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クエリ検索: "ローカルヒーロー"
11件中 1-11の結果を表示しています
  • ローカルヒーローにおける設定の構造
    矢島 妙子
    日本文化人類学会研究大会発表要旨集
    2014年 2014 巻
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/05/11
    会議録・要旨集 フリー
    地域活性化の手段として近年盛んに創られている
    ローカルヒーロー
    は、その地域文化の体現をより展開し、その設定も広がる可能性が高い。
    ローカルヒーロー
    には、地域性をふんだんに取り入れた敵/味方のキャラクターが登場し、その地域に対しての害という表面に出てくるものだけでなく、人々の内面、例えば、地域独自の精神的世界観や地域独特の価値観への問題提起までもが比喩的に表現されている構造がみられるのである。
  • ローカルヒーローにみる地域性の態様
    矢島 妙子
    日本文化人類学会研究大会発表要旨集
    2013年 2013 巻 A23
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/05/27
    会議録・要旨集 フリー
    体現した地域文化をさらにストーリーとして展開できる
    ローカルヒーロー
    は全国各地で創られ、特に秋田、鹿児島、沖縄のヒーローの知名度が高い。これらの
    ローカルヒーロー
    はネーミングや外見や言葉、敵や味方の設定、撮影場所などに多様な地域性の表出がみられるが、それには強度の違いがある。フィクションではあるが、その地域の居住者が観ているがゆえに、表出される地域性にはリアリティも求められ、その方向性が重要となる。
  • 平山 陽子, 時実 象一
    情報知識学会誌
    2014年 24 巻 2 号 197-203
    発行日: 2014/05/24
    公開日: 2014/12/01
    ジャーナル フリー
     近年、地方自治体等により、地域振興のためのご当地キャラクター (いわゆるゆるキャラ) の制作と活用が話題になっている。その作成目的と効果、活用状況、知的財産権の現状、利用許諾などについてアンケート調査をおこなった。多くの自治体は、キャラクターにより一定の成果はあげていると感じているものの、知名度不足、担当者不足、メンテナンス、などの問題を抱えている。知的財産権については、自治体が所有する方向であるが、無料許諾が多かった.
  • ―NHK地域ドラマが再生産する地域ステレオタイプ―
    熊谷 滋子
    ことば
    2017年 38 巻 11-28
    発行日: 2017/12/31
    公開日: 2018/01/12
    ジャーナル フリー

    方言ブーム、方言尊重とうたわれている今日、日本語社会は依然として標準語を基本とし、方言を周縁に位置づける社会であることを、東北と関西を舞台としたテレビドラマから検証する。ドラマでは、東北は東京と対極に位置する田舎であり、自然あふれる童話の世界として描かれる。東北方言は若い女性、知的な男性には合わないイメージが反映され、より強く周縁化されている。一方、関西は東京を意識しない、国際的な都市のイメージを押し出し、「お笑い」や「けんか」が活発に展開される場として描かれる。関西方言は基本的に登場人物全員が使用できるため、それほど周縁化されていないように思われる。が、あらたまった場面や外国語の翻訳では標準語が用いられるため、ソフトに周縁化されている。田中(2016)が実施した方言イメージの調査結果、「東北=素朴、温かい」「大阪=おもしろい、怖い」にぴったりなドラマとなっている。メディアは、このようなイメージを再生産している。

  • 木村 宏人
    年報社会学論集
    2020年 2020 巻 33 号 109-120
    発行日: 2020/07/31
    公開日: 2021/08/24
    ジャーナル フリー

    This paper examines whether residents’ support for their local professional sports teams has an impact on their community consciousness. We focus on two types of consciousness. One is place attachment to the regional community, and the other is expanded ego, which represents one’s identity with the locality and the instinct for self-preservation from those beyond the bounds of the community. We conducted a social survey of residents (N=1000) of northwestern Chiba in 2018. Through multivariate analysis, we found that fans are likely to have a stronger attachment and ego than non-fans. This result implies that supporting local teams has a possible impact on the relationship between residents and the regional community.

  • マンツェンライター W., 杉本 厚夫
    スポーツ社会学研究
    2004年 12 巻 25-35,105
    発行日: 2004/03/21
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    20世紀後半の日本サッカーの隆盛は、社会的・文化的な変化のより広い文脈に言及しないで十分に把握することができない。そこで本論文では、サッカーを参加している観衆による一時的な集団のために特定の条件下で作り出されるイベントとして捉える。そして、人類学の見地から、サポーターと観客がスポーツイベントの「演技」における中心的な役割を占めていることについて論じる。また、社会学的な見地から、その特定の構造と中身 (スポーツ) のために、イベントが後期近代の住民の社会的ニーズを満たすために適切であることを開示する。その結果、イベントの中心的な意味がその特別な経験を強調し続ける一方で、一般的なイベントの意味が特別なことから普通のことに変化したのにつれて、サッカーが日本社会のイベント化の中で典型的な役割を演ずるようになったことを論じる。
  • *鎌形 聡美, 赤澤 智津子
    日本デザイン学会研究発表大会概要集
    2011年 58 巻 P68
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/06/15
    会議録・要旨集 フリー
     現在、地域キャラクターは全国で2000個以上あると言われている。地域キャラクターはイベントや団体によって活発に作り出されている。今まで一般のキャラクターについての研究は多々されてきたが、地域キャラクターの研究はあまりされてきてはいない。ゆえに、地域キャラクターの持つ特徴や一般キャラクターとの違いが明確になっていない。地域キャラクターは一般キャラクターとは違い、公的に作られることが多いため、作成の際には細心の注意が必要とされる。しかし地域キャラクター設定の際に、必要なルールやガイドラインは明確に定まってない。作成後に権利問題が起きたり、本来の目的と違った使われ方をしたり、記憶にのこらずに消滅してしまったり等の問題が発生する。地域キャラクターが、価値のあるものとして長く使用されるため、明確なガイドラインの設定が必要である。本稿は地域キャラクターの現状を調査し、地域キャラクターの使用状況や問題点を把握する。
  • 矢吹 周平, 中川 雅之, 池本 洋一, 中城 康彦, 荻野 政男, 寺井 元一, 後藤 大輝, 齊藤 広子
    日本不動産学会誌
    2023年 36 巻 4 号 154-165
    発行日: 2023/03/30
    公開日: 2024/03/30
    ジャーナル フリー
  • 図司 直也
    農業経済研究
    2020年 92 巻 3 号 253-261
    発行日: 2020/12/25
    公開日: 2021/03/25
    ジャーナル フリー

    本シンポジウムが射程とする2040年には,田園回帰の動きを牽引した団塊ジュニア世代が高齢者となり,農村と都市の双方で豊かなライフスタイルを享受する都市農村対流時代が想定される.その時点での農村像を描き出すとき,4つのシナリオが想定され,社会インフラ技術が小規模化でき,SDGsの理念が国民に共有され,社会変革が進められる条件が揃った「地方分散シナリオ」を選択できれば,持続可能性がより高まるだろう.今日各地で見られるローカルプロジェクトは,その萌芽的な動きといえよう.旧来の計画や制度の更新とは別の形で,農村の暮らしを基点とし価値創造を生み出す地方分散シナリオを実現できるプロセスの検討を今から始めるべきである.

  • 高橋 豪仁
    スポーツ社会学研究
    2005年 13 巻 69-83,125
    発行日: 2005/03/21
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    本研究では、スポーツ観戦を介して形成された同郷人的結合を検討するために、1つの事例として、関西に在住する広島東洋カープのファンの集まりである近畿カープ後援会を取り上げ、この集団の設立母体であった近畿広島県人会に言及しつつ、後援会が如何にして形成されたのかを明らかにすることを目的とする。戦後の復興期において広島と大阪の間の物流のパイプ役として近畿広島県人会は機能しており、広島県から近畿圏への労働力のスムーズな移動に貢献していた。目に見える形で広島との繋がりを意識することのできるスポーツ観戦は、広島県人会のメンバーにとって、大阪の広島県人としてのアイデンティティを確認する場であり、広島県人会の政治経済的秩序を正当化する上でも必要とされていた。
    大阪カープ後援会結成のための共感の共同性を作り出したものは、単なる故郷に関する共通の記憶ではなかった。それはカープによって上演されたV1の物語であり、広島から大阪に出て来て働くという共通の体験を再帰的に映し出す社会的ドラマだった。このドラマの持つ力によって、広島県人会の活動の一部であったカープの応援が、1つのアソシエーションとして県人会組織から独立し、大阪カープ後援会となったのである。
    後援会はその設立以来、広島県人会と同様に同郷集団的機能を有しており、後援会に所属する広島出身者は大阪で「故郷」広島を発見し、アイデンティティをそこに見出しつつも、自らを大阪に結びつけながら、自己のアイデンティティを位置化していた。しかし、一方で、1970年代後半からのカープ黄金期には、カープによって同郷的アイデンティティを持ち得ない人も入会し始めることとなった。同郷団体である広島県人会の体制を象徴的側面から支えていたスポーツ観戦・応援行動が、1つのアソシエーションとして独立した時、そこに同郷人的結合に拠らない結節が混在するようになったのである。
  • 靍 理恵子
    有機農業研究
    2015年 7 巻 2 号 18-26
    発行日: 2015/12/25
    公開日: 2022/10/26
    ジャーナル フリー

    本論の問いは,島根県内で農と食とからだをつなぐ3人の女性たちのそれぞれの取り組みを通して,日常的実践の持つ社会変革の可能性について考えることにある.3人の女性の取り組みについては,2014年9月から12月にかけて行ったフィールドワークと聞き取りおよび3人のブログの内容に基づいている.具体的に,農・食・からだの3つはどのようにつながっていったのか,つながることで当事者や周りの人々に何がもたらされたのか,島根県および中山間地域という場が持つ意味,従来の有機農業運動へのインパクト,3. 11の震災以降の社会を生きる上での示唆について,社会学の視点から考える.

    本論のキーワードは,「身体性を取り戻す」,「根っこ」,「ゆるさ」である.農・食・からだをつなぐことで,自分自身の物質的な意味での身体を作り直すと共に,社会的な位相も作り直す営みが生まれている.

    本論の事例が,島根県および中山間地域という場であることにも,深い意味がある.辺境,僻地等,都会と対極に置かれ,マイナスの価値付与をされた場所ではなく,食,農,からだは,私を作る源であり,3つをつなぐことは,私と他者との関係を一つひとつ,親密なものに変えていく契機となる.固有名詞の世界で特別な関係を築くことで,一人ひとりがかけがえのない私であることを確認できるような関係性が生まれている.震災後をどう生きるかについて,3人の事例は,根っこを持ち,身体性を取り戻し,ゆるく生きていくことの良さを通して大きな示唆をくれている.

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