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  • セダン販売上位グループメーカーを中心に
    陳 晋
    赤門マネジメント・レビュー
    2012年 11 巻 4 号 255-276
    発行日: 2012/04/25
    公開日: 2017/03/03
    ジャーナル フリー

    本稿は近年の中国自動車市場の変化と上位日欧米韓中各社の競争戦略、特に急成長を見せた欧米韓中系メーカーの成長要因と日系メーカーの成長が遅れている原因を分析するものである。リーマンショック以降、中国の内陸部や農村部の自動車市場は沿海部より速いスピードで成長し、富裕層と共に中間消費層(ボリュームゾーン)の購買も急速に拡大している。それに加え、中国政府の小型車購入奨励、農村部販売奨励などの政策も追風になり、小型車を中心とした車の販売が急拡大している。このような中国自動車市場の環境変化に適応して、欧米系企業は長年生産してきた旧モデルと部品現地調達の優位性を活用しながら、小型車中心のフルモデル戦略を展開した。また、中国系企業は外資系モデルを模倣した低価格車の大量生産で成長している。韓国系の現代と日系の日産では、中型車中心から小型車中心の車種戦略への速やかな転換が行われ、現地ニーズに合わせた製品を開発した結果、ブランドを着実に浸透させている。それに対して、日系のホンダとトヨタは中型車から小型車への転換が遅く、また部品の現地調達の展開も遅れていたためコストダウンができず、中国市場での成長に大きな遅れが見られる。これらの現状から、新興国市場の台頭と経営環境の変動に対して、日本企業は日本や先進国を基軸としたマネジメントから、新興国市場のニーズに応えるために現地製品のR&Dや部品の現地調達を含んだ新しいグローバルなマネジメントが求められているといえる。

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