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13,821件中 1-20の結果を表示しています
  • 田隅 和宏, 佐藤 磐男, 松原 充隆, 仁田 正和, 小出 幸夫, 前田 甲子郎
    日本老年医学会雑誌
    1979年 16 巻 4 号 339-345
    発行日: 1979/07/30
    公開日: 2009/11/24
    ジャーナル フリー
    種々の疾患を合併する高齢患者にも実施可能で, 有効な
    レニン
    分泌刺激法の確立を目的とし, 60歳以上の正常血圧患者21例と高血圧患者105例を対象に, 坐位, 歩行, Furosemide 0.5mg/体重kg静注の単独または2者併用による
    レニン
    分泌刺激試験の負荷法の基礎的検討を行い次の結果を得た.
    (1) PRAは午前5~6時, 7~8時, 9~10時の間では有意な日内変動を示さなかった.
    (2) 負荷時間の検討では, 坐位1時間, 歩行1時間, Furosemide 静注30分後, Furosemide 静注+坐位1時間, Furosemide 静注+歩行1時間がそれぞれ適切な負荷時間と考えられた.
    (3) 各種
    レニン
    分泌刺激法によるPRAの検討では全5種の負荷法で有意のPRA増加が認められたが Furosemide 静注及び Furosemide 静注+坐位1時間と Furosemide 静注+歩行1時間の3法が強力な
    レニン
    分泌刺激法と考えられた. これら3法間ではPRAの増加率に差を認めなかった.
    以上の結果から, いわゆる寝たきり老人にも施行し得る, 高齢患者の
    レニン
    分泌刺激負荷法として Furosemide0.5mg/体重kg+坐位1時間負荷法が最も安全で適切な負荷法と考えられた.
  • 第2報 負荷後の血漿レニン活性についての検討
    星野 恒夫, 大野 敏巳
    医療
    1979年 33 巻 7 号 656-660
    発行日: 1979/07/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    第1報で, 低
    レニン
    性本態性高血圧症において降圧剤の有効率が高いことを報告したが, 今回は負荷試験による血漿
    レニン
    活性(PRA)について検討した.
    対象は第1報で報告した本態性高血圧症84例のうち,
    レニン
    負荷試験を行つた82例である. 負荷としてはフロセミド40mg静注および2時間起立負荷を行つた.
    82例をPRAによつて分類すると, 安静時では低
    レニン
    群37例(45.1%), 正
    レニン
    群41例(50.0%), 高
    レニン
    群4例(4.9%)となり, 負荷後では抑制反応群43例(52.4%), 正常反応群32例(39.0%), 過大反応群7例(8.5%)となつた.
    降圧剤の有効率は, 安静時では低
    レニン
    群100%, 正・高
    レニン
    群80.0%, 負荷後では抑制反応群100%, 正常・過大反応群76.9%で, いずれも推計学的に有意差を認めた.
    以上の結果から, 降圧剤療法を続けた場合には, 低
    レニン
    群ならびに抑制反応群は, 正・高
    レニン
    群ならびに正常・過大反応群に比較して予後が良好になる可能性があると考えられた.
  • 特に血漿レニン基質濃度,血漿レニン活性,血漿活性型および不活性型レニン濃度,活性型レニン比,血漿アルドステロン濃度に及ぼす加令の影響について
    角田 一男, 阿部 圭志, 後藤 敏和, 清野 正英, 保嶋 実, 千葉 知, 春山 敏明, 尾股 健, 佐藤 公, 田島 治郎, 吉永 馨
    日本内科学会雑誌
    1984年 73 巻 9 号 1304-1309
    発行日: 1984/09/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    正常血圧者(18~84才) 60人を対象として年代別5群に分類し,常食下早朝安静臥床空腹時における血漿
    レニン
    基質濃度,血漿
    レニン
    活性,血漿アルドステロン濃度,総
    レニン
    濃度,不活性型
    レニン
    濃度,活性型
    レニン濃度および活性型レニン
    比を測定し,
    レニン
    -アンジオテンシン-アルドステロン系に及ぼす加令の影響を検討した.血漿
    レニン基質濃度測定では精製ヒトレニン
    を,不活性型
    レニン
    の活性化ではトリプシンを,
    レニン濃度の測定では羊レニン基質を用いて血漿レニン
    活性と同様に産生アンジオテンシンI量を放射免疫法で測定した.その結果血漿
    レニン
    活性,血漿アルドステロン濃度,活性型
    レニン
    濃度,活性型
    レニン
    比は加令との間に有意の負相関を認め,若年者に比して有意に老年者で低値を示した.また血漿
    レニン活性および活牲型レニン
    濃度と血漿アルドステロン濃度の間,血漿
    レニン活性と活性型レニン
    濃度の間において有意の正相関を認めた.しかし血漿
    レニン
    基質濃度,総
    レニン
    濃度,不活性型
    レニン
    濃度は加令変化を呈さなかつた.よつて加令に伴う血漿
    レニン活性の低下は血漿レニン基質濃度の減少によるのではなく活性型レニン
    濃度の低下による事,血漿アルドステロン濃度の低下は血漿
    レニン
    活性の減少による事,また全体としてのレエン産生は加令変化を示さないが,活性型
    レニン
    の分泌あるいは不活性型
    レニン
    の活性化において加令が何らかの影響を及ぼす可能性がある事,などが考えられた.
  • ―特に降圧剤の効果について―第1報 安静時の血漿レニン活性についての検討
    星野 恒夫, 大野 敏巳
    医療
    1977年 31 巻 10 号 1039-1042
    発行日: 1977/10/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    レニン
    性本態性高血圧症(以下「LREH」と略す)は, SplrondactoneやThiazideが有効で, 予後も良好であるといわれている. 従つて, 降圧剤の効果も, LREHと他の群では差があるのではないかと考えて検討した.
    対象は国立横浜病院内科を受診中の本態性高血圧症患者84例である. 血漿
    レニン
    活性(以下「PRA」と略す)は早朝空腹安静時に採血して測定した.
    84例をPRAによつて分類すると, 低
    レニン
    群36例(42.9%), 正
    レニン
    群42例(50.0%), 高
    レニン
    群6例(7.1%)となつた.
    降圧剤の有効率は, 低
    レニン
    群100%, 正・高
    レニン
    群83.3%で, 推計学的に有意差を認めた.
    LREHの合併症発生率については, 論議があり結論が出ていないが, 一方, Veterans Administration Cooperative Study Groupによれば, 降圧剤療法によつて高血圧症の合併症発生率を低下させ得ると報告している.
    この報告にもとづくと, 我々の調査により, LREHは正・高
    レニン
    群より降圧剤に反応しやすかつたことから, 降圧剤療法を続けた場合, LREHは正・高
    レニン
    群に比較して, 予後が良好になるものと考えられた.
  • 江藤 正輝
    JAPANESE CIRCULATION JOURNAL
    1971年 34 巻 12 号 1267-1279
    発行日: 1971/01/20
    公開日: 2008/04/14
    ジャーナル フリー
    Though the possible role of renin-angiotensin (R-A) system on the production and maintenance of hypertension has been extensively investigated in experimental and clinical hypertension, the significance of the measurement of plasma renin activity (PRA) is still uncertain. The present investigation was attempted to clarify the direct and indirect roles of R-A system on the pathogenesis of hypertension and to evaluate the clinical significance of the measurement of PRA. Peripheral venous PRA was measured in 200 samples of 118 hypertensive and non-hypertensive patients. PRA was measured by the modification of BOUCHER's method. Twenty milliliter of 10% acetic acid was used, after ammonium acetate solution before elution of the angiotensin fraction from the Dowex resin column. The final residue was dissolved in 0.9% saline to avoid the pressor effect of 20% ethanol. The assay of the pressor activity was performed on female rats, weighing about 150-200g, anesthetized with pentobarbital, atropinized, vagotomized and sensitized by pentolnium. The mean value of peripheral vein PRA in 22 control subjects was 394.8 ±126.3ng per 100ml of plasma on normal unrestricted diet. PRA in 16 cases of juvenile primary hypertension and in 16 cases of uncomplicated essential hypertension was not significantly elevated (476.2 ± 1580ng/ 100ml and 461.1 ± 1231ng/100ml, respectively). PRA was high in 2 cases of malignant hypertension with advanced renal failure. In a case of malignant hypertension PRA was markedly in-creased with the advance to the malignant phase, though it had been normal in the preceding benign phase, and was further increased with the progress of renal failure. Even in malignant hypertension, PRA was not elevated before the advanced renal failure appeared. In 11 cases of chronic glomerulonephritis with renal failure (above 50mg/dl of BUN), PRA was significantly elevated (971.4 ± 248.0ng/100ml), while it was not significantly increased in 9 cases of those without renal failure (481.1 ± 188.0 ng/100ml). In 2 cases of renovascular hypertension PRA was high. In 2 autopsy cases of lupus nephritis,
  • 藤田 光一, 米田 直人, 栗本 泰行, 吉村 博英, 森本 敦子, 前田 浩志, 羽間 稔, 寺村 一裕
    日本内科学会雑誌
    2005年 94 巻 6 号 1143-1145
    発行日: 2005/06/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    若年女性の高血圧症で,血液検査上renin-angiotensin-aldosterone (RAA)系の亢進を認め,腹部CTにて右腎腫瘍を認めた.画像検査所見と,選択的静脈サンプリングによる血漿
    レニン活性測定によりレニン
    産生腎腫瘍である傍糸球体細胞腫(juxtaglomerular cell tumor: JGCT)と診断した.腹腔鏡下右腎摘出術を施行し,術後血圧低下は認めたが,術前後とも24時間血圧の日内変動は保たれていた.以上,比較的稀なJGCTによる二次性高血圧症を経験したので報告する.
  • 高橋 秀樹, 小堺 加智夫, 山口 伸次, 高野 政明, 中込 俊雄, 三浦 慶和, 丸山 雄三
    日本放射線技術学会雑誌
    1990年 46 巻 8 号 1343-
    発行日: 1990/08/01
    公開日: 2017/06/29
    ジャーナル フリー
    (1)血漿
    レニン
    の測定は一定の採血条件で且つ、速やかな血漿分離が必要であった。(2)成人健常者血漿
    レニン
    はMean±IS.D.でパスツール5.5〜31.7pg/ml.リアビーズ0.62〜3.96ng/ml/hrであった。(3)各種高血圧に有用性を示したが、低
    レニン
    の測定には限界があった。一方、
    レニン
    基質の影響がある検体に対し、パスツールとリアビーズの値は大きく相違した。(4)カプトプリル投与前後の血漿
    レニン
    は、パスツールとリアビーズで必ずしも一致傾向がなかった。(5)血漿
    レニン
    は、パスツールとリアビーズで有意に相関したが、基質量の増減により回帰式は相違した。
  • 岡本 名央子, 坂口 一彦, 黒田 良平, 岡田 敏男, 由宇 芳才, 水谷 哲郎
    医療
    1993年 47 巻 12 号 1008-1012
    発行日: 1993/12/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    今回我々は腎機能障害の程度に比し高度な高K血症をきたし, それぞれの原因として
    レニン
    ーアルドステロン系の異常が示唆された4症例を経験したので報告する. 症例1はSLE, ネフローゼ症候群の24歳男性. 高K血症はプレドニン治療により, 原疾患の活動性低下に伴い改善した. 症例2は大動脈弁閉鎖不全症の75歳女性. 高K血症にて心室rate 23/minの完全房室ブロックを呈しショック状態で入院. ケイキサレートによる血漿K値正常化によりブロックは消失した. 症例3は68歳男性. 軽度の慢性腎不全であったがケイキサレートを使用しないと血漿K値は7mEq/l以上まで上昇した. 症例4は61歳女性・慢性関節リウマチにて非ステロイド系抗炎症剤を使用した際に高K血症の出現を認めたが, 同薬中止にて改善を認め, 薬剤の関与が明らかにされた.
  • 森下 竜一, 檜垣 實男, 荻原 俊男, 熊原 雄一, 西浦 克
    日本老年医学会雑誌
    1988年 25 巻 6 号 621-625
    発行日: 1988/11/30
    公開日: 2009/11/24
    ジャーナル フリー
    加齢に伴う
    レニン
    -アンジオテンシン系の変化を, モノクローナル抗体を用いた
    レニン
    直接ラジオイムノアッセイ法, および従来法 Plasma renin activity (以下PRA), Total renin activity (以下TRA) で検討した. 60歳以下16名, 60歳以上14名の健常者に対し, 常食30分臥位後に採血を行い, PRA及びトリプシン活性化法によるTRAを測定, 更に我々の開発したモノクローナル抗体を用いた総
    レニン
    直接RIA法とパスツール研の活性型
    レニン
    直接RIA法で測定を行った. PRAによる
    レニン
    値は加齢により減少 (60歳以下2.2±0.5ng/ml/h, 60歳以上0.7±0.1ng/ml/h; mean±SE, p<0.01) し, 活性型
    レニン
    直接RIA法による
    レニン
    値も加齢により減少した (60歳以下35±5pg/ml, 60歳以上17±2pg/ml, p<0.01). 一方, TRAと総
    レニン
    直接RIA法による
    レニン
    値 (Plasma total renin concentration; PTRC) は加齢による変化はなかった (TRA; 60歳以下10.3±1.6ng/ml/h, 60歳以上7.7±1.0ng/ml/h, PTRC; 60歳以下442±128pg/ml, 60歳以上250±52pg/ml). 従来法で求めた活性型
    レニン
    (PRA)の総
    レニン
    (TRA) に対する比 (A/T比) は, 加齢と共に減少し (相関係数r=-0.683, p<0.01), 直接RIA法によるA/T比も, 加齢により減少した (相関係数r=-0.535, p<0.01). モノクローナル抗体を用いた新しい
    レニン
    直接RIA法により, 加齢に伴う
    レニン活性の低下が活性型レニン
    濃度の低下を反映していることを確認した. 更に, 血中総
    レニン
    量は加齢により低下せず, A/T比が減少することから, 老人ではプロ
    レニン
    のプロセッシングに異常がある可能性も示唆された.
  • 金子 好宏
    日本内科学会雑誌
    1974年 63 巻 4 号 342-352
    発行日: 1974/04/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
  • 後藤 猛, 菊地 賢一, 堀 一之, 高橋 砂織
    日本食品化学学会誌
    2015年 22 巻 1 号 18-24
    発行日: 2015/04/24
    公開日: 2017/01/27
    ジャーナル フリー
    レニン
    は哺乳動物の血圧を制御する
    レニン
    -アンギオテンシン系の最初の律速反応を触媒することから、高血圧の治療のために
    レニン
    は最も重要な阻害対象である。大豆や穀類などの食物から
    レニン
    阻害物質が見出され、それらはサポニン類や不飽和脂肪酸類であると同定されてきた。本研究は、昆虫細胞で生産しSPRセンサーチップに固定化した組換えヒト
    レニン
    を用いてサポニン類や不飽和脂肪酸類のSPR応答を調べ、SPR応答と
    レニン
    50%阻害濃度には定性的な相関があることを明らかにした。さらに、幾つかの豆類の抽出物のSPR応答は
    レニン
    阻害活性とほぼ対応していることを示した。これらの結果から、固定化組換えヒト
    レニン
    を用いたSPR分析は天然食物からの
    レニン
    阻害物質のスクリーニングに有用であることが分かった。
  • 第2報 : 高血圧自然発症ラツトにおける検討
    亘理 裕昭, 水野 兼志, 橋本 重厚, 国井 伸泰, 谷 牧夫, 新村 進, 矢部 隆治, 福地 総逸
    日本内分泌学会雑誌
    1985年 61 巻 12 号 1321-1329
    発行日: 1985/12/20
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
    Inactive renin in the brain of spontaneously hypertensive rat was investigated. The results are as follows.
    1) Treatment with either trypsin or glandular kallikrein of the brain tissue extract caused a rapid and apparent increase in the renin activity at either 0 or 27°C.
    2) The molecular weight of the active renin was estimated to be 41,000 or 50,000 daltons, while that of the trypsin-activatable inactive renin was found to be 44,000 or 57,000 daltons on a column chromatography with Sephadex G-100.
    3) The contents of the active renin was the highest in the hypothalamus, followed by the striatum, thalamus, midbrain, medulla oblongata, cerebral cortex and cerebellum, while the contents of the trypsin-activatable inactive renin was the highest in the hypothalamus, followed by the striatum, thalamus, cerebellum, midbrain, cerebral cortex and medulla oblongata.
    4) These results suggest that inactive renin (s) exist in the brain of spontaneously hypertensive rat. It seems likely that the brain renin-angiotensin system is modulated by the conversion of inactive to active renin (s), which, in turn, plays at least in part a role in the blood pressure regulation through generation of angiotensin II in spontaneously hypertensive rats.
  • (第2報)高血圧例における血漿レニン活性,血漿アルドステロン濃度,尿中ナトリウム排泄量の変動について
    川又 朝男
    日本腎臓学会誌
    1984年 26 巻 2 号 233-242
    発行日: 1984年
    公開日: 2011/07/04
    ジャーナル フリー
    In order to analyse alteration of R-A-A system in hypertensive patients, plasma renin activity (PRA), plasma aldosterone concentration (PAC) and urinary sodium excretion (UNa) were measured in 25 cases at recumbent and 2 hours, 4 hours upright posture on normal sodium diet, low sodium diet and after spironolactone administration on low sodium diet. The relationships between PRA and UNa, PAC and UNa, PRA and PAC were investigated according to results on normotensive subjects. The results were as follows. In the relationship between PRA and UNa, on normal sodium diet and low sodium diet, the low renin hypertensives and the normorenin hypertensives were almost separated by the limit lines of normotensive subjects. After spironolactone administration, the low renin hypertensives were clearly distinguished from the normorenin hypertensives. In the normorenin hypertensives, PAC was almost within the normal limits of normotensive subjects, and in the low renin hypertensives, PAC was generally suppressed.
  • 徳盛 豊, 田中 寧, 本田 守, 竹内 竜男, 伊東 康男, 倉橋 明男, 村上 功, 久野 悟, 茂久田 修, 池田 匡, 富長 将人, 真柴 裕人
    糖尿病
    1985年 28 巻 7 号 801-805
    発行日: 1985/07/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    糖尿病におけるアルドステロン分泌動態を明らかにする目的で, ストレフトゾトシン (以下STZと略す) 45mg/kg腹腔内注射により作製した糖尿病ラットを用い, 副腎皮質刺激ホルモン (ACTHと略す) 負荷試験ならびに副腎灌流実験によるin vito, in vitoの検討を行い, 以下の結論を得た.
    (1) In vitoの実験において, ACTH負荷前後の血漿アルドステロン濃度は, STZ糖尿病ラット群と対照群の間に有意差は認められなかった.
    (2) In vitoの実験において, ACTH刺激に対する副腎からの直接的なアルドステロン分泌反応は, 糖尿病ラット群が若千低下している傾向はみられたが, 対照群との間に有意差は認められなかった.
    以Lより, STZ糖尿病ラットにおいて, ACTH刺激に対するアルドステロン分泌反応はin vito, in vitoともに正常反応を示し, 短期間の糖尿病状態では, ACTH刺激に対する生体内でのアルドステロン分泌反応および副腎からの直接的なアルドステロン分泌は良好に保たれていることが示唆された.
  • 篠原 啓介
    自律神経
    2021年 58 巻 1 号 86-90
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/04/15
    ジャーナル フリー

    レニン
    ・アンジオテンシン系(RAS)は脳内にも存在し,脳内RASの亢進は交感神経活性化を来す.RASの律速酵素
    レニン
    には,分泌型
    レニンと細胞内レニン
    (細胞外に分泌されず細胞内に留まる)のアイソフォームがあり,脳内では細胞内
    レニン
    が優位に発現する.興味深いことに,細胞内
    レニン
    ノックアウトにより,交感神経活性化を伴って血圧は上昇し,高脂肪食誘発性体重増加は抑制された.さらには脳内の分泌型
    レニン
    の増加を介した脳内RAS亢進がみられた.これらより,細胞内
    レニンは脳内において分泌型レニン
    発現に対して抑制的に働き,下流のアンジオテンシン産生を抑制することで,脳内RASという中枢性循環・代謝調節機構を制御している可能性が示唆された.

  • 太田原 顕, 浜田 紀宏, 渡部 雅史, 井川 修, 久留 一郎, 重政 千秋
    痛風と核酸代謝
    1999年 23 巻 2 号 145-150
    発行日: 1999年
    公開日: 2012/11/27
    ジャーナル フリー
    これまで臨床的な観点から
    レニン
    ーアンギオテンシン系が尿酸排泄に関与しているという報告はこれまでのところなされていない. そこで今回我々は腎障害を有しない本態性高血圧患者を対象に(利尿剤, ACE-I,β遮断剤使用患者は除外)安静時血漿
    レニン
    活性, アルドステロン値, 血清および尿中の尿酸, クレアチニン排泄量を測定し, 尿酸クレアチニンクリアランス比を算出した. 低
    レニン群と正レニン
    群間では尿酸クレアチニンクリアランス比に差は認められなかった. また年齢, 性差, BMIには有意な差を認めなかった. 高
    レニン
    群において尿酸クリアランス比は著名に低下し, 血清尿酸値は上昇傾向にあった. 尿酸排泄率から検討してみると尿酸排泄率が3%以下という著しい尿酸排泄障害患者群では有意に
    レニン
    活性が亢進していた. これらの事象は高
    レニン
    での尿酸排泄率の低下に何らかの機序が存在し. 腎障害のない本態性高血圧患者において尿酸排泄率は
    レニン
    ーアンギオテンシン系の影響を受け, 高
    レニン
    性高血圧患者では排泄低下型の高尿酸血症をきたしやすいことを示していると思われる.
  • 金田 浩, 村田 豊明, 松本 純, 春山 武
    日本内科学会雑誌
    1979年 68 巻 3 号 276-284
    発行日: 1979/03/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    慢性透析患者における
    レニン
    活性(PRA)と高血圧の1)-5)研究は多い.我々はPRAとNa代謝を中心にPRAに対する透析療法の影響や,さらに安静時のPRAのレベルから3群に分類し各群の特徴を比較した.対象は61名の慢性透析患者で,安静時のPRA,透析後のPRA,およびΔPRA(透析後のPRA-透析前のPRA)の三つと透析に関係する種々の因子との間の相関性について推計学的に検索した. (1)安静時のPRAを規定する主要な因子は,前回の透析の際の除去Naおよび水の刺激に対する生体の
    レニン
    分泌能である. (2)透析後のPRAを規定する因子は,安静時のPRAと生体の除去Naと水に対する
    レニン
    分泌能が主役であつた. (3)透析前後のPRAに共通する因子は血清Naと年令であつた.従つてPRAはNa balanceを示すindicatorであり,又加令によりPRAが抑制されることが判明した. (4)安静時のPRAのレベルにより低
    レニン
    群(0.1~5.0ng/ml, 13.1%),正
    レニン
    群(5.1~30.0ng/ml, 65.5%)および高
    レニン
    群(30.1ng/m1以上, 21.4%)に分類した.その頻度を本態性高血圧例と比較すると低
    レニン
    群は約1/2と少なく,一方,高
    レニン
    群は約2倍であつた.高
    レニン
    群は若年で,低Na血症を呈しており,又除去Naと水の刺激に対する
    レニン
    分泌能が最も高値で,臓器障害としての眼底の高血圧性変化は最も高度かつ高頻度であつた.低
    レニン群は高レニン
    群の逆で,一方正
    レニン群は高レニン群と低レニン
    群の中間の値を示していた.
  • 渡部 秀人, 本多 正信, 須藤 祐正, 泉 洋一, 植田 康久, 土屋 真, 井上 毅, 白土 農寿, 小林 功, 波多野 道信
    日本内科学会雑誌
    1980年 69 巻 10 号 1333-1339
    発行日: 1980/10/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    レニン
    ,低アルドステロン症と高血圧症を示し,各種ホルモン刺激試験を施行したところ選択的低アルドステロン症と考えられる1例を経験したので報告する.症例は50才の男性で, 20才時に高血圧を指摘されるもそのまま放置,このたび精査目的にて入院となつた.入院時血漿
    レニン
    活性(PRA)は0.3ng/ml/h,血漿アルドステロン濃度(PAC)は1.5ng/dlと低値を示したので各種ホルモン刺激試験を施行した. (1) furosemide 0.7mg/kg静注+立位2時間負荷では, PRAが0.4ng/ml/hから1.4ng/ml/hと上昇し, PACは3.4ng/dlから6.1ng/dlに上昇した.この時のACTHは17.6pg/mlから23.5pg/mlと上昇を示した. (2) angiotensin II 8ng/kg/min 45分間静脈内投与では, PRAは減少傾向を示し, PACは前3.4ng/dl, 45分後2.0ng/dlと低値のままであつた. (3) KCI 0.33mEq/kg/h, 1時間静脈内投与では, PRAおよびPACは低値のままであつた. (4) ACTH 25単位4時間静脈内投与では, PRAは減少傾向を示し, PACは前2.0ng/dl, 1時間後2.7ng/dl, 2時間後2.6ng/dl, 4時間後10.2ng/dlと4時間目に上昇を示した. corticosteroneとcortisolは漸増性の上昇を示した. (5)日内変動では, pm 4:00, am 0:00, am 6:00でそれぞれPRAは0.3, 0.1, 1.4ng/ml/h, PACは1.5, 1.5, 1.5ng/dlと低値のままであつた. corticosteroneは119, 196, 128ng/dlであつた.本例のPACは各種刺激試験に低反応を示し, corticosteroneは反応を示していることから,選択的低アルドステロン症と考えられた.
  • 新しい機能への展望
    山下 晋司, 中川 寅, 海老原 章郎, 鈴木 文昭
    化学と生物
    2014年 52 巻 9 号 588-593
    発行日: 2014/09/01
    公開日: 2015/09/01
    ジャーナル フリー
    (プロ)
    レニン
    受容体は,血圧調節を担う酵素
    レニンおよびその不活性前駆体プロレニン
    に結合する受容体として2002年に同定された(1).この結合に伴い,プロ
    レニン
    の活性化と細胞内へのシグナル伝達が起こることがわかった.この受容体の発見によって,電解質レベルや昇圧調節機構である
    レニン
    ・アンジオテンシン系の役割や,不活性前駆体であるプロ
    レニン
    の機能の理解が大きく進展した.ごく最近,(プロ)
    レニン
    受容体が発生や細胞増殖などの生体活動の本質的な部分で機能することが明らかになり,(プロ)
    レニン
    受容体の機能的多様性に立脚した研究のパラダイムシフトがまさに起ころうとしている.
  • III. 蛙の尿細管結合部及び集合部の内分泌について
    吉村 不二夫, 須永 吉郎
    Archivum histologicum japonicum
    1952年 3 巻 3 号 255-269
    発行日: 1952/03/20
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    In this paper we report the cytological and histochemical findings which show that the special cells, B and T (YOSHIMURA, 1950), of the connective and collecting tubules of the frog's kidney have activities of external and internal secretions. In the B cells of the normal frog's kidney, there seem to be two secretory processes; one is the external, towards the tubular lumina through the intracellular secretory canaliculus, and the other the internal, through the same intracellular secretory canaliculus beyond the basal membrane into the blood vessels. The internal secretory substances of the B cells seem to consist of faintly stained secretory granules and periodic acid-SCHIFF reaction positive substances. The T cells also probably have the external apocrine and the internal secretions, and the internal secretory substances seem to consist of the polysaccarides and some other substances contained in vacuoles.
    In the frogs with removed anterior lobes of the pituitaries the apocrine secretions of the T cells disappear, but their internal secretions are rather intensified, and the polysaccarides contained in them become so abundant that they are found even in the P cells. Both the external and internal secretions of the B cells are depressed and the greater majority of them are transformed into P cells.
    On injection of anterior lobe extract into frogs with removed anterior lobes, the acceleration of internal secretions of the T cells and the decrease of the periodic acid-SCHIFF reaction positive substances in the T cells results. Injection of the anterior lobe extract into normal frogs accelerates the internal secretions of B cells.
    To summarize, both B and T cells of the renal tubules of the frogs have the functions of external and internal secretions, but the nature of the secretory products is unknown. The internal secretions of the two cells are unmistakably controlled by the anterior lobe of the pituitary.
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