6.8に散在し,その中でもpKaが+3.3~+6.8の範囲で比較的大きい。またリン酸系にくらべて,これらの
    リン酸アルミニウム
    の酸性度は非常に小さい。そして,酸性度と四メタ
    リン酸アルミニウム
    Al4(P4O12)3のA型, B型, C型および物質Jとの間にはなんらの相関関係もなかった。生成温度が低いほど,酸性度が増加すること,モル比Rが小さいほど,吸湿性が大きいこと,またこれらの
    リン酸アルミニウム
    を水洗すると酸性度がきわめて小さくなることから,これらの
    リン酸アルミニウム
    の酸性発現の主なる要因は,遊離のリン酸によるBrφnsted酸であると考えられる。
  • *大橋 智也, 高橋 亮治, 佐藤 智司, 袖澤 利昭
    日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
    2007年 2007S 巻 3J09
    発行日: 2007年
    公開日: 2008/10/02
    会議録・要旨集 フリー
    リン酸アルミニウム
    粉末にdry gel conversion法を適用することによりゼオライト粉末の作製が可能であることが報告されている。本研究では
    リン酸アルミニウム
    ゲルを成形体のままゼオライト化することを目的とした。今回、硝酸アルミニウム九水和物、リン酸二水素アンモニウムを水に溶かし、尿素熟成することで均一な細孔構造を持つ
    リン酸アルミニウム
    ゲルの水相での作製が可能であった。合成した
    リン酸アルミニウム
    ゲルにトリエチルアミンを構造規定剤に用いて、dry gel conversion法を適用することで、出発ゲルの外観を保持したままゼオライト化を行うことが可能であり、ゼオライト化した試料はAFI構造を有した粒子が均一なマクロ孔構造を形成していた。このゼオライト成形体についての詳細を報告する。
  • 亀水 秀男, 行徳 智義, 飯島 まゆみ, 若松 宣一, 足立 正徳, 後藤 隆泰, 土井 豊, 森脇 豊, 久保 文信, 生内 良男
    歯科材料・器械
    1991年 10 巻 6 号 754-762
    発行日: 1991/11/25
    公開日: 2018/04/06
    ジャーナル フリー
    歯科鋳造用埋没材の新しい結合材として, 第一
    リン酸アルミニウム
    (Al(H2PO4)3)を用いた結合材の開発を試み, 本研究では, Al2O3・5H2O-Al(H2PO4)3系結合材の硬化体の加熱特性について検討した.第一
    リン酸アルミニウム
    は市販の粉末と溶液の両方のタイプを使用し, アルミナ水和物(Al2O3・5H2O)は合成したものを使用した.熱分析およびX線回折法による定性, 定量分析の結果, 硬化体の大部分(AlPO4・nH2O)は加熱初期にAlPO4に変化し, 高温では, Al2O3の生成が起こる場合もあった.AlPO4の生成量は, 結合材組成中のモル比Al2O3/P2O5によって決定され, モル比Al2O3/P2O5=1のときに最も多いことがわかった.第一
    リン酸アルミニウム
    の粉末を用いた場合, 加熱によって硬化体はベルリナイトやクリスタルファイトのα-β転移あるいはベルリナイト-クリスタルファイト転移(再組織型転移)により膨張し, 最大で7%(1, 100℃)の線膨張率を示した.第一
    リン酸アルミニウム
    の溶液を用いた場合, 加熱膨張は起こらず, 総合的には収縮を示した.反応硬化材として, Al2O3・5H2Oのみの使用では十分な焼成強度は得られなかったが, MgOを添加することで歯科用埋没材として適当な強度が得られることがわかった.
  • 津波古 充朝, 本岡 達, 小林 正光
    日本化學雜誌
    1971年 92 巻 12 号 1131-1135
    発行日: 1971/12/10
    公開日: 2009/02/05
    ジャーナル フリー
    リン酸と各種アルミニウム化合物との反応において,用いるアルミニウム原料によってその反応性はおおいに異なる。したがって同一のモル比R(Al2O3/P2O5)および加熱温度で反応させても,生成する各種
    リン酸アルミニウム
    の生成物の混合割合はやや異なる。ただし,一般的な傾向としてモル比Rが大で低温では,AlPO4ができやすく,またRが小で高温では,四メタ
    リン酸アルミニウム
    Al4(P4O12)3ができやすいことが認められる。したがって,その酸性質はアルミニウム原料が異なれば,同じモル比R,同じ加熱温度でつくっても異なる。これは生成する
    リン酸アルミニウム
    によるものであるが,酸性度は主として未知物質K(20=11.2°に強いX線回折ピークを有する物質)に依存しているので,物質Kに着目するならば,両者は比例関係にある。いいかえれば,本法で得られる
    リン酸アルミニウム
    の酸性度が大きいのは未知物質Kによるものである。
    また各種アルミニウムとリン酸との反応により作製した
    リン酸アルミニウム
    の酸性度は酸強度pKaが+1.5付近に集中している。
  • 高橋 正昭, *武本 行正, 結城 英二, 亀本 和成, 寺澤 爵典, 鈴木 淳史
    廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
    2020年 31 巻 F1-12-W
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/11/30
    会議録・要旨集 フリー

    低濃度の水中フッ素除去処理が困難であることからリン酸系の各種処理剤の開発が進められている。下水汚泥焼却灰から回収した

    リン酸アルミニウム
    とゴミ焼却灰を用いることで、0.8mg/L以下の低濃度のフッ素除去が可能であることを見出した。下水汚泥焼却から回収した
    リン酸アルミニウム
    の代わりに、下水汚泥焼却灰を直接用いることによるフッ素除去剤とする方法の可能性を検討した。

  • 亀水 秀男, 竹沢 保政, 井村 清一, 林 憲司, 水口 大幸, 飯島 まゆみ, 若松 宣一, 後藤 隆泰, 土井 豊, 森脇 豊, 生内 良男, 久保 文信
    歯科材料・器械
    1987年 6 巻 3 号 249-254
    発行日: 1987/05/25
    公開日: 2018/03/20
    ジャーナル フリー
    リン酸アルミニウム
    はシリカと同様な転移現象を示すが, 高温型ベルリナイトから高温型クリスタルファイトの転移はシリカのそれに比べて転移温度が低く, 転移速度が速いため比較的容易に起こる. そして, この際の膨張が非常に大きいためこれを高温鋳造用埋没材に利用すれば加熱膨張のみで十分鋳造収縮を補償できると考えられた.
    リン酸アルミニウム
    のα-β転移を低中温鋳造用埋没材に利用し, ベルリナイト-クリスタルファイト転移を高温鋳造用埋没材に利用することを目的としてこれらの熱膨張特性を検討した. 同時に従来のシリカ系埋没材との比較を行なった.
    リン酸アルミニウム
    系埋没材のほうがシリカ系埋没材よりも膨張率が高く, 加熱処理法によって種々な熱膨張量が得られることが分かった. また, ベルリナイト-クリスタルファイト転移に伴う膨張は非常に大きく, 5%以上の線膨張が得られた. さらに, 粒度調整をおこなえば7%もの大きい膨張が得られた.
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